キャリアに悩む若手税理士・公認会計士、投資銀行・コンサル出身者に本記事をお届けします。
今回、インタビューさせていただいたのは、税務・会計、財務、法務、経営支援を手がけるJ-TAPグループの代表・片寄氏です。
税理士・会計士・弁護士・投資銀行・コンサル・ファンド出身メンバーなど、各領域のプロフェッショナルが集まり、高いクオリティのサービスを提供しているJ-TAPグループ。
「少数精鋭の環境だからこそ、最短最速で成長できます」と片寄氏は語ります。今回はそんなJ-TAPグループの魅力を伺ってみました。
J-TAPグループ(株式会社J-TAPアドバイザリー、J-TAP税理士法人) グループCEO 片寄 学 氏
早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人入所)
2012年 公的ファンドに常駐し、事業再生業務に従事。当時の経験がきっかけで2013年にJ-TAPグループを立ち上げ。
東日本大震災で気付いた、中小企業の悩み
インタビュアー:独立までの経緯を教えて頂けますか?
片寄氏:大学卒業後、新日本監査法人に入社し、金融部に配属されました。
日系・外資系の大手金融機関、地域金融機関の監査や会計アドバイザリー業務を担当しており、途中からは金融機関の融資先である中小企業を紹介して頂き、中小企業に対してサービスを提供してきました。
具体的には、会社の事業状況や財務状況を分析し、どういう打ち手で会社を改善させていけばいいのか、金融機関にどう返済していけばいいか、という事業再生分野の支援です。
独立のきっかけになったのが、東日本大震災。当時、新日本監査法人内で、震災で過剰債務となってしまった事業者の支援を行う公的ファンドの立ち上げプロジェクトがあり、公募という形で参加することにしたんです。
ファンドには、地銀やメガバンク、弁護士、コンサルなど様々な人が各社から出向していて、そうした人材と共に被災者支援という1つの目的を持ってチームで案件に取り組みました。
会計・税務に拘わらず、経営、財務、法務、など様々な専門家が集まってサービスを提供する経験は、クライアントへの影響の大きさという面からもやり甲斐という面からも刺激的で楽しかったです。
出向前は、主に大手金融機関がクライアントだったので、中小企業の現場を肌で感じることはありませんでしたが、被災事業者の支援を通じて、幅広い分野・領域で悩みを抱えている中小企業経営者が多いこと、そして、経営者の本質的な相談相手が実は少ないこと、に気づいて、「もっと中小企業に寄り添ったサービスを提供したい」と感じたのが独立のきっかけです。
いいものを持ってるけど収益化できない会社をどんどん助けてあげたい。それを組織としてやっていきたいと思い、現在のJ-TAP Groupを立ち上げました。
事業再生・M&A・IPO・事業承継、会社の重要イベントをサポート
インタビュアー:貴社のサービス内容を教えていただけますか?
片寄氏:多方面からサービスを提供しているのですが、業務内容としては、事業再生、M&A、事業承継、IPOの4つを主な軸に置いています。要は、会社の成長サイクルの中でどこでも対応できるということです。
新興の成長しているベンチャー企業もそうですし、ベンチャーから次のフェーズに移って更なる成長戦略を描く会社、事業再生が必要な会社、M&Aする会社など、会社のフェーズごとの重要なイベントはどこでも対応できます。
どの業務も会計税務だけではなく、経営、財務、法務というところも含めて自社内でできるという点が特徴だと思います。
社内には、会計士、税理士はもちろん、弁護士や投資銀行・コンサル・ファンド出身者など色々なメンバーが揃っていて、皆、その道のプロなので、会社の重要イベントに関わるサポートを大手レベル以上のクオリティでできますというのが会社のコンセプトです。
インタビュアー:各領域のプロの方が集まってるんですね。
片寄氏:よく潜在的なお客様にもいうんですが、M&Aも事業再生も属人的な仕事が多いんです。
大手でも誰に頼むかで結果が大きく違ってきて、例えば事業再生業務で言うと、マネージャーレベルは金融機関のみの対応をして、事業者は経験も浅い若手が担当するなんていうこともちらほらあるんですよね。
僕らは、大手でマネージャ以上の経験者が金融機関も事業者も対応しますが、小規模なファームなので、コストは安くて高いクオリティのサービスを提供できますよと。
インタビュアー:貴社の強みや特徴について詳しく教えていただけますか?
片寄氏:グループのサービスの特色としては大きく3つあります。
まず1つが、「ワンストップ」という点です。
当社は一般的な会計事務所というよりは、総合的なコンサルティングファームに近いと思います。
会計税務はもちろんのこと、事業再生やM&A、事業承継まで自社内で幅広く対応できるのが強みです。
2つ目が「ハンズオン型の支援」。顧客に寄り添ったサービスを提供していきたいということです。
例えば、事業再生の場合、通常だと現状の事業面・財務面の調査をして、事業再生計画を策定した上で金融機関から同意を取り付けて、その後月次でモニタリング関与していくというのが一般的なんですが、当社の場合はコロナ以前からWeb会議を使って、案件にもよりますが、2週間以上の単位で事業再生中の会社の経営者とコミュニケーションをとることを推奨しています。
事業再生は、究極的には、経営者や幹部社員の意識の問題でもあるので、意識改革を含めて、一歩踏み込んだ支援をしているのが特徴です。
さらに、現在進めているのが自己資金投資。通常の業務委託のコンサルティングではなく、自身が株主となって事業再生を進めていくことを進めています。
最後、税務会計分野でいうと、ルーティーン業務だけではなく、金融機関目線、管理会計目線で会社の実態を見える化するといったことを意識しています。
専門家だからといって、杓子定規で物事をみたり解釈したりしてしまうことのないように、我々はあくまで士業というよりサービス業だと思っているので、人の気持ちを考えるという当たり前のことを大切にしている点も特徴だと思います。
売り手も買い手も自社の顧客。お互いを知っているからこそ成立したM&A
インタビュアー:過去のお客様の支援事例の中で特に印象に残っているエピソードはありますか?
片寄氏:半年以上前の話ですが、元々税務側の支援をさせて頂いていたとある有名な小売業のオーナーさんから、売主としてM&Aのお話を頂きました。
その会社が当時複雑な状況で、本業はかなり成功していたのですが、本業以外の事業は軌道に乗せることができず億単位の債務超過の状況で、特殊な事情によりオーナーさんが個人的に資金繰りに窮しているような状況でした。
また、自身が高齢なので、成長余力は存分にあるのだけれど、その熱意が出せないということもありました。そのため、事業をスケールするために経営のバトンタッチをしたいというニーズもありました。そうした事情が重なって、会社を売却することに決められました。
実は、最終的にM&Aはうまくいくんですが、その買主の方も当社のお客様だったんです。
買主側の会社は、昔はとても儲かっていて、不動産や現預金を多額に持っていたのですが、最近は、本業赤字を継続しているような状況でした。新たな中核事業を作っていかなくてはいけないということで、新たに不動産関連のM&Aに力を入れていたところでした。
売主の会社がやっている小売業は、いい立地の場所に店舗を出して、単価は低いけど回転率で勝負する業態で、かなり不動産的な要素が強かったんですね。
事業としても年間数億ほどの利益が出ていて、更なる成長余力があり、リソースの最適配分もできるという観点からも中核事業にもなり得る、ということで売主と買主の事情がちょうどぴったりハマって合意に至りました。
買主、売主ともにニーズが合致して、双方から喜ばれたのが嬉しかったですね。
インタビュアー:お互いの会社をよく知ってるからこそマッチできた事例ですね。
片寄氏:はい。今回のケースだと年間数億円の利益が出ている会社であれば、ファンドへの売却も当然考えられたんですが、対象会社が多額の債務超過に陥っていて、金融機関からのリファイナンスを受けるのが厳しい状況にあったんです。
そうするとファンドからすると借入でレバレッジを効かせることができないので、買えるのは手元にキャッシュが余っている人だけだったんですよね。
さらに、売主が資金繰りに窮していたので、契約までのスピード感を考えた時に同業の上場会社は対象から外れるんですね。一方で買主は、オーナー企業で現預金を持っていて意思決定が早く、その条件にバチっとハマったので、それは本当によかったかなと思います。
少人数だからこそ、最短最速で成長できる環境がある
インタビュアー:貴社に入社することで得られる経験やスキルってどういうものがありますか?
片寄氏:いわゆる大手のファームだと分業化が進んでいて、1つの案件に対して複数名がアサインされるので、若手は部分的なことしかやれなくなってきている、ということはよく耳にします。
それはそれで重要かもしれませんが、我々の場合は、基本的に1案件につき、担当者は1人。当然レビュワーはつけますが、小さいものから大きいものまで担当は1名でやっていくので、最速の成長が得られると思います。
レビュワーとしてつくのは、私とか役員クラスの人間が直接教えるので、これも他の大手にはない環境です。
また、うちは扱っている業務の幅が広いので、会計事務所が主の業務としている、会計・税務デューディリジェンス、バリュエーション、相続税対策等だけではなく、M&AのFA業務、上場会社のMBO、ハンズオン型の事業再生、上場企業や有名ベンチャーの税務会計など色々な経験が積めるのもポイントかなと思います。
インタビュアー:貴社が求める人物像を教えてください。
片寄氏:若手で次のステップに悩んでいる、税理士、会計士、投資銀行、コンサル出身者の方にはおすすめの環境です。
例えば、会計士だと将来は独立、というのが頭にあると思いますが、そういった時に成長、スキルアップという面ではうちはとても良い環境ではないかと感じます。
先輩は全員大手企業にいたメンバーで、そこで通用しなくて辞めたって人は一人もいません。そのまま務めていても出世してた人がうちに来てくれています。
つまり、大手でも上位層に入る人たちが教えてくれる。そういうクラスに直接教わるのは大手ではそうそうあり得ないし、チームでメンバー組成したとしてもうちはレビュワーも含めて二人とか三人とかなので、圧倒的に全体を見る力っていうのは養われるはずです。
インタビュアー:最後に貴社への入社を考えている方へ一言お願いします。
片寄氏:ぜひ当社でスペシャリストかつジェネラリストになってもらえたらと思います。矛盾するようですが、不可能なことではありません。
専門家気質の人というよりも、きちんと現実の相対している人の気持ちを考えながらサービス提供できる方を求めています。
そうした意欲があれば、現時点の能力値はそこまで重視していません。それよりは素直さや前向きさ、成長意欲を最も重視しています。
興味を持ってくださった方はぜひ気軽に面談にきて頂けたらと思います。
J-TAP グループ
所在地:東京都千代田区神田佐久間町2-7 第6東ビル305
電話番号:03-5809-2545
HP:http://nihon-tap.co.jp/
採用HP:https://recruit-nihon-tap.com/
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