借金や多重債務の問題、一人で抱えていませんか?
周囲には相談しづらいばかりに、一人で返済に苦しみ、雪だるま式に借金が増えていく。これは、よくある自己破産のケースだそうです。
本記事では、債務整理・過払い金請求の専門家である司法書士法人さくら事務所の代表司法書士・坂本先生に借金問題を抱える人の共通点や、専門家に相談する際のアドバイス等を伺ってみました。
司法書士法人さくら事務所 代表司法書士 坂本孝文 先生 1980年7月6日静岡県浜松市生まれ。大学から上京し、法政大学の法学部へ進学。 平成18年に司法書士試験に合格。 その後、司法書士法人に入り債務整理業務を中心に取り扱う。 平成29年に司法書士法人さくら事務所を立ち上げ、債務整理業務や借金問題をメインに手がける。
債務整理・過払い金専門の司法書士法人!その特徴とは?
司法書士法人さくら事務所の得意領域や強みを教えてください。
債務整理・過払い金請求をメインに取り扱っています。
僕自身、平成18年に司法書士試験に合格して最初に入社した司法書士法人の時からずっと債務整理の業務を経験していて、かれこれ14年ほどこの領域の業務経験があります。
過払い金請求が本格化したのが、平成18年に最高裁判所で出された判決が発端だったので、業界的には黎明期から携わっています。
債務整理の業務だけでなく、司法書士法人として、不動産登記や商業登記の業務も対応しています。しかし、債務整理案件の対応数でいうと他事務所と比べて圧倒的に多いのかなと思います。
お客様からはどういったご相談が多いですか?
債務整理がメインになるので、過払い金を取り戻してほしいという依頼や、消費者金融やクレジットカードでお金を借りすぎて返せなくなった、といったご相談が多いですね。
借金問題を抱えている方に共通する傾向とは
ご相談の際にどういった理由で借金をされましたか?と伺うと、生活費に使いましたと言う方がほとんどです。
初めてお金を借りた時はちょっと生活費が足りなかったから借りた。その位の軽い感じから借り入れが始まって、そこからどんどん増えてしまった方が多いのだと思います。
そして、ご相談に来られるのは皆さん真面目な方が多いので、頑張って借金を返そうとするんですね。
1社どこかで借りて、いつの間にか限度額が一杯になってしまい、返済できないから次のとこで借りて、それを返済に充てて、という感じで2社が3社になり、3社が4社になり、最終的に借入先がなくなって相談に来る方も多いです。
借入が少ない段階で相談に来てくれれば、早く解決できますが、なかなか相談もしづらいし、頑張って返済しようとギリギリまで粘ってしまうというのはよくあるケースです。
悩んでいる間に過払い金が時効に?専門家への相談は早めに
専門家に借金の相談をする際に準備しておいた方がいいことはありますか?
過払い金請求や債務整理は、利用していた業者名が分かれば手続きすることができます。
何か書類が無いとダメなのかなとか思ってる方がいるかもしれないですが、無くても手続きすることは可能です。
最低限どこから借りているか、というのが分かればこちらで調べられます。
何社か借り入れしているけどいくら借りてるのかわからないという方は、大体このくらいかな?という感じで問題ありません。
実際、いつ完済したか分からないとか、書類は全部処分してしまいましたという方も多くいらっしゃいます。
ですので、専門家へ相談する際に特にこれを準備してもらいたいということはないのですが、それよりも、できるだけ早めに相談するということが一番です。
過払い金請求であれば、自分が対象かどうかと考えているうちに時効になって相談に行った時にはもう遅かった、ということもあります。
借金問題であれば、相談した時には債務が膨れ上がっていたというのでは、解決が難しくなります。
また、司法書士に借金問題の相談をするのであれば、包み隠さず話していただきたいと思います。
ご相談にくる方の中には、「こんなこと言って良いのかな?」「自分が不利益になるんじゃないかな?」と考えてしまう方もいらっしゃいます。
でも、私たちは、相談者さんのお悩みを早く解決できるようサポートしたいので、ぜひありのままを話してもらいたいです。
借金体質の方が生活習慣を改善するにはどうすればいいのでしょうか?
当たり前のことかもしれませんが、収支を具体的に把握する事、が大事になります。
毎月いくらの収入があって、何にいくらお金を使っているか、ということを相談者様に伺い、実際に言われた支出を足していくと、「あれ、意外にお金が余ってない?」ってことがよくあります。
でもお金は余ってますか?と聞くと、いや余っていないです、とおっしゃいます。つまり、しっかりと収支を把握されていないんですよね。
収支をしっかりと把握し、支出を減らせる項目があれば、「もうちょっと減らした方がいいんじゃないですか?」というお話をさせてもらうことはありますね。
借金問題を通じて、未来をつくるお手伝いをしたい
司法書士として大切にしていることや、やり甲斐に感じること
借金の問題というのは、他人に相談しづらい問題なので、相談にくる方が少しでも気軽に話せる体制や空気感を作ることは常々意識しています。
あとは、やはり借金という不安の大きい問題なので、ご本人が負担から解放されて感謝をされた時は嬉しいですね。
また、自己破産と聞くとあまりイメージが良いものではないですが、借金整理という面から考えれば、精神的なプレッシャーを抱えながら毎月借金を返していくより、借金をゼロにする方が本人の負担は軽くなりますよね。
なので、自己破産は決して悪い手続きじゃない。将来のことを考えたら遠慮なく活用してもらいたいと思います。
最後に、読者に一言お願いします。
いつも「未来をつくる手助けをしたい」と考えています。
過払い金請求でお金が戻ってくるのであれば、戻ってきたお金を今後の生活で活かしてもらいたいですし、借金が残っているのであれば、返済計画を立て、将来への道筋をつける手助けをしたいと考えています。
借金のお悩みがあれば、一人で抱え込んで問題が大きくなる前に、いち早く専門家に相談をしてみてください。
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