インターナショナルスクールの学費は高い?入学条件やメリット、注意点を解説

地球儀

子供の将来を考えて、インターナショナルスクールに通わせることを検討している方もいるでしょう。

実際、小さい頃からインターナショナルスクールに通うと、留学した時と同じくらいの英語力が身につくといわれています。

「でも、インターナショナルスクールって学費が高いんじゃない?」と疑問に思っている方は大勢いるはずです。そもそもインターナショナルスクールとは、どんなところなのでしょうか?

そこで今回は、インターナショナルスクールとはどんな学校なのか、学費や入学条件、入試などについてご紹介します。

また、本記事では、インターナショナルスクール以外にも、安くできる!子供向けのオススメ英語教育を記載しております。ぜひ参考にしてみてください。

インターナショナルスクールとは?

インターナショナルスクールとは、日本に在住する外国籍の子供のために設立された学校です。現在では、国際化、多様化により日本人が入学できるスクールも増えています。

ネイティブな英語を幼い頃から学べるということもあって、子供の将来を考えて、日本人でありながらスクールに通う子供が増えています。

また、幼稚園、保育園児を対象にしたスクールをインターナショナルプリスクールと呼びます。最近では、幼児英語教育、国際教育を目的としてプリスクールのみ通わせて、日本の小学校に進学するケースも多いです。

インターナショナルスクールの学費はいくら?内訳は?

一般的に、インターナショナルスクールの年間費用は200万円以上です。インターナショナルスクールにかかる費用は、3つに分類することができます。

1.志願料(受験料)

志願料とは、スクールに願書を出願した時にかかる費用をさします。一般的に、2~5万円が相場となっています。

2.入学時費用

入学時には、入学金以外にも、施設使用料や、年間の授業料、教材費などがかかります。そのため、とても費用が大きくなり、学校によっては、一度に300万円以上かかるケースもあります。

入学金:約20〜50万円
授業料:約100〜250万円
施設使用料:約20〜50万円
教材費:約20〜50万円
その他:10〜20万円

3.在学費用

施設費や教材費などは毎年もしくは学期ごとの納付になります。インターナショナルスクールでは、それ以外にもランチ、スクールバスや、クリスマス、運動会などの行事にもお金がかかります。

スクールバス料:数万~数十万円
ランチ:1~3万円
授業料:約100〜250万円

インターナショナルの費用が高額なことはわかりました。では、同じく学費が高い私立小学校と比べるとどう違うのでしょうか?下記は、小学校6年間でかかる費用を比較した表になります。

学校年間6年間
公立小学校30万円180万円
私立小学校70万円420万円
インターナショナルスクール200万円1,200万円

学費を安く抑える補助制度があるって本当?

インターナショナルスクールの学費を抑えるために、補助金制度を使う事も可能です。

ここでは、補助制度を利用できる2つのケースをご紹介します。

①幼児教育無償化

2019年10月から幼児教育無償化、という制度が実施されます。無償化制度は、一定条件を満たした場合、インターナショナルスクールにも適用されます。

その条件というのは認可保育所に入ることができなかった場合の代替措置として、インターナショナルスクールなどの認可外保育施設を利用するという場合です。

また、完全無償化になるわけではなく、認可保育所の保育料平均した金額が上限となっているようです。ちなみに全国を平均した金額は月額3.7万円ほど(3~5歳まで)となっているようです。

つまり、一定の条件を満たした場合、毎月、3,4万円ほどの補助を受けることができます。ただし、こちらの条件は厳しいのであまり現実的ではありません。

②国の高校授業料無償化・就学支援金支給制度

もう1つ目の補助制度として、高校授業料無償化・就学支援金支給制度があります。

この制度は、義務教育が終わった高校生を対象に、公立高校の授業料の無償化や、私立高等学校などに就学支援金を支給して経済的負担を減らすことを目的としています。

この制度は、文部科学省が定めたインターナショナルスクールで利用することができます。具体的な補助金額は、年収によって異なります。

年収250万円未満:年間297,000円
年収350万円未満:年間237,600円
年収590万円未満:年間178,200円
年収910万円未満:年間118,800円

対象となるインターナショナルスクールは、文部科学省のHPで閲覧することができます。

インターナショナルスクールに入学するための条件は?受験スケジュールは?

入学条件

英語の授業についていけるだけの高い英語力を子供が持っていることを入学条件としているスクールが多いです。

そのため、子供の英語レベルをチェックするために試験を設けています。試験内容は、口頭試験、筆記試験など様々です。一部のスクールでは、算数の能力を測る試験を用意しているところもあります。

長期の海外在住経験を入学条件に入れているところもあります。あたり前ですが、スクールでの会話は英語なので、喋ることができないとコミュニケーションを上手く取ることができません。

さらに、保護者にも、英語力を求めるスクールもあります。家庭への連絡事項が問題なく伝わるように、保護者のどちらかが英語を話せる必要があります。そういったスクールでは英語による保護者への面接試験が実施されます。

もちろん、英語を喋れなくても入れるスクールはあります。とくに、インターナショナルプリスクールでは、子供や親が英語を話すことができなくても入園できるケースが多いです。

そのため、プリスクールに通わせることで、インターナショナルスクールに入るための英語力をつけさせようとする家庭も増えています。

申し込み方法や受験時期

ほとんどのインターナショナルスクールでは、入学手続きを行う前に体験レッスンを受けたり、見学会に参加したりすることを前提条件にしています。

「実際に授業内容を見て、どんな教育を子供が受けるのかを理解したうえで、入学・入園手続きをしてください」というのが多くのスクールの方針です。

インターナショナルプリスクールは基本的に年中入園手続きができるのですが、インターナショナルスクールは1年間いつでも入学手続きができるところと、特定の期間だけしか入学手続きができないところの2種類に分かれます。

スクールを検討している方は、早くから動き出す必要があります。気になったスクールを見つけたら、いつまでに入園手続きを済ませないといけないか、試験はあるのか、など早めに確認しましょう。スクールのHPや、電話から確認することができます。

インターナショナルスクールのメリット4点

メリット①幼少期からネイティブの英語を学べる

インターナショナルスクールでの生活は英語です。職員もネイティブスピーカーが多く、普通の学生生活では考えることもできないくらい英語力がつきます。

入学時に多少苦労があるかもしれませんが、次第にネイティブと対等に対話できるくらいの力がついてきます。将来的に、英語を必要とするような大学に進ませたいと考えていたり、海外就職の可能性があったりする場合は、スクールの経験が有利に働くでしょう。

そして、スクールで身につくのはスピーキングだけではありません。英検1級、TOEIC 950 点、TOEFL 100 点以上を大学進学前に取得することも夢ではありません。

メリット②国際的な視野が得られる

インターナショナルスクールに通う子供たちは、世界各国、様々な文化圏から来ています。小さい時から、様々なの国の考え方や文化について触れることができるので、国際的な視野が得られます。

そしてスクールでは、世界共通語である英語コミュニケーション能力を習得できるので、将来海外で活躍することもできます。

現在でも、これほど英語が必要とされているため、子どもたちが社会に出る頃には、英語が喋れることは必須になるでしょう。

メリット③世界の一流大学へ進学できる機会がある

スクールを卒業後は、海外の一流大学に進学する学生も多いです。

例えば、「国際バカロレア・ディプロマプログラム実施校」に進学・卒業した場合、イギリスのオックスフォード大学、ケンブリッジ大学を含む「世界100ヶ国20,000校以上の大学」への出願資格・入学資格を得ることができます。

国際バカロレアとは、国際バカロレア機構(IBO)が認定する教育プログラムのことを言います。この教育プログラムは、国際バカロレアが独自に認可したスクールのみが提供でき、日本国内には38の認定校があります。国際バカロレアが実施する試験に合格するとディプロマ(認定証書)が与えられます。この資格が非常に価値があり、世界中で注目を浴びています。満点近いスコアを獲得すると、TOEFLなどのスコアテストと同様に、難関大合格に大変有利だといわれています。

インターナショナルスクールのデメリット

デメリット①家庭の負担が大きい

インターナショナルスクールでは、金銭面だけではなく物理的な負担が大きいのも特徴です。

祝日が休みにならなかったり、逆に日本の平日が休みになったりする場合もあります。また、親が参加するイベントや、送り迎えが必須、などのルールもあり日本の学校に比べて家庭の負担が大きくなります。

デメリット②日本の学校に進学するのが大変

通っているインターナショナルスクールが学校教育法で定められた学校に該当しない場合、卒業しても日本の大学に進学できません

なぜかというと、学校教育法で定められていないスクールだと、小・中学校の義務教育を履行していないとみなされてしまうからです。そういったスクールから日本の大学を受験する際には「高等学校卒業程度認定試験」(大検)を受ける必要があります。

そのため、インターナショナルスクールから普通の日本の学校に入ろうとすると、入学手続きにすごく労力がかかってしまいます。だから、卒業生の多くは海外の大学に進学したりします。

気になったインターナショナルスクールがある場合は、学校教育法に定められているかを必ず確認しましょう!

デメリット③日本語力が劣ってしまう可能性がある

インターナショナルスクールに通うことのデメリットとして、日本語力が劣ってしまう可能性があります。

インターナショナルスクールのなかには、英語教育のみ行い、日本語教育を一切行わないところもあるため、他の日本人の子供と比べて、極端に日本語を話す機会を失ってしまいます。

もし、英語だけで授業を進めるスクールに子供を通わせる場合は、自宅できちんと日本語教育をおこないましょう。

子供の英語教育におすすめ!安く英語を学べる方法3選

インターナショナルスクールは、費用が高くて検討中の方に、安く学べる英語教育方法を教えします。

①英会話スクール

インターナショナルスクールは「高くて厳しい」という方におすすめなのが英会話スクールです。月謝は1万円前後で、本格的な英語に触れることができます。

他に紹介するオンライン英会話や自宅学習と違って、英会話スクールに通学する大きなメリットの一つは、直接、本格的な英語に触れることができます。

英会話スクールの先生はネイティヴスピーカーです。ネイティブスピーカーと日常的に触れ合うことができる機会は非常に限定されています。英会話教室は誰もがネイティブスピーカーとしっかり会話することができる、非常に貴重な場所だと言えます。

英会話スクールに通えば、小学生のうちに、英語でコミュニケーションを取ることもできます。

②市販教材を使って自宅で勉強

市販教材を使って、自宅で勉強するという方法もあります。

特にオススメなのが、DVD教材を使った英語学習です。DVD教材は、本などに比べて飽きにくく、英語に必要な継続的な学習がしやすくなります。

参考書で教えると、どのように発音するのか分からず、誤った発音を教えてしまう可能性もありますが、DVDだと実際の発音を聞くことができます。

本場のリズムやアクセントを楽しく学ぶことができるのです。キャラクターやストーリー性のあるものをあげて楽しく学びましょう。

③子供向けオンライン英会話

オンライン英会話を使う方法もあります。オンライン英会話は、1レッスンおよそ30分です。レッスンは、1対1で行われるので、ずっと先生と話すことが可能です。英会話教室に通うよりも圧倒的に発言の機会も多くなるので、学習スピードも上がります。

しかも、オンライン英会話なら、自宅にいながら授業を受けることができるので、忙しくて、子どもの送り迎えができないって家庭に、特におすすめです!

ということで、今回は、インターナショナルスクールの学費や、メリットについてお伝えしました。

しかし、スクールによって学費は大きく異なります。もし、入学を検討している方は、お早めにスクールHPから詳しい条件を確認してみてください。

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