日本の就職活動において、新卒採用というのは今も昔も大きな分岐点となるタイミングです。
大学生3年になると多くの大学生がリクルートスーツに身を包んで、就職活動をするのはある種風物詩にもなっています。
そんな就職活動のあり方が、今まさに変わろうとしています。
今回は、今月9日に決定した就活ルールの廃止によってどんな影響が出るのか、何が変わるのかをわかりやすく解説していきます!
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経団連が就活ルール廃止を決定!変更点とは!?
経団連の中西会長は10月9日に2021年春の入社の入社に関わる新卒採用において、経団連としては採用活動への策定などに一切関与しないことを表明しました。
これによって事実上、就活ルールは廃止されることとなりましたが、実際に就活ルールがなくなった場合には就職活動・採用活動に置いてどんな変化が起きるのでしょうか?
①就活のスケジュールが大きく変わる!
まず、考えられるのは就職活動の時期が大きく早期化するということです。
現在のルールでは企業による採用に関わる説明会などの広報活動は4年の3月から、正式な選考活動は6月からと定められていました。
しかし2021年入社組の就職活動からは、このような採用時期の制約がなくなるので、企業による優秀な学生の取り合いが激化していくことが予想されます。
②企業のリクルート活動も変わる!?
学生だけでなく、企業も当然就活ルールの変更によって大きな影響を受けると予想されています。
今まででは採用開始時期が明示されていたため、それ以前の時期には正式なリクルーティング活動はできない状況でした。
大手企業では夏季休業期間や冬季休業期間に短期のインターンシップを行なっている企業も多くありましたが、”本インターンシップは採用活動とは一切関係はありません”と強くうたっておく必要がありました。
しかし、2021年卒向けの採用活動ではこうした謳い文句が必要なくなったり、より採用に直結するようなイベントを開催することが可能になります。
よって現在の説明会や短期インターンシップのような形式の採用活動が維持されていくのか、それとも全く異なる内容のプログラムが組まれていくのかは注目ですね。
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そもそも就活ルールってどんなもの?何のためにあるの?
2021年卒を対象とした就職活動では廃止が決定した就活ルールですが、そもそもどういった経緯で設定されていたのでしょうか?
そもそも就活ルールとは
そもそも就活ルールとは、経団連に加盟している企業に提示されている採用活動に関わるルールで、3月から説明会、6月から選考、10月に内定の交付というスケジュールが設定されています。
もちろん守らなかったからといって罰則などはありませんが、みんなが共同して守ることで採用活動の足並みを揃えてきました。
しかし、近年では経団連に加盟していない外資系企業やベンチャー企業などはこういったスケジュールに縛られることなく、早期に内定を出していることから、こうした就活ルールは部分的に形骸化していました。
就活ルールが設けられた目的って?
こうした就活ルールが設けられた目的はどういった点にあったのでしょうか。
一般的に言われているのは「学生が学業に専念する時間を確保すること」でした。
学年に関わらず就職活動ができるようにしてしまうと、学校での勉強がおろそかになってしまうことを懸念されていました。
確かに、大学に入学した途端に就活がスタートしてしまうと、大学が勉強する場ではなく、就職活動をするための踏み台にしかならなくなってしまいますよね。
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就活ルールが廃止されることで学生にどんな影響が出る?学生の反応は!?
では就活ルールが廃止されると学生にはどんな影響が出るのでしょうか!?
また、それに対して学生からはどんな意見が出ているのでしょうか?
就活ルールが廃止されると大学生活はどうなるの?
まずは、就職活動自体が学生生活のいつでもできるようになります。
今までは、3年の冬あたりから動き出すのが一般的でしたが、理論上は1年生からでも内定がもらえるようになるので、就活時期という概念そのものが無くなります。
もちろん1年生のうちからみんなが内定をもらえるとは限りませんが、入学早々内定を持っている学生が現れたり、大学生活の間ずっと就職活動をする学生が現れたりするかもしれません。
実際の大学生たちの反応は!?
こうした就活ルールの廃止に対して、学生からは賛否両論の意見が出ています。
まずは賛成の意見を見ていきましょう!
賛成意見
・早く内定がもらえることで学生生活をより満喫できる
・早く就活を終えたい!
・行動派なので早く動ける方が嬉しい
では、反対意見も見てみましょう!
・勉強に専念する時間が欲しい
・学生らしいことをする時間がなくなってしまう
・就活のために大学に行く人が増えそう
やはり早く内定ももらえることも大きなメリットを感じている人もいれば、1年生や2年生の時はもっと学生らしい活動に打ち込んでいたいという人もいるようですね。
もちろん、何かを変えるときには賛否両論がつきものですが、反対する人が納得できるような仕組みや制度ができれば良いですね。
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おわりに
今回は就活ルールの廃止の経緯や、それによってどんな影響が出るのかを解説していきました。
2021年以降に卒業見込みの大学生や大学生のお子さんをお持ちのご両親は、特に新たな就活スケジュールに出遅れないようにアンテナを張っていくことが大切です!
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