クレジットカードとデビットカード、どっちをよく使いますか?
今や日本人一人当たり8枚以上持っているともいわれるクレジットカードとデビットカード。
でも両者の違いを説明できますか?
実は似ているようで全然違うものなんです。
この記事ではクレジットカードとデビットカードの違いとそれぞれの特徴についてまとめました。
クレジットカードとは
クレジットカードのクレジット(Credit)は「信用」を意味します。
利用者とカード会社の間に契約が結ばれ、カード会社が信用を供与しています。
利用者の信用をもとにクレジットカード会社は、利用者がショッピングなどをしたお店(加盟店)にその代金をその場で利用者に代わって支払います。
利用者のひと月の使った額はまとめてカード会社が口座から引き落とします。
これがクレジットカードによる商品購入の流れです。
クレジットカードは後払いで支払うため、カードの取得には審査が必要です。
条件としては安定した収入源があることです。
また、クレジットカードを利用すればポイントが溜まっていきます。
平均的なポイントは0.5%~1%になります。
なかには楽天カードなどのように非常に還元率のいいクレジットカードも存在します。
日本クレジットカード協会の資料から
今や日本は一人当たり何枚もクレジットカードを持っているのが当たり前になっています。
ではどのクレジットカードが一番利用額が多いか知っていますか?
下の表は2016年のカード発行会社別の利用額シェアです。
順位 | カード名 | 利用額シェア |
1位 | 三井住友VISAカード | 11.3% |
2位 | 三菱UFJニコス | 11.1% |
3位 | 楽天カード | 10.7% |
4位 | クレディセゾン | 9.2% |
5位 | イオンカード(WAON一体型) | 9.2% |
一位は三井住友VISAカードでした。CMを見たことがある人も多いと思います。
そのほかのカードも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
デビットカードとは
デビットカードは利用者がカードを使って支払ったと同時に利用者の口座から同額が引き落とされます。
預貯金口座に残高があればいいわけなのでクレジットカードと違って信用力の審査がありません。
そのため一定の収入がないシニアや未成年も対象になります。15歳から対象としている金融機関が多いです。
デビットカードには大きく二つの種類があります。
一つ目が「Jデビット」。これは昔からあり、国内限定で使えるデビットカードです。
国内限定といってもクレジットカードが使える場所ならほぼ使えるため、普段の生活で使う分には不自由は感じないでしょう。
二つ目の種類はVisaやJCBなどの国際ブランドと提携する「ブランドデビットカード」です。
ブランドデビットはVisaやJCBなどが使える国内外の数千万店が対象となります。
ここ数年メガバンクや地方銀行、カード会社などが続々と発表しています。
クレジットカードと同様にポイントも貯めることができます。
デビットのポイント還元率は0.2%~0.5%となります。
日本銀行資料より
上の資料を見ると日本はクレジットカードよりもデビットカードの発行枚数が多いことが分かります。
また、日本は一人当たり約8枚ものカードを持つカード大国だということにも
クレジットカードとデビットカードの違い
クレジットカードとデビットカードの違いを表にまとめました。
デビットカード | クレジットカード | 現金 | |
使える場所 | 国内と海外の数千万か所 | 国内と海外の数千万か所 | 国内 |
支払時期 | 即時 | カード会社指定の支払日 | 即時 |
入会審査 | 不要 | 必要 | 不要 |
利用可能枠 | 口座残高 | 審査で決められた価格 | 所持金 |
ポイントなどの還元率 | 低め | 高め | なし |
インターネット取引 | 使える | 使える | 使える |
年齢 | 15歳以上 | 18歳以上 | 制限なし |
まず年齢制限としてデビットカードは15歳から使えるのでメリットですね。
利用限度額も口座にある金額のみなので使いすぎることもありません。
子供が海外旅行に行く場合など現金を持たせておくのが不安な場合は是非利用しましょう。
一方でポイントの還元率はクレジットカードの方がいいことが分かります。
デビットカードにも利用額に応じてポイントが付きますが、クレジットカードと比べるとかなり少ないことが分かります。
役割に応じて使い分けよう
クレジットカードとデビットカードどちらがいいのでしょうか。
それぞれに良さがあり、欠点があるので一概にどっちがいいなどと決めることはできません。
例えば金額の大きい買い物ならばクレジットカードを使う。
日常の買い物であれば使いすぎないようにデビットカードを使うなど状況によって使い分けるのがいいかもしれません。
また最近ではLINE payや楽天ペイなど新しい支払い手段もどんどん登場しています。
自分や家族に最適な支払い手段を一度考えてみてもいいかもしれません。
まとめ
クレジットカードとデビットカードの違いについてまとめました。
現金と違ってお金の減りが目に見える形で分かりづらく、ついつい使いすぎることには注意が必要です。
それぞれの良さを上手に利用しながら使い分けましょう。
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