仮想通貨が盛り上がりを見せる中、ビットコインの次に時価総額を誇るイーサリアム(Ethereum)。
いったいビットコインとは何がどう違うのでしょうか。
今回はそんなイーサリアムとは何かということについてお伝えしていきたいと思います。
イーサリアムとは?
イーサリアムはビットコインやリップルといった仮想通貨のひとつです。
仮想通貨の代表格であるビットコインに継ぐ第2位の時価総額を誇ります。
イーサリアムの概要
イーサリアムの概要(2018年1月11日時点) | |
時価総額 | 2位(約13兆7000億円) |
通貨単位 | ETH |
価格 | 1ETH=約15万円 |
発行上限枚数 | 未定(初期発行:7,200万ETH) |
LIVE COIN WATCHより
イーサリアム(Ethereum)の名前は仮想通貨として知れ渡っていますが、じつは仮想通貨の名称ではなく「イーサリアムプロジェクト」というアプリケーションを作成するプラットフォーム、そして関連プロジェクトの総称をイーサリアムというのです。
そのプロジェクトで使われる仮想通貨のことをイーサ(ETH)と呼んでいます。
ビットコインが決済用の仮想通貨として使われているのに対し、イーサリアムはアプリケーションを作成するプラットフォームでそのイーサリアムをあらゆる目的のために使えるようにと誕生したのがイーサリアムなのです。
イーサ(ETH)の価格推移
Coincheckより
イーサリアムは2015年頃から日本で取引が開始されました。
イーサリアムの価格が最初に大きく動いたのは2017年の3月半ばで、それまで1,000円ほどだったイーサリアムが5,000円にまで5倍も価格が高騰したのです。
この要因と言われているのがエンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)の設立です。
EEAとはイーサリアムを用いてビジネスの為のアプリケーション作成を推進しているプロジェクトです。
このプロジェクトにはMicrosoftやJP Morgan、Intelといった世界の名だたる大企業が参加を表明したことで大きく注目されることとなりました。
その後もトヨタやMUFGなど日本の大企業も参加を表明したこともありイーサリアムは瞬く間に価格が上昇していきました。
イーサリアムの誕生
ではイーサリアムは一体いつどこで誰が創ったのでしょうか。
その誕生について見ていきたいと思います。
イーサリアム(ETH)創設者Vitalik Buterin氏
イーサリアムが誕生したのは2013年頃、当時19歳だったVitalik Buterin氏がホワイトペーパーをWEB上で公開したのが始まりです。
Vitalik Buterin氏は1994年にコンピューターアナリストの父とビジネスアナリストの母の元ロシアのモスクワで生まれ、6歳のときにカナダに移住しました。
小学生の時にはすでに数学や経済学、プログラミングを学んでおり、優秀な小学生が集まるクラスの中でも群を抜いていたそうです。
17歳のとき、そんなコンピューターアナリストの父がビットコインに興味を持っており「面白い仮想通貨があるぞ」と勧められたのがビットコインとの出会いでした。
Vitalik Buterin氏はその後ビットコインの大きな可能性に魅了されビットコインに関するプロジェクトに参加し、大学進学後もビットコイン関連に時間を費やしていたことから大学を辞めて5ヶ月間かけて世界中の仮想通貨のプロジェクトを見て回ったそうです。
その中でブロックチェーンが仮想通貨以外の目的で使おうとしていることを知るのでした。
Vitalik Buterin氏は送金システムや個人認証、商品売買等さまざまなアプリケーションにブロックチェーンが利用されているとわかったのと同時に既存のブロックチェーンプロジェクトは十分ではないと思ったそうです。
そこで「あらゆる目的のために使えるブロックチェーンのプラットフォームを造ればいいんじゃないか」というイーサリアムの核となるアイデアに繋がったと述べています。
イーサリアム最大の特徴であるスマートコントラクト
イーサリアムの最大の特徴はこのスマートコントラクトの技術を利用している点ではないでしょうか。
スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは契約をプログラム化し自動的に実行させる概念で、執行条件と契約内容を予め決めておくことでその条件が満たされた際に自動的に契約が実行される仕組みです。
もともとスマートコントラクトの概念は1990年代に「Nick Szabo」という学者によって提唱されました。
スマートコントラクトの概念がはじめて導入された例は自動販売機が挙げられます。
自動販売機は「利用者が金額を投入する」「特定の飲料を選択する」という2つの条件を満たしたときに「その飲料を利用者に提供する」という契約がプログラムされているため、販売業者や仲介業者などの第三者を通じず自動的に契約が実行されます。
これをブロックチェーンで行うことでそういった条件と契約内容をブロックチェーン上に記載し、契約書類の発行なく取引ができ、決済期間を短縮したり不正防止、仲介者を通さずユーザー同士が直接取り引きできることからコスト削減にもつながると言われております。
スマートコントラクトとは?イーサリアムが変える未来
イーサリアムの今後
イーサリアムは開発当初から4段階のアップデートが前提として開発が進められています。
その4段階というのはフロンティア、ホームステッド、メトロポリス、セレニティとなっており、2017年10月にアップデートは3段階目となりました。
アップデートによって価格への影響は少なからずあると想定できるのではないでしょうか。
今後もイーサリアムの動向に注目していきたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はイーサリアムとは何かということをお伝えしてきました。
今後もますます動向が注目されている仮想通貨なのでぜひチェックしていきましょう!
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