コンサルティング業界と聞くと、仕事がハードでエリートな人がいる業界とイメージする人が多いと思います。
しかし、どのような仕事をしているのかいまいちわからないのではないかと思います。
ここでは、そもそもコンサルティング業界ではどのような仕事を行なっているのか、どのような企業があるのか、年収はどのくらいなのかについて詳しく解説していきます。
コンサルティングとは?種類や仕事内容・主な企業を紹介
コンサルティングとは、専門家として相談、指導し、企画・立案の手伝いをすることです。
また、クライアントの内部に入り込み、経営・事業に関わりながら支援を行い、課題解決へと導きます。
ビジネスにおける課題解決のサポートをするのがコンサルティングの仕事ですね。
仕事の大まかな流れとしては
- プレゼンテーション
- 受注・チーム編成
- データ収集・インタビュー
- 課題解決方法決定・提案
- 実行支援
となっています。
プロジェクトの提案から課題解決まで一連の流れで行なっていきます。
次にどのような種類に分かれているのか見ていきましょう。
戦略系
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- A.T.カーニー
- ローランドベルガー
- ドリーム・インキュベータ
企業経営に関する戦略を成功させることが目標です。
様々な業界の戦略に携わることになります。
シンクタンク系
- 三菱総合研究所
- 野村総合研究所
様々な分野の研究者が所属し、広領域の課題を抱えている企業がクライアントです。
ある分野の研究・調査・分析、そして、それらの分析結果を元に解決策を提案します。
野村総合研究所に関しては、シンクタンク系の売上高は全体の1割程度でそれ以外が情報システムの設計・開発・運用などによる売上高となっています。
シンクタンクとしての面、ITの面、二つを持ち合わせているのが強みですね。
人事系
- マーサージャパン
- タワーズワトソン
人事に関する変革など人に特価したコンサルティングを行います。
総合コンサルティング
- アクセンチュア
- 日本IBM
- クニエ
戦略からITまであらゆるテーマに対応しています。
中堅・中小企業が顧客
- 船井総研HD
- タナベ経営
金融・M&A
- GCA
- 日本M&Aセンター
コンサルティング業界は外資系企業が多く、「外資系コンサル」、「日系コンサル」で分けられることも多いのでその分類もまとめました。
外資系コンサル
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- BCG
- ローランドベルガー
- アクセンチュア
- ベイン・アンド・カンパニー
日系コンサル
- 野村総合研究所
- ドリームインキュベータ
- NTTデータ経営研究所
コンサルティング業界の現状、業績は好調?
企業の相次ぐグローバル化に関する案件や海外展開の拡大、グローバル人材人材の活用に関する需要が増えています。
また、近年ではビックデータやクラウド、マイナンバー対応などのでじたる活用支援の需要も増加し、新たなニーズが生まれています。
海外支援事業も好調ですが、マーケティングや販路の拡大、現地のローカライズ化などの課題が多くあり、対応できないケースがあります。
デジタル分野は最も注目すべき分野で、この分野は日々、進化し拡大しているのでこれらに対応できる企業が不足しています。
そのため、このようなニーズの高まりにどのように対応していくかが重要になっています。
第4次産業革命の影響
第4次産業革命とは、IoTやAIなど今起こっている技術革新です。
これによって様々な企業や業界、働き方に影響を及ぼすと言われています。
コンサルティング・ファームの中には経営コンサルタントとしてのデータサイエンティストの採用に取り組んでいるところもあります。
技術革新が続く限りコンサルタントの仕事は必要不可欠ですね。
平均年収ランキング!1位の企業はどこ?
気になる年収について見ていきましょう!
データは有価証券報告書より引用しています。
1位 M&A キャピタルパートナーズ
平均年収:1947万円
平均年齢:29.9歳
本社所在地:東京都千代田区丸の内一丁目9番1号1991グラントウキョウノースタワー38階
M&Aキャピタルパートナーズは、中堅・中小企業のM&Aアドバイザリーサービスを提供する独立系M&A仲介専門会社です。
オーナー経営者の高齢化を背景に中堅・中小企業を対象としているのが特徴です。
高齢化社会が進行しているのでますます実績が伸びていくことが期待できますね。
2位 GCAサヴィアン
平均年収:1486万円
平均年齢:37.8歳
本社所在地:東京都千代田区丸の内一丁目11番1号パシフィックセンチュリープレイス丸の内 30階
GCAサヴィアンは、公認会計士の渡辺章博氏と三井銀行出身でユニゾン・キャピタルの創立メンバーでもある佐山展生が創設した独立系のM&Aアドバイザリー会社です。
企業に対して売却や買収や、グループ再編や事業再生などの包括的なアドバイザリーサービス、また海外進出を検討している日本企業に対して、適切なアドバイスやサポートを行います。
3位 日本M&Aセンター
平均年収:1385万円
平均年齢:34.6歳
本社所在地:東京都千代田区丸の内一丁目8番2号
鉄鋼ビルディング 24階
日本M&Aセンターは、中堅・中小企業の友好的M&A支援を行う仲介会社です。
分林保弘氏が中心となって1991年に設立し、現在は代表取締役会長を務めています。
4位 ドリームインキュベータ
平均年収:1129万円
平均年齢:33.6歳
本社所在地:東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビルディング4F
ドリームインキュベータは主に大企業向けに戦略コンサルティングサービスを提供しています。
また、新たなイノベーションを創造するベンチャー及び成長企業への投資・育成も行っています。
「日本経済を元気にする」という企業の思いを胸に、戦略コンサルティング及びインキュベーションを通じて、日本企業とともに社会のあり方を変える仕事に取り組んでいます。
5位 シグマクシス
平均年収:991万円
平均年齢:36.5歳
本社所在地:東京都港区虎ノ門 4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス9F
2008年に設立し多くの大企業と取引のある三菱商事の関連会社でもあります。
設立からわずか5年で東証マザーズに上場を果たしました。
<補足>業界ごとのランキングは?
年収が非常に高いことがわかったと思いますが、ここでは業界ごとの年収を見ていきます。
データは40歳時点での平均年収です。
順位 業界名 40歳推定平均年収 1位 コンサルティング 1263万円 2位 総合商社 1135万円 3位 放送 910万円 4位 海運 818万円 5位 投資事業・投資ファンド 756万円 四季報( 2017年版)より引用
第一位の業界はコンサルティング業界でした。
コンサルティング業界は業界ごとに見ても年収が高いことがわかりましたね。
まとめ
コンサルティング業界の仕事内容や主な企業がわかっていただけたと思います。
今後もデジタル技術の進歩によりコンサルティング業界は好調であると思います。
しかし、就職が難しく、個々人の力が求められる業界でもあるので「プレゼンテーション能力」や「課題解決力」などを養って行きましょう!
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