世界で最も売上の多い会社ランキング!

世界のビジネス

世界最大の企業をみなさんは知っていますか?

どんな尺度で企業の大きさを評価するのかによっても議論がありそうですが、一般的には企業の売り上げを考えるのが妥当ではないでしょうか?

この記事では世界の売上高世界トップ10の企業を紹介します。

みなさんどれだけの企業を知っていますか?

また日本企業はランキングに入っているのでしょうか。

世界の売上高ランキングトップ10企業!

この記事の数字は世界的な経済紙「Fortune」が出した「The Global 500」の2017年の数字を引用しています。

また、売上高は2018年2月現在の為替レートで計算しています。

第10位 エクソンモービル 売上高:22.5兆円

  • 業種:石油

第10位にランクインしたのはアメリカ本社を置く世界中で油田・天然ガス田を開発、精製、販売している総合エネルギー企業です。

エクソンモービルの源流は後に世界一の大富豪として名を轟かせたジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルです

スタンダード・オイルは石油産業を独占しあまりにも儲かりすぎたため世界で初めて独占禁止法が制定され、会社は31に分割されました。

その分割されたときに誕生したエクソンとモービルが合併して誕生したのはエクソン・モービルです。

両社はかつて石油メジャーと呼ばれ世界の原油価格を牛耳っていました。

1979年の石油危機以降アラブなどの原油生産国が次々と油田を接収し国有化していったため現在はそこまでの影響力はありませんが、原油精製の技術力の高さと先進国での油田開発では一定の存在感を見せています。

上のブランドのガソリンスタンドを使ったことがある人も多いと思います。

意外と身近にある企業なんですね!

第9位 アップル 売上高:23.6兆円

  • 業種:電気機器

第9位にランクインしたのはパソコンの先駆けMac、音楽プレーヤーの先駆けiPod、スマートフォンの先駆けiPhoneなどスタイリッシュなデザインと直感的な操作性で世界中で爆発的に売れる商品を製造販売しているアップルです。

アップルはご存知のとおりスティーブジョブスが創業した会社でジョブスは一度会社を追い出されたものの、復帰後はiMac、iPod、iPhoneなどヒット商品を連発し世界的なヒットメーカーになりました。

売上順位は第9位のアップルですが、将来的な成長性の期待も考慮された株価の時価総額は94.5兆円と世界の企業で1位に輝いています。

株価は売上に先行して上昇するのが一般的なので、アップルの売上順位も数年後にはさらに上がっていることでしょう。

第8位 バークシャー・ハサウェイ 売上高:24.5兆円

  • 業種:保険

第8位にランクインしたのは保険業を中心に世界中の成長企業への投資も行っているバークシャー・ハサウェイです。

バークシャー・ハサウェイを創業したのは世界で最も有名な投資家と言われるウォーレン・バフェットです。

あまり知られていませんが、保険会社には顧客から預かった保険料や資産を運用する投資家としての側面もあり、ウォーレン・バフェットは数々の投資で成功を収め続けたことから伝説として語り継がれるようになりました。

ちなみに現在株を保有している主な企業にはアメリカン・エキスプレスやコカ・コーラなどがあるそうです。

第7位 ロイヤル・ダッチ・シェル 売上高:26.3兆円

  • 業種:石油

第7位にランクインしたロイヤル・ダッチ・シェルはイギリスとオランダの複合企業でヨーロッパ最大のエネルギー企業です。

イギリスのシェルとオランダのロイヤル・ダッチという石油メジャーの2社が提携して誕生しました。

ホタテ貝の看板をガソリンスタンドで見たことがある人も多いと思います。

第6位 フォルクスワーゲン 売上高:26.3兆円

  • 業種:自動車

第6位には自動車会社のフォルクスワーゲンがランクインしました。

フォルクスワーゲンはドイツ語で「大衆車」、ナチス時代に国策で全国民に自動車を行き渡らせようという計画の元設立された会社です。

2016年の自動車販売台数でフォルクスワーゲングループはトヨタ自動車を上回り世界一になりました。

2017年は2年連続世界一を維持しています。

日本の輸入車ランキングでも長年1位を維持していて人気のあるブランドです。

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第5位 トヨタ自動車 売上高:28兆円

  • 業種:自動車

第5位には日本企業のトヨタ自動車がランクインしました。

トヨタ自動車は紡織機械で世界一を誇る豊田自動織機の自動車部門として誕生しました。

現在主要な自動車市場である日本市場と北米市場で大きなシェアを獲得しています。

ダイハツを傘下に収め、スズキやマツダとの業務提携も開始しています。

2017年の自動車販売台数ではフォルクスワーゲン、ルノー・日産・三菱連合に敗れ第3位に後退していますが、依然として売上は業界で最大だとわかります。

第4位 中国石油天然気集団(ペトロチャイナの親会社) 売上高:28.8兆円

  • 業種:石油・ガス

第4位にランクインしたのは中国石油天然気集団でした。

中国の石油・天然ガス資源の開発を行う国有企業です。

実質的に子会社のペトロチャイナが資産や事業のほとんどを保持しています。

ペトロチャイナは2007年に上海証券市場に上場した際、時価総額が一時100兆円を突破し歴史上の企業の時価総額第一位となって現在も記録は破られていません。

当時は石油が1バレル100ドルを突破するなど石油産業が潤っていた時代でした。

その後「オイルサンド」の採掘技術の確立や、新興国での原油需要の減少などによって原油価格が暴落すると株価も暴落し、2018年現在の時価総額はわずか1.6兆円です。

第3位 中国石油化工集団(シノペック)売上高:29.3兆円

  • 業種:石油・ガス

第3位にランクインしたのはシノペックでした。

シノペックはペトロチャイナとともに中国の2大石油企業です。

中国のガソリンスタンドを見るとほとんどこの2ブランドしかありません。

国有の寡占企業であるため、現在毎年2600万台の自動車が販売される中国の市場を握っているだけで非常に大きな売り上げになるのは当然ともいえるでしょう。

第2位 国家電網 売上高:34.6兆円

  • 業種:電力(送配電)

第二位にランクインしたのも中国の国営企業である国家電網でした。

国家電網は中国の送電、配電をほぼ独占している企業です。

13億人の送配電を一手に引き受けていることから必然的に売り上げも巨額になりますよね。

ちなみに中国の発電事業は5つの国有企業に分割されています。

日本では発電と送電が分離されておらず、例えば東京なら東京電力が引き受けています。

しかし、原発事故を契機に議論が起きたため2020年に日本でも発電と送電の分離が始まる予定です。

第1位 ウォルマート 売上高:53.3兆円

  • 業種:小売り

第一位は総合スーパーのウォルマートでした!

売上高はなんと53兆円以上

世界最大の小売企業とともに世界最大の売上を誇る企業グループです。

その従業員数も約200万人以上と桁外れです。

文字どおり一つの企業だけで一つの国の規模がありますね。

最近はオンラインショッピングなども台頭してきていますが、売上だけ見るとウォルマートはアマゾンを凌駕しています。日本でも西友として展開していますね。

日本企業の売上ランキングも知りたい方は以下をご覧ください。

売上が大きい企業の共通点は?今後の順位はどうなる?

ランクインした企業にはどのような共通点があるのでしょうか?

見ていきましょう。

巨額資本が必要な会社が多数

ランキングを見ると石油産業や中国の国有企業など巨大な資本投下が必要な産業の企業が多くランクインしていることが分かります。

特に石油産業は10社中4社がランクインしていてその規模の大きさが伺えると思います。

2社がランクインしている自動車産業も何万点もの部品を集め組み立てる必要のある巨大産業です。

逆に現在勢いのあるIT産業からはランクインした企業は一つもありませんでした。

売上の大きさ=成長性ではない

ただ注意してほしいのは売上が大きい企業が今後も成長が期待できるとは限らないことです。

実際にここにランクインしている石油企業は株価も低迷していて時価総額を比べたときにアマゾンやグーグルなどのIT企業に圧倒的に劣っています。

電気自動車の普及など環境にやさしいエネルギーの活用が進むことで石油の消費が今後減っていると投資家が考えているからです。

将来はグーグル(Google)やアマゾン(Amazon)がランクインすることに?

基本的に株価は業績の先行指標だと言われています。売上は株価のあとから上昇する傾向があるのです。

そのためもしかすると数年後には今のグーグルやアマゾンが売上のトップに顔を出すのも決して非現実的ではないでしょう。

売上ランキングと一緒に時価総額の高い企業ランキングもチェックしてみると面白いと思います!

世界の売上トップ企業についてまとめました。

皆さんの知っている企業も多くランクインしていたのではないでしょうか?

10年後このランキングがどうなっているのか予想してみるのも楽しいかもしれません。

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