みなさんはSWOT分析をご存知ですか1?
経営学を勉強したことのある方や、まさに経営に取り組んでいらっしゃる方は聞いたことはあるかと思います。
その一方で実際に活用できている方はほんの一握りかと思います。
今回はそもそもWOT分析とは何なのかといった講義に加えて、実際にマクドナルドの例を用いてやり方をレクチャーしていきます!
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そもそもSWOT分析とは?
SWOTの4つの構成要素
SWOT分析とは、競合相手の状況や市場におけるといった自社以外の周囲を取り巻く外部環境と、自社製品の価格や品質、自社自身が持つの資産やブランド力などの内部環境をプラス面、マイナス面に分類して分析することで、自社に最適な経営資源の分配や戦略決定を行うためのフレームワークです。
またSWOTというのは以下のような英単語の頭文字を取ったものです。
SWOTの4つの要素
Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(機会)
Thread(脅威)
これらの4つの単語の最初の文字を繋げて、この手法はSWOT分析とよばれているのです。
これら4つの要素は内部要因と外部要因に分けられます。
それぞれの特徴について見ていきます。
内部要因とは?
内部要因としてはStrength(強み)とWeakness(弱み)が該当します。
これらは自社に帰属する要素なので自社の努力次第でコントロールできる要因となります。
具体的には自社の資産や設備、製品やサービスの品質などですね。
外部要因とは?
一方で外部要因としては、自社だけではコントロールできないが、自社の業績に影響を与える要因を指します。
例えば景気や法整備、他社の業績や経営戦略や新規参入などは自社自身ではどうしようもありません。
しかし、自社だけではどうしようもないからといって全く考慮に入れないのではなく、そうした要因に対してどのように対処できるかがこの SWOT分析のポイントなのです!
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SWOT分析のメリット・デメリットとは!?
メリット
このSWOT分析の大きなメリットとしては、内部要因と外部要因に分けることで、自社にできることと自社だけでは変えられないことをしっかり区別できるようになる点が挙げられます。
経営の基本は”選択と集中”というように、何でもかんでも手を出すことは得策ではありません。
まずは自社の何が課題なのか、それは自社だけで乗り越えられるものなのかを理解することで一つずつ課題をクリアしていくことに繋がります。
デメリット
デメリットとしては内部環境の部分が曖昧になってしまいがちです。
例えば資産の金額で言えば、自社が強みを持つかどうかは結局他社との比較になってしまいますよね。
するとそもそも純粋な内部要因って何なのかと難しく考えてしまいそうになります。
SWOT分析の基本的なやり方
では実際にSWOT分析の手順を順を追って解説していきます!
①抜け漏れなく要因を洗い出す
まずは一にも二にも要因を洗い出すことから始まります。
商品が安いor高い、高級orリーズナブル、全国的or地域局所的など様々な比較軸があるでしょう。
ここの部分で要素を出し過ぎるということはないので、あとあといらない要素もとりあえず出しておきましょう!
②それらを内部要因と外部要因に分類する
次に①で出した要素を内部要因と外部要因に分けていきます。
判断基準としては自社だけでどうにかなるかどうかという観点で判断していきます。
③両者の掛け合わせ戦略を考えてみる
これらの評価軸が定まったらどんな方策を打っていくかを考えていきます。
内部要因と外部要因の掛け合わせとしては、強み×機会・強み×脅威・弱み×機会・弱み×脅威の4つがありますが、最も大事なのは強み×機会です。
これは強みを生かしていかに事業機会を拡大するかであり、自社の武器を生かして事業の突破口を開く方策を練ることとなります。
では次に実際のマクドナルドの例を用いて、SWOT分析の実例を見ていきましょう!
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マクドナルドの事例を用いて実際にSWOT分析をしてみよう!
みなさんはマクドナルドについてどんなイメージを持っていますか!?
安い・早い・どこにでもあるなど様々なイメージをお持ちかと思います。
これらの要因を上で紹介した4つの要素に分類してみるとこのようになります。
強み 高い販売力・商品開発力 キッズ・ファミリーへの人気 | 機会 景気の回復 夜マックなどの高付加価値路線の好調 |
弱み 低価格なので利幅が小さい ブランド力は低い | 脅威 中食ブーム テイクアウト業界への参入 |
これらの要因に対してどんな戦略があるか考えてみます。
マクドナルドの戦略
強み×機会:インパクトのある高付加価値商品の開発
強み×脅威:宅配サービスなど
弱み×機会:キッズスペースの縮小などによる回転率の向上
弱み×脅威:不振商品や店舗の早期撤退
もちろんこれだけではありませんが、こうした軸を定めることで専門知識がなくともそれらしい戦略をイメージすることができるのです。
おわりに
今回はSWOT分析について紹介し、実際にマクドナルドの例を用いて分析してみました。
あくまでフレームワークなので、正解はありませんし、分析ができれば必ずしも経営がうまくいくわけではありません。
ですが、選択と集中を行う上でもSWOT分析は有効ですので、ぜひ試してみてください!
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