外貨投資には何がある?外貨預金、外国債券、外国投資信託を解説!

世界地図とコイン

国内だけではなく海外への投資にも興味を持っている人は多いと思います。

しかし、「海外のことはよく分からない」や「メリットよりもデメリットの方が大きいのではないか」と思う人も一定数いるのではないでしょうか。

そこで、この記事では外貨投資の基本、種類、どのような特徴があるのかを解説します。

そもそも外貨投資とは何のことなのでしょうか。

外貨投資とは、外貨建ての金融商品を取引することです。

この前提を元に、以下では外貨投資を紹介していきます!

外貨建て金融商品の基本

外貨建て金融商品って?

外貨建て金融商品とは、取引価格が外貨で表示されている金融商品のことです。

米ドルや英ポンド、ユーロなど世界中の外貨で取引価格が表示されているものは、全て外貨建て金融商品です。

為替レート

外貨建て金融商品を購入する際は、円から外貨へ、外貨から円へ換金することになります。

まずは、外貨建て金融商品を購入にする際に円から外貨に換金します。

その際、TTS(Telegraphic Transfer Selling Rate)という為替レートが用いられます。

次に、利子や元金を受け取る際、外貨から円に換金する必要があります。

この場合は、TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)という為替レートが用いられます。

為替リスク

外貨建て金融商品を扱う際に注意すべき点の一つが為替リスクです。

為替レートの変動に応じて、損益が生じます。

為替レートの変動によって生じた利益を為替差益といいます。

一方で、為替変動によって生じた損失を為替差損といいます。

以下で具体的な例をみてみましょう。

例①

1ドル100円時に100ドル購入し、1ドル110円時に100ドル売却した場合

購入時

100円×100ドル=10,000円

売却時

110円×100ドル=11,000円

よって1,000円の為替差益が生じます。

例②

1ドル100円時に100ドル購入し、1ドル90円時に100ドル売却した場合

購入時

100円×100ドル=10,000円

売却時

90円×100ドル=9,000円

よって1,000円の為替差損が生じます。

つまり、円安になると為替差益円高になると為替差損が生じます。

具体的な外貨建て金融商品の紹介!

外貨預金

外貨で行う預金を外貨預金といいます。

円預金の仕組みとほとんど同じですが、注意点が3点あります。

①定期預金は、中途換金不可

外貨預金といった場合、外貨定期預金を指すことが多いですが、中途換金はできません。

②預金保険制度対象外

国内の普通預金、当座預金などと違い、外貨預金は預金保険制度の対象ではありません。

そのため、預金先の金融機関が破綻した場合には、預金が戻ってきません。

③利子は利子所得、為替差益は雑所得

外貨預金によって生じた利益は、課税対象になります。

利子所得には、20.315%の税金(源泉分離課税)がかかります。

この点は、しっかり考慮しておきましょう。

外国債券

発行者、通貨、発行場所のいずれかが外国である債券を外国債券といいます。

上記の要素の内いずれかが外国である場合、外国債券になるため、日本国内で発行された債券でも外国債券である場合があります。

例えば、サムライ債、ショーグン債と呼ばれる外国債があります。

発行者が外国、通貨が円、発行場所が日本である債券をサムライ債といいます。

発行者が外国、通貨が外貨、発行場所が日本である債券をショーグン債といいます。

債券投資のメリットやリスクについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

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外国投資信託

外国投資信託は、投資信託の国籍が外国であるものをいいます。

そのため、外国の法律が適用されます。

外国投資信託の代表的なものとして外貨MMFがあります。

MMFは、「Money Market Fund」の略です。

外資MMFは、公社債によって運用されています。

外貨MMFは、債券投資の一種ではありますが外貨預金に匹敵する安全性があります。

海外の安全性、信頼性の高い短期の債券で運用されていることで安全性が高くなっています。

しかし、元本が保証されないなどのリスクもあります。

投資信託についてさらに知りたいという方はこちらの記事を読んでみてください。

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おわりに

いかがだったでしょうか。

外貨投資は、海外のことでよく分からないと思う方もいるかもしれませんが、仕組みをきっちり知ることで安全な資産運用が可能になります。

元本が保証されないなどのデメリットはありますが、その分利回りが高い、国内債券より信頼性の高い債券が取引されるなどのメリットも多くあります。

ぜひ、今回の記事を参考していただき、新たに外貨への投資も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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