世界の不動産王ランキングTOP20!資産総額1兆円越えが続出!?

夜景

多数の不動産を所有し、莫大な試算を築いている「不動産王」。

日本で不動産王といえば、森ビルでおなじみの森一族が思い浮かびますが、世界に目を向けてみると、遥かに大きな規模の不動産を所有する不動産王が大勢いました。

そこで、今回は世界の不動産王ランキングのトップ20を発表します!

今回のランキングは、フォーブスが発表している世界不動産ランキングにし、ドル円換算の際には、ランキング集計時の1ドル=121円を参考にしました。

世界の不動産王ランキング!20位~11位

20位 许荣茂氏(Hui Wing Mau)

  • 資産額(円換算):56億ドル(約6776億円)
  • 国籍:オーストラリア(出身は中国)
  • 世界富裕層ランキング:277位

许荣茂は、中国生まれの実業家です。

主に上海やオーストラリアの大規模不動産開発で大きな利益を獲得しました。

ただ、最初から不動産取引をしていたわけではなく、もとは漢方医という、珍しい経歴を持っています。

19位 リン・ユウリン氏(Lin Yu-lin)

  • 資産額(円換算):58億ドル(約7018億円)
  • 国籍:台湾
  • 世界富裕層ランキング:259位

リン・ユウリンは台湾の実業家です。

台湾の大手不動産デベロッパーのホンダイグループのオーナーで、台湾のお金持ちベスト5にも入る存在でしたが、2018年に死去しました。

兄であるリン・ロンサンもお金持ちであり、政治家としても知られていました。

18位 陳 麗華氏(Chan Laiwa)

  • 資産額(円換算):61億ドル(7381億円)
  • 国籍:中国
  • 世界富裕層ランキング:240位

陳麗華は、香港富華国際集団の首席を務める、中国で最も裕福な女性です。

不動産業務のほかに、観光や商事など、手広く事業を手掛けています。

無一文から、1代で富を気付き上げたことでも有名です。

17位 许家印氏(Hui Ka Yan)

  • 資産額(円換算):62億ドル(7502億円)
  • 国籍:中国
  • 世界富裕層ランキング:230位

许家印は、2015年時にはこの順位ですが、2017年には中国内での富豪ランキングでトップに立っています。

不動産デベロッパーの恒大集団を率いる同氏は、不動産だけではなく、金融業や観光業も手掛けています。

恒大集団は、中国のプロサッカーチームの広州恒大淘宝足球倶楽部を買収し、有名選手・監督を次々獲得し、中国サッカーのレベルアップに大きな貢献をしています。

16位 マジッド・アルファティム氏(Majid Al Futtaim)

  • 資産額(円換算):62億ドル(約7502億円)
  • 国籍:アラブ首長国連邦(UAE)
  • 世界富裕層ランキング:230位

マジッド・アルファティムは、アラブ首長国連邦の実業家で、中東で2番目のお金持ちといわれています。

同氏の名前を冠した不動産会社を率いていて、ショッピングモールから、住宅まで様々な種類の不動産を提供しています。

15位 リチャード・レフラック氏(Richard LeFrak)

  • 資産額(円換算):64億ドル(約7744億円)
  • 国籍:アメリカ
  • 世界富裕層ランキング:220位

リチャード・レフラックは、アメリカの実業家で、ニューヨークやマイアミなどで不動産やホテルを経営しています。

また、トランプ大統領らとインフレ投資についての会合も行っています。

14位 ステファン・M・ロス氏(Stephen Ross)

  • 資産額(円換算):65億ドル(約7865億円)
  • 国籍:アメリカ
  • 世界富裕層ランキング:216位

ステファン・M・ロスは、不動産会社のリレーテッドのオーナーです。

また、アメリカンフットボールリーグの強豪、マイアミ・ドルフィンズのオーナーでもあります。

アメリカでは著名な存在なんですよ!

13位 郭炳湘氏 (Walter Kwok)

  • 資産額(円換算):70億ドル(約8470億円)
  • 国籍:中国
  • 世界富裕層ランキング:193位

郭炳湘は香港生まれの実業家で、父親の死後、兄弟のトーマス、レイモンドとサンフンカイ・プロパティ株式会社の経営にあたっていました。

兄のトーマスは以前、汚職容疑で有罪判決を受けたこともあります。

なお、同氏は、母親とのトラブルで経営から手を引いたのち、2018年に亡くなりました。

12位 チャールズ·カドガン氏(Charles Cadogan)

  • 資産額(円換算):72億ドル(約8712億円)
  • 国籍:イギリス
  • 世界富裕層ランキング:185位

チャールズ・カドカンは、これまで出てきた不動産王とは少し毛色が違います。

チャールズ含めたカドカン家は、1700年ごろから続く名家で、チェルシーのナイツブリッジ地区を、1700年半ばより保有しています。

貴族と聞いて思い浮かぶような、いわゆる伝統的な「英国貴族」です。

11位 呉光正氏(Peter Woo)

  • 資産額(円換算):86億ドル(約1兆406億円)
  • 国籍:中国
  • 世界富裕層ランキング:153位

呉光正は上海生まれの香港の実業家です。

アジアの海運王と呼ばれた包玉剛の次女婿で、九竜倉集団の会長です。

香港のトップクラスの富裕層としても知られています。

世界の不動産王ランキング!10位~1位

10位 潘蘇通氏(Pan Sutong)

  • 資産額(円換算):86億ドル(約1兆406億円)
  • 国籍:中国・アメリカ
  • 世界富裕層ランキング:153位

潘蘇通は、中国、アメリカ、香港の3か所を移住してきた実業家で、松日という会社の創始者です。

1980年代中ほどには、日本の松下電器(今のパナソニック)と取引もしていたそうです。

現在は、ゴールドイン・ファイナンシャル・ホールディングスという会社の会長も務めています。

9位  黄志祥氏(Robert & Philip Ng)

  • 資産額(円換算):96億ドル(約1兆1616億円)
  • 国籍:シンガポール
  • 世界富裕層ランキング:131位

黄志祥は、香港の不動産会社、SINOグループの会長です。

SINOグループは、住宅・オフィス・工場など、様々な不動産事業を展開していて、姉妹会社にアジアの飲食業務を専門としている、ヨ・ヒアップ・センという会社があります。

8位 劉鑾雄氏(Joseph Lau)

  • 資産額(円換算):109億ドル(約1兆3189億円)
  • 国籍:中国・イギリス
  • 世界富裕層ランキング:114位

劉鑾雄は、香港生まれの実業家で、チャイニーズ・エステートの会長でした。

香港の超がつくほどのお金持ちといわれていましたが、2014年に賄賂とマネーロンダリングの容疑で有罪判決を受け、会長を辞任しました。

7位 ジェラルド・グローヴナー氏(Gerald Cavendish Grosvenor)

  • 資産額(円換算):131億ドル(1兆5851億円)
  • 国籍:イギリス
  • 世界富裕層ランキング:91位

ジェラルド・グローヴナーという名前だけではピンとこないかもしれません。この方のもう一つの名前は、第6代ウェストミンスター公爵です。

莫大な土地を先祖代々所有し、本人も不動産会社グローブナー・グループを経営しています。

陸軍の軍人としても活躍し、最終階級は少将でした。

こちらも典型的な英国貴族ですね。

6位 ディビッド、サイモン・ルーベン氏(David & Simon Reuben)

  • 資産額(円換算):137億ドル(1兆6577億円)
  • 国籍:イギリス
  • 世界富裕層ランキング:80位

ディビッド、サイモン・ルーベンは、国籍はイギリスですが、出身はインドのムンバイです。

イギリスに移住後、金属事業で成功し、なんと最盛期には、世界のアルミニウムの5%から7%を取り扱っていました。

その後、不動産事業を始め、現在の地位まで上り詰めました。

5位 郑裕彤氏(Cheng Yu-tung)

  • 資産額(円換算):144億ドル(1兆7424億円)
  • 国籍:カナダ(出身は中国)
  • 世界富裕層ランキング:70位前後

郑裕彤は香港やマカオで大規模な不動産取引を行っている人物です。

不動産開発のほかに、交通や通信事業にも取り組んでいます。

また、マカオらしいところで言うと、カジノの運営にも関わっていて、その経営の手広さがうかがえますね。

4位 ドナルド・ブレン氏(Donald Bren)

  • 資産額(円換算):152億ドル(1兆8392億円)
  • 国籍:アメリカ
  • 世界富裕層ランキング:64位

ドナルド・ブレンはアメリカ最大手の不動産会社、アーヴァイン・カンパニーの創業者で、現会長です。

大学卒業後、海軍に従事したのち、アーヴァイン・カンパニーを設立しました。

また、慈善活動にも積極的で、特に学校には多額の寄付を行っています。

3位 トーマス&レイモンド・クオック氏(Thomas & Raymond Kwok)

  • 資産額(円換算):159億ドル(1兆9239億円)
  • 国籍:中国
  • 世界富裕層ランキング:58位

3位のトーマス&レイモンド・クオックは、13位のウォルターの兄弟です。

2008年に13位のウォルターが解任されてから、兄弟で経営してきましたが、2014年に弟のトーマスが贈賄容疑で有罪判決を受けたため、現在は兄のレイモンドが経営を統括しています。

2位 王健林氏(Wang Jianlin)

  • 資産額(円換算):242億ドル(2兆9282億円)
  • 国籍:中国
  • 世界富裕層ランキング:29位

王建民は、中国の巨大企業、大連万達グループの代表であり、中国でも、大金持ちとして知られています。

2014年には、9億ドルを投じて、シカゴに89階建てのビルを建設したことでも話題になりました。

その事業は不動産にとどまらず、商業、文化、インターネット、金融の四大企業を所有していて、映画やスポーツなどのカルチャー方面にも、その手を伸ばしています。

しかし、2017年に中国政府による海外政府への規制強化に伴い業績が悪化、観光施設やホテルの多くを売却してしまいました。

1位 李兆基氏(Lee Shau Kee)

  • 資産額(円換算):248億ドル(3兆8億円)
  • 国籍:中国
  • 世界富裕層ランキング:27位

不動産王ランキングで1位となった李兆基は、香港の不動産王です。

1960年代に、新冯基企業有限会社を立ち上げ、競合が少ない中小住宅の開発を行い成功。

その後も様々な会社に投資をし、投資先はホテル・レストラン・ネットワークサービスなど、多岐にわたります。

中国人実業家が上位を独占!日本人不動産王は出てくるか!?

世界の不動産王ランキングトップ20、いかがでしたでしょうか?

圧倒的に中国の実業家が多い結果になりました。

やはら、広大な国土と、人口、経済成長率など、不動産投資にとって、追い風が吹いていたことは間違いないです。

しかし、中国政府は、加熱する「住宅バブル」を規制する動きを見せており、この順位も今後変化するかもしれませんね。また、今後新たな日本人不動産王が出てくることにも期待ですね!

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