今回は、2019年関西の住みたい街ランキングを紹介します。昨年2018年のトップは西宮北口でしたが、今年はどの駅が1位に輝くのでしょうか?
ランキングごとに各駅の「主要路線」「シングル向け・ファミリー向けの家賃相場」も紹介しています。お部屋探しの参考にしてみてくださいね。
※「suumo住みたい街ランキング2019」での集計結果を参考に作成しました。基準の家賃相場は駅徒歩10分以内賃貸物件の平均家賃となっています。
住みやすい街ランキングTOP10!家賃相場・エリア情報記載
10位 千里中央
- 所在地:大阪府豊中市
- 乗入路線網:北大阪急行電鉄
- 家賃相場(シングル向け1K):5.61万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):19.18万
千里中央は2018年には5位でしたが、今年は10位という結果でした。50年前に街が作られて以降、計画的に開発されてきた千里中央。2017年にSENRITOよみうりのショッピングモールがオープンし、2019年には52階建てのタワーマンションが完成する予定です。駅周辺には、大規模ショッピングモール「せんちゅうパル」や、「阪急百貨店」、「ヤマダ電機」などがありますので、日常的な買い物には困らないでしょう。
千里中央のもう1つの魅力は交通の利便性です。北大阪急行電鉄の始発駅で、大阪、梅田、なんば、天王寺などのターミナル駅へ乗り換えなしで行くことができます。また千里中央から大阪モノレールへの乗り換えもしやすく、新大阪まで13分、大阪空港まで12分でアクセスできます。北大阪急行電鉄が千里中央から延伸されることが決まっていますので、さらに千里中央周辺が盛り上がりそうです。
9位 江坂
- 所在地:大阪府吹田市
- 乗入路線網:Osaka Metro御堂筋線、北大阪急行電鉄
- 家賃相場(シングル向け1K):6.74万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):11.77万
昨年同様、江坂が9位となりました。江坂は都会っぽい中にも、緑が感じられる街として人気となっています。江坂は新大阪まで約4分、梅田まで約11分、なんばまで約20分と大阪の主要な駅に近いです。駅近くには桜の名所として有名な江坂公園があります。江坂はベッドタウンでもありますので、大阪市中心部よりも落ち着いた雰囲気となっています。
江坂が都会っぽさを感じさせない理由の1つに、高いビルが少ないことが挙げられます。江坂は大阪国際空港が近いため、航空法によって100m級の高い建物の建設が禁止されています。このため、都会に近いけれど、高いビルが少なく、落ち着いた街並みになっています。
8位 天王寺
- 所在地:大阪府大阪市天王寺区
- 乗入路線網:JR大阪環状線、JR阪和線、JR関西本線、Osaka Metro御堂筋線、Osaka Metro谷町線
- 家賃相場(シングル向け1K):5.42万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):12.43万
2014年にあべのハルカスが完成してからさらに注目を集めるようになった天王寺。あべのハルカス完成後、ショッピングモール あべのキューズタウンがオープンし、ホテル一体型のドン・キホーテが作られるなど街のにぎわいが増しています。
一方、天王寺には中学校や高校、大学などが集まった教育のエリアでもあります。幼稚園も多く、子育てがしやすい街で小さな子供を持つ世代からの人気も高いです。若い世代からファミリー層まで幅広い世代から人気を集める街になりました。
7位 京都
- 所在地:京都府京都市下京区
- 乗入路線網:JR東海道・山陽本線、JR山陰本線、JR湖西線、JR奈良線、JR東海道新幹線、近鉄京都線、京都市営地下鉄烏丸線
- 家賃相場(シングル向け1K):5.74万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):12.31万
2018年に11位だった京都が4つ順位を伸ばしました。京都は京都府の中で唯一トップ10入りをしました。ちなみに京都府民が選ぶ住みたい街ランキングでは、トップ10全て京都府内の街だけで占められており、どこか特定の街に票が集中しない、というのが京都府の特徴です。
京都府内で票が割れる中で、京都は5位となりました。京都では外国人観光客の増加によって、駅周辺の再開発が進められています。海外の一流ホテル「パークハイアット」や京阪グループのフラッグシップホテル「ザ・サウザンド・キョウト」などの高級ホテルが開業する予定となっています。これまで開発があまりされてこなかった京都駅周辺の景色が変わることで、ますます注目を集めそうです。
6位 岡本
- 所在地:兵庫県神戸市灘区
- 乗入路線網:阪急神戸本線
- 家賃相場(シングル向け1K):5.55万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):10.89万
40代からの支持を受けていることが特徴的です。その秘密は閑静な街並みにあります。駅舎はこじんまりとしていて、ロータリーがないため車もあまり入ってきません。駅周辺にはベーカリーやケーキ屋などが立ち並び、街の建物は西洋風でとてもおしゃれです。
阪急神戸線を使えば、三宮まで特急で約7分、梅田まで約20分でアクセス可能です。また岡本はJR摂津本山駅まで徒歩5分の距離にあります。ですので新大阪、京都方面へ行く際もとても便利です。岡本が人気となるのはJRと阪急を両方利用できることも関係しています。
5位 夙川
- 所在地:兵庫県西宮市
- 乗入路線網:阪急神戸本線、阪急甲陽線
- 家賃相場(シングル向け1K):5.29万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):11.12万
桜の名所として名高い夙川。夙川は苦楽園口、甲陽園といった西宮を代表する邸宅街の玄関口となっています。駅周辺にはショッピングセンター 夙川グリーンガーデンがあり、駅前にはカフェ、レストランなどが立ち並んでいます。
駅周辺は住宅地として開発され、年々人口が増えてきました。しかし、西宮市では人口が急激な人口増加によって、子供の数が増え、小学校の受け入れが間に合わない状態となっています。そこで夙川でもマンションなどの集合住宅の新たな建設が、一部制限されています。こうしたなか夙川で今後どのような開発が行われていくのか、注目を集めそうです。
4位 なんば
- 所在地:大阪府大阪市中央区・浪速区
- 乗入路線網:Osaka Metro御堂筋線、Osaka Metro千日前線、Osaka Metro四つ橋線、南海線、南海高野線
- 家賃相場(シングル向け1K):6.18万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):14.80万
なんばは2016年には7位だったものの、2017年には一気に3位となり、今年もその人気をキープしています。近年の外国人観光客の増加により、なんば周辺は再開発が進められてきました。外国人観光客向け免税店専門のショッピングモール「DOTON PLAZA 大阪」が2017年にオープンするなど、より活気あふれる街になっていきます。
街の再開発の一環として、URの賃貸マンションやタワーマンションも建設され、JR難波駅付近には住宅地も増えています。それに伴い、スーパーなども増え、生活の利便性が増しており、住みたい街ランキングにも上位にランクインするようになりました。なんばは住宅地としてますます注目を集めるでしょう。
3位 神戸三宮
- 所在地:兵庫県神戸市中央区
- 乗入路線網:神戸市西神・山手線、神戸新交通ポートアイランド線
- 家賃相場(シングル向け1K):6.39万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):16.65万
神戸三宮は20代、30代、40代のいずれの世代においても高い人気となっています。三宮は神戸市の中心として多くのオフィスやデパート、ホテルなどが集まるエリアです。JRや阪急、阪神など神戸三宮の周辺には6つの駅があり、神戸のターミナル駅となっています。
神戸三宮も梅田と同様に、大規模な再開発が街全体で進められ、港町・神戸の玄関口にふさわしい空間を目指そうとしています。JR三宮駅のそばに高層ツインタワーが建設される予定です。この場所にバスターミナルも作られる予定で、完成すれば西日本最大級のバスターミナルになります。神戸開港150周年を迎え、さらに街の発展が期待できそうです。
2位 梅田
- 所在地:大阪府大阪府北区
- 乗入路線網:阪急神戸本線、阪急京都本線、阪急宝塚本線
- 家賃相場(シングル向け1K):6.78万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):24.35万
梅田が7年連続で2位となりました。家賃相場はトップ10入りした街の中で最も高くなっています。梅田は多くの路線が集まるターミナル駅ですので、利便性は抜群です。またオフィス街も多いので、通勤には大変便利です。
2013年にグランフロント大阪が完成して、梅田のシンボルとして定着しました。梅田周辺はグランフロント大阪の建設以降、再開発が進められ、阪神百貨店が建て替えられ、3頭のタワーマンションが建設されています。また地下鉄中津駅、阪急中津駅、阪神福島駅などの近隣の駅でもマンションが新築されているので、近隣の駅も含めて梅田の人気が高まりそうです。
1位 西宮北口
- 所在地:兵庫県西宮市
- 乗入路線網:阪急神戸本線、阪急今津線
- 家賃相場(シングル向け1K):6.20万
- 家賃相場(ファミリー向け2LDK):9.99万
2位以下を大きく引き離し、2018年同様西宮北口が1位となりました。2018年には20代、30代、40代いづれの年代でも西宮北口は1位でした。これでトップ10に兵庫県の街が4つランクインしたことになります。
圧倒的な人気を見せる西宮北口の魅力とはなんでしょうか?アクセスの良さと落ち着いた街並みでしょう。梅田、三宮へ約15分、宝塚行きの阪急今津線との乗り換えも可能でアクセスは大変良いです。また駅周辺の繁華街を抜けると閑静な住宅街が広がっていて、生活しやすい環境となっています。
しかし夙川でも紹介した通り、西宮市では人口の増加によって、住宅開発を制限している地域があります。保育施設や公立学校の不足といった課題が生まれています。そこで2019年4月までに保育所の定員を1500人増やす方針を発表しています。さらに西宮北口への注目は高まりそうです。
西宮北口が2冠達成!明石や尼崎など急上昇した地域も
西宮北口が1位、神戸三宮が3位に入るなど、兵庫県からトップ10入りする街が4つありました。利便性が良い街で、都会より少し落ち着いた雰囲気になかで暮らしたい、というニーズが高まっているのかもしれません。
また梅田やなんば、天王寺など大阪の中心部では大規模な再開発が進み、住みたい街としても大きな注目を集めていることが分かりました。
さらにランク圏外ながら注目の地域にあげられるのは、去年31位から21位に選ばれた「尼崎」、34位から25位にアップした「明石」です。
両者に共通する点として、子育てファミリーに嬉しい行政を提供していることがあげられます。特に明石市では、中学生までの医療費無料化、第二子の保育料無料化などの施策を次々と提案しており、今後もさらにニーズが高まることが予想されています。
2020年は各地域どのような変化を見せるのでしょうか。次回のランキングも楽しみですね。
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