2019年4月時点の主要国の政策金利をまとめました。
4月には、オーストラリア、ヨーロッパ、カナダ、日本、トルコ等の国が政策金利発表を予定しています。
FX(外国為替証拠金取引)や外国預金、外貨MMFなどをしている方は本気記事をぜひご参考になさってください。
2019年4月の政策金利発表スケジュール&一覧表
4月の金利発表スケジュールは以下のようになっています。
- 4月2日 オーストラリア
- 4月10日 ヨーロッパ
- 4月24日 カナダ
- 4月25日 日本、トルコ
2019年4月1日現在の各国の政策金利はこちらになります。
国名 | 政策金利(%) |
アメリカ | 2.50 |
ヨーロッパ | 0 |
イギリス | 0.75 |
カナダ | 1.75 |
スイス | -1.25 |
オーストラリア | 1.50 |
ニュージーランド | 1.75 |
南アフリカ | 6.75 |
日本 | 0.10 |
トルコ | 24.00 |
メキシコ | 8.25 |
香港 | 2.75 |
ブラジル | 6.50 |
中国 | 4.35 |
※日本:0.00%〜0.10%
※米国:2.25%〜2.50%
※スイス:-1.25%
政策金利に関する時事ネタ・注目ニュースを解説
①アメリカFRB、2019年利上げ見送り
米連邦準備理事会(FRB)は、2019年3月20日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)で「2019年中の想定利上げ回数はゼロ」と表明しました。
2018年12月時点で見込んでいた2回の利上げから大幅に引き下げた形です。
2020年の政策シナリオについては、FOMCの参加者17名の意見が割れました。
7人が利上げゼロを主張する一方で、10人は1回以上の利上げを見込んでいます。アメリカは景気下振れ懸念を払しょくできるでしょうか。
②欧州中銀ドラギ総裁「必要なら利上げ再延期」を明言
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、3月27日の講演で「2%近く」という物価上昇率の目標達成が危うい状況が続けば、利上げ時期を再び先送りする考えを示しました。
今後は長引くマイナス金利政策の副作用が懸念されています。すでに、マイナス金利によって利ざやが縮小する銀行の収益は圧迫され、ドイツ銀行とコメルツ銀行の経営統合交渉も始まりました。銀行の貸し渋り姿勢が悪化する可能性もあります。
③イギリスや新興国各地で政策金利を据え置き
2019年3月下旬には、ブラジル、イギリス、スイス、フィリピン、インドネシア、台湾の中央銀行が相次いで政策金利の据え置きを発表しました。
FRBが当面の利上げを停止する姿勢を示したことをきっかけに、新興国からの資金流出に歯止めがかかったためです。
しかし、先行きへの不透明感は強いです。米中の貿易戦争、イギリスのEU離脱といった世界市場の風向きが変わる可能性を秘めた問題が残ってるからです。
また、2019年初めから高値圏を推移している原油価格の上昇が続けば、原油輸入国のインドなどで再び資金流出・通貨安が起こるリスクもあるでしょう。
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