すまい給付金を解説!消費税増税で何が変わる?

ライフステージとお金

住宅の購入を考えている方にとって、減税制度や住宅ローン控除など利用できるものは利用したいですね。

 

消費税が10%に増税されるのに伴い、すまい給付金の所得上限が拡大され、住宅を新たに購入する方にはより利用しやすい制度になります。

 

しかし、申請条件が複雑だったり、必要な書類がたくさんあったりときちんと申請できるか心配になっている方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は住まい給付金について給付額の計算方法、増税に伴ってどのように制度が拡大されるのか、申請方法などをご紹介します。

 

また、共働きの場合、持ち分比率によっては給付額が大きくなったり、中古住宅でも給付が受けられることもあります!

 

ぜひ住宅購入時には住まい給付金の利用を検討してみてください!

 

すまい給付金とは?住宅ローン減税を補助する意味がある

すまい給付金は消費税増税前後に住宅を購入した人に対して、所得に応じて給付金が支払われる制度です。

 

すまい給付金の目的は、増税前に駆け込みで住宅需要が増え、増税後に一気に住宅需要が減るということを避けることです。

 

住宅購入の補助として、住宅ローン減税があります。これは、所得税に応じて控除額が決まるため、収入が低いほどその効果が小さくなります。

 

これに対してすまい給付金制度は、住宅ローン減税では負担が十分に軽減できない収入層に対して、住宅ローン減税とあわせて消費税率引上げによる負担の軽減をはかるものです。

 

それでは、すまい給付金の給付額、適用条件をみていきましょう。

消費税増税で年収の上限が拡大される!給付額はいくらになる?

家の交渉

すまい給付金の給付額

 

給付額は、給付基礎額×持ち分割合で求めることができます。

 

基礎給付額は年収によって決められるものです。以下の表を使って給付基礎額を確認できます。

 

年収に対する給付額は、消費税8%と10%のときそれぞれ以下の表のようになります。

消費税8% 消費税10%
収入の目安 給付基礎額 収入の目安 給付基礎額
425万円以下 30万円 450万円 50万円
425万円超475万円以下 20万円 450万円超525万円以下 40万円
475万円超510万円以下 10万円 525万円超600万円以下 30万円
510万円が上限 600万円超675万円以下 20万円
675万円超775万円以下 10万円

※給付基礎額は、扶養家族の人数によって変わってきます。この表は扶養家族(16歳以上)の家族が2人の場合を計算しています。

 

表からわかるように、年収が上限に近づくほど、給付基礎額は小さくなっていきます。

 

また、消費税増税に伴い、同じ年収でも給付額が大きくなり、収入の上限が拡大されます。

いつから消費税10%の給付基礎額が適用される?

国土交通省によると、消費税額は原則として引渡し時点の税率になります。

  • 令和元年8月1日に契約を結び、同年10月1日に引き渡しがされた場合

消費税率は10月1日から10%になりますので、給付基礎額は10%に対応します。

 

しかし、半年前の指定日の前(10%引上げ時は平成31年3月31日)までに契約したものについては、引渡しが税率引上げの10月1日以降になっても、税率8%を適用することとされています。

  • 平成31年3月1日に契約を結び、令和元年10月1日に引き渡しがされた場合

引き渡しは10月1日ですが、給付基礎額は8%に対応します。

住宅ローン控除と併用することはできる?

住宅購入の際に、住宅ローン控除とすまい給付金は併用することが可能です。

 

住宅ローン控除とは、住宅ローン残高に応じて所得税や住民税から一定額が控除されるものです。

 

この控除額は、ローンの残高の1%で最高で40万円まで毎年の課税額から控除されます。

 

住宅ローン控除には所得上限はありませんので、こちらのみを利用することもできます。

http://住宅ローン控除(減税)とは?繰り上げ返済で打ち切りの危険も

 

現在の(消費税増税前)利用条件は?所得上限、親族の持ち分に注意!

計画

(1)年収510万円以下

※家族構成によって異なりますが、扶養家族が2人の場合の所得上限は510万円以下になります。

 

しかし先ほどご紹介した通り、消費税増税によって所得上限は拡大され、775万円まで給付の対象となります。

(2)住宅ローンを利用すること

住まい給付金は住宅ローンを利用することが前提条件になります。

 

しかし、50歳以上かつ年収650万円以下であれば、住宅ローンを利用せず、現金で購入でもOKです。

(3)自分が住むこと

すまい給付金制度は、自ら居住する住宅の取得者を給付対象としています。

 

例えば、住宅購入の頭金を父親に出してもらったとします。たとえ父親が持分を保有しているとしても、一緒に住んでいなければ、給付金を受け取ることはできません。

(4)床面積が50m2以上であること

ここで注意しなければいけないのは、床面積がパンフレットやチラシで見た場合と異なる場合があることです。

 

不動産登記上の床面積で申請する必要があり、内法寸法による面積で測られます。

 

しかし共同住宅では、壁芯寸法(壁の中心線による面積)という方法で、契約書等に記載されることがあります。

(5)施行中に検査を受けること

施工中等に第三者の現場検査を受けて、一定の品質が確認される必要があります。

 

この場合の検査は原則として施工中に検査を行うものであるため、すまい給付金を受けようと考えている方は、早めに検査の申し込みをしておきましょう。

共働きの場合給付はどうなる?中古住宅でもよい?

夏の街
では、共働きの場合であったり、中古住宅の場合は住まい給付金の支給対象になるのでしょうか?

共働きでも利用できる?

共働きの場合でも、夫婦それぞれに給付が受けられます。

 

共働きの場合、自分の基礎給付額と持ち分比率を掛けた金額が給付額になります。

 

  • 例)年収500万円の夫と年収300万円の妻の場合(持ち分比率 夫50%、妻50%)

消費税率8%の時を考えます。

夫の基礎給付額10万円×0.5=5万円

妻の基礎給付額30万円×0.5=15万円

 

計20万円給付が受けられます。年収だけでなく、持ち分比率によっても給付額は変わってくることが分かります。

中古住宅には適用される?

住まい給付金は中古住宅にも適用されます。しかし、新築住宅より条件がいくつか増えますので注意が必要です。

 

宅地建物取引業者から購入した住宅であること

売主が個人である場合、対象外となりますので注意して下さい。

 

売主が「既存住宅売買瑕疵保険」に加入していること

売主の業者がこの保険に入っていることが必須条件となります。これは売買時に検査を受けていることを示すものになります。

 

業者によってはこの保険に加入していない場合もありますので、注意が必要です。

 

申請にはどれくらいの時間がかかる?必要な書類は?手順を解説!

家と青空

では、具体的な申請手順を紹介していきます。

申請方法

引き渡し後から申請ができるようになり、申請方法は郵送と窓口での2つです。

 

給付申請書及び確認書類を郵送するか、すまい給付金申請窓口へ持参することでに申請することができます。

 

申請してから給付金を受け取るまで、約1ヶ月半〜2ヶ月ほどかかります。

必要な書類

  • 申請書

給付申請書 ・・・国土交通省すまい給付金ホームページにて入手でます。

 

必要項目を入力するだけで給付申請書をつくることができる作成機能があります。

 

  • 審査に必要な書類と入手先になります。

新築住宅を住宅ローンで購入した場合になります。

①住民票の写し(原本)・・・引っ越し後の市区町村

②不動産登記における建物の登記事項説明書・謄本(原本)・・・法務局

③個人住民税の課税証明書(原本)・・・引っ越し前の市区町村

④工事請負証明書または不動産売買契約書(コピー)

⑤住宅ローンの金銭消費貸借契約書(コピー)・・・申請者が保有

⑥振込先口座が確認できる書類(通帳のコピーなど)

⑦施行中などの検査実施が確認できる書類(ⅰ~ⅲの中から1つ)

(ⅰ)住宅瑕疵担保責任保険の付保証明書(コピー)・・・請負人又は売主から引渡し時に交付される

(ⅱ)建設住宅性能評価書 (コピー)・・・登録住宅性能評価機関

(ⅲ)住宅瑕疵担保責任保険法人検査実施確認書(原本)・・・住宅瑕疵担保責任保険法人

 

全国に申請の相談窓口となる、サポートセンターがありますので、記入方法や申請書類の入手などで困ってしまったときは利用することをおすすめします。

 

住宅を買う時の強い味方のすまい給付金ですが、消費増税により条件が緩くなります。

 

ぜひ利用して夢のマイホームを手に入れてください!