2019年9月のM&A動向まとめ!ヤフーが4000億円でZOZO買収!

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2019年9月のM&A動向をご紹介します。

 

9月は今年のM&A市場で最大のサプライズとなったヤフーによるZOZO買収が目を惹きましたが、M&A全体の動きはどうだったのでしょうか。

 

2019年に入り活況が続くM&A市場の件数や金額ランキングをみていきましょう。

 

本記事は、全上場企業に義務付けられた東証適時開示のうち、経営権の移転を伴うM&A(グループ内再編は除く)について、M&A仲介のストライク(M&A Online)が集計したデータをもとにしています。

 

9月のM&A件数は、3月、2月、8月に次ぐ今年4番目の件数

ヒント

9月のM&Aの総開示件数69件の内訳は買収54件、売却15件でした。(内、海外案件は買収12件、売却2件)。

 

前年同月比6件減の69件となり、2カ月連続で前年を下回る結果となっています。また、前月比では3件減少となり、対前年比で2カ月続いてマイナスとなるのは2018年7月以来です。

 

総件数は2カ月連続で前年同月比マイナスとなったものの、月別では3月82件、2月77件、8月72件に次ぐ今年4番目で、水準そのものは低くありません。1~9月の累計では602件と前年同期を50件強上回り、2009年以来10年ぶりの高水準をキープしています

 

海外案件を国別にみると、米国5件(うち売却1件)、シンガポール3件(同1件)、ベトナム2件、韓国、豪州、イタリア、ドイツ各1件となりました。

 

2019年9月のM&A取引金額ランキングTOP10を一挙発表!

ランキング

2019年9月のM&A取引金額上位10社の案件をまとめてみていきましょう!

 

  1. 4007億円 ヤフー、衣料品通販サイトのZOZOをTOBで子会社化
  2. 3212億円 東京センチュリー、米航空機リース大手のアビエーション・キャピタル・グループを子会社化
  3. 約700億円 住友化学、豪農薬大手ニューファーム傘下の南米子会社4社を子会社化
  4. 700億円 三菱商事、持分法適用関連会社の千代田化工建設を子会社化
  5. 80.5億円 クリエイト・レストランツ・HD、米イタリアンレストラン「イルフォルナイオ」を子会社化
  6. 70.1億円 クリエイト・レストランツ・HD、和食レストラン「いっちょう」を子会社化
  7. 70億円 イオンモール、「横浜ワールドポーターズ」運営の横浜インポートマート(横浜市)を子会社化
  8. 28.9億円 CAC Holdings、シンガポールのIT企業Mitraisを子会社化
  9. 27.4億円 バリューコマース、宿泊予約システム開発のダイナテック(東京都中央区)を子会社化
  10. 15.5億円 初穂商事、エクステリア資材卸販売のアイシン(大阪府高槻市)を子会社化

 

金額トップはヤフーのZOZO買収

金額トップは、衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOをTOB(株式公開買い付け)を実施して子会社化するヤフー(10月1日付でZホールディングスに社名変更)の案件で、最大4007億円に上りました。

 

日本企業がかかわるM&Aとして今年3番目の大型案件で、今年のM&A市場で最大のサプライズとなりました。

 

今秋開設予定のオンラインショッピングモール「PayPayモール」の目玉としてZOZO出店企業の参画を見込んでいます。

 

第2位の東京センチュリーは、米国の航空機リース大手、アビエーション・キャピタル・グループ(ACG)の買収を実施しました。取得金額は約3213億円で東京センチュリーとして過去最大のM&A。今年12月の買収完了を目指していいます。

 

航空機リースは新興国や途上国の旅客輸送需要の増加で、安定的な市場拡大が見込まれており、東京センチュリーは2017年にAGCの株式20%を取得し、持分法適用関連会社としていました。

 

第3位の住友化学は、オーストラリアの農薬大手ニューファーム傘下でブラジル、アルゼンチンなど南米4カ国にある現地子会社を約700億円で買収することを決めました。

 

北米や中国を上回る世界最大の農薬市場である南米で強固な事業基盤を確保する目的で、2020年上期中に買収を終える予定です。

 

クリエイト・レストランツは国内外で150億円を投資

5、6位にランクインした飲食店経営大手のクリエイト・レストランツ・ホールディングスでは、国内外の大型M&Aを相次いで発表しました。

北関東を中心に和食レストラン40店舗を展開するいっちょう(群馬県太田市)を70億1000万円、北米でイタリアンレストラン20店舗を持つ米イルフォルナイオ (カリフォルニア州)を約80億円5000万円で買収を決め、M&Aの総額は約150億円にのぼります。

 

同じく外食系では、JBイレブンがマウンテンコーヒー傘下で喫茶店・レストラン経営のハットリフーズの子会社化を発表しました。

 

JBブレインは東海地区を地盤に、ラーメン店「一刻魁堂」や中華料理「ロンフーダイニング」を展開していますが、M&Aによって新たな業態へ参入を図っています。

 

 

このように9月のM&Aは、件数自体は前年同月比でマイナスとなりましたが、ヤフーのZOZO買収を代表とする大型案件が発生するなど、以前市場は活性化しています。

 

10月以降にどのようなM&Aが公表されるか楽しみですね。引き続き今後の動向に注目です。