2019年M&A件数ランキング!トップは2年連続であの会社に!

街並み

2019年のM&A件数ランキングをご紹介します。

2019年はM&A件数、金額ともに過去最高圏内を記録し、市場の盛り上がりがうかがえる年となりました。

今回はその中でとくに積極的にM&Aを実施した企業をまとめてご紹介していきたいと思います。。

なんと件数ランキングでは、1位の会社が、2位と6件以上の差をつけるなど目立つ結果に。気になる内容を早速みていきましょう!

本記事の情報は、M&A仲介大手のストライク(M&A Online)が集計したものを参考しています。

2019年M&A件数ランキング。上位企業を一挙紹介!

件数企業名
11件ソフィアHD
5件SHIFT、アイカ工業、第一交通産業、電通(現電通グループ)
4件FHTホールディングス、TOKAIホールディングス、エボラブルアジア(現エアトリ)、オートバックスセブン、クリエイト・レストランツ・HD、日本電産、ヒビノ、ワールド
3件AOI TYO Holdings、EMシステムズ、KeyHolder、Orchestra Holdings、SYSホールディングス、アサヒHD、インパクトHD、エン・ジャパン、栗田工業、ケアサービス、ケイアイスター不動産、ココカラファイン、幸和製作所、新東京グループ、ソニー、大興電子通信、ティーケーピー、トーカイ、トーホー、トライアンフコーポレーション、日本創発グループ、富士フイルムHD、ホンダ、ミクシィ、メディアスHD、モブキャストHD、ヨシムラ・フード・HD、ワキタ

ソフィアホールディングス(HD)の11件が最多で、前年の10件に続き2年連続でトップとなりました。

同社はインターネット関連事業を主力としてきたが、積極的なM&Aで調剤薬局事業への業態転換を推し進めています。

ただ、11件のM&Aには最終的に条件が折り合わないなどの理由で2件の買収中止が含まれ、課題も残る結果となりました。

2位は年間5件で、SHIFT、アイカ工業、第一交通産業、電通の4社が並びました。

3位の年間4件は日本電産、クリエイト・レストランツ・ホールディングス、ワールドなど8社ありました。

2019年M&A件数からみる各社の買収事情とは?

約130社が「2件」以上を手がける

2019年のM&A開示件数は前年を59件上回る841件と4年連続で増加し、08年(870件)以来の高水準となりました。

M&Aを手がけた企業数は647社で、このうち1社で複数のM&Aを公表したのは129社(323件)と5社に1社を占めます

1社で年間2件は88社、3件だと28社ありました。

2年連続で件数トップのソフィアHDが公表した11件のM&Aは買収10件、売却1件。

買収10件中、9件は調剤薬局でしたが、このうち2件については売り手側に表明保証違反があったなどとして買収を取りやめることになりました。

製造業ではアイカ工業が5件で最多

製造業ではアイカ工業の5件が最多でした。

前年のM&Aはゼロでしたが、2019年はアジアでM&Aに相次いで取り組み、なかでもメラミン化粧板の世界的大手、米ウィルソナート傘下のアジア太平洋子会社4社(1案件)の買収には162億円を投じました。

電通はデジタル広告分野を中心に欧米やインド、ベトナムで5件の買収を発表。ソフトウエアテスト・品質保証事業のSHIFT、タクシー大手の第一交通産業も同業を主なターゲットとして5件を手がけました。

年間4件には2018年に13年ぶりに再上場したアパレル大手のワールドが名を連ねる結果に。

米国の注文シャツメーカーのオリジナル社、婦人靴小売りの神戸レザークロス(神戸市)、高級バッグに特化したサブスクリプション(定額課金)型レンタルサービスのラクサス・テクノロジーズ(広島市)の内外3社を傘下に収める一方、韓国子会社を譲渡しました。

再上場を機にM&Aを通じた成長投資にアクセルを踏み込む様子がうかがえます。

以上、2019年のM&A件数ランキングをご紹介してきました。

2020年のM&Aの動きにも目が離せませんね!

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