ウーバーイーツの収入は確定申告が必要?バイトと掛け持ちの場合は?

ペンと電卓

新型コロナウイルス感染拡大の中、飲食店などをはじめ、多くの店舗・施設が営業自粛や閉店に追い込まれています。

 

そうした社会の影響を受けて、「アルバイトができなくて生活費に困っている」「勤め先の業績悪化によって給料が減った」といった人々の声も聞こえてきました。

 

そんな中、注目を集めているのが「UberEats(ウーバーイーツ)」の配達員の仕事です。

 

多くの飲食店がデリバリーに業態を切り替え、人々も外出を控えるようになり、Uberへのニーズも高まっていることから、収入や生活費の確保のために配達員の仕事を始める人が増えているようです。

 

そして、収入が増えていく中で「UberEatsで稼いだお金は確定申告が必要なのか?」といった疑問も湧いてくると思います。

 

今回は、UberEatsと確定申告の関係について、税金の知識がない方に向けてわかりやすく解説していきます。

 

そもそも確定申告とは?ウーバーイーツに源泉徴収はない?

注意点とポイント

「確定申告」というワードは聞いたことがあるけど、イマイチ内容がよくわかっていないという方もいらっしゃると思いますので、簡単に解説していきます。

確定申告をご存知の方は本章は読み飛ばしていただいて構いません。

自分で1年間の納税額を計算して申告する

確定申告とは、1年間の所得に対して発生した所得税などの税金を計算して、自ら申告・納税を行うことです。

 

アルバイトやパート、会社員の場合には、毎月振り込まれる給料からあらかじめ会社が納税分の金額を天引きしているため、基本的には確定申告は必要ありません。(これを源泉徴収といいます)

 

しかし、ウーバーイーツなど会社から受け取る給与以外の稼ぎでは、こうした源泉徴収が行われないため、所得が一定基準以上発生した場合に確定申告を行う必要がでてきます

【所得について】

「所得」とは、受け取った収入から、その収入を得るためにかかった経費(費用)を差し引いた金額のことです。商売でいうところの、儲け、に当たります。

 

税金は、この「所得」に対してかかってきます。

例えば、100万円の収入を得て、それを得るのに90万円の経費がかかった場合には、所得は10万円。

税金は、収入の100万円に対してではなく、所得10万円に対して課税されることになります。この所得の考え方は、ウーバーイーツの配達でも深く関係してくるので覚えておいてください。

ウーバーは業務委託!企業による税金の天引きはない

既にウーバーイーツを行なっている方ならお分かりだと思いますが、ウーバーの配達員と運営会社の間に雇用契約はありません。

 

配達員と企業とは、配達という業務に対して対価が発生する「業務委託契約」で結ばれています。

 

業務委託契約の場合、社員やアルバイトといった雇用契約と異なり、企業が給料から税金を天引きしてくれる源泉徴収や、1年間の正しい税額を再計算してくれる年末調整などは一切行われません。

 

そのため、次に紹介する一定水準以上の稼ぎがある場合には、自ら確定申告を行う必要があります。

保険ONLINE

ウーバーイーツで確定申告はいくらから必要になる?【令和2年版】

電卓を指差す

ウーバーイーツによって得た1年間(1月〜12月)の所得が一定金額を超えたら確定申告を行わなければいけません。

 

どれくらいの金額から税金が発生するかは、あなたの雇用状況等によって変わってきます。

 

  1. 会社員が副業で行う場合
  2. 個人事業主として専業で行う場合
  3. 学生などでバイトと掛け持ちする場合

の3パターンで詳しく解説していきます。ご自身が当てはまるケースをご覧ください。

なお、令和2年より扶養控除と呼ばれる親などの税金負担を軽減する制度が変わりましたので、ここでは改正後の最新情報をお伝えしていきます。

①:会社員が副業で行う場合

正社員として働いていて、副業でウーバーイーツの配達員をしているというケースです。

この場合には、ウーバーイーツなどの副業で得られた合計所得が年間20万円を超えると確定申告をする必要が出てきます。

 

少し細かく説明すると、所得には、会社から給与を受け取る「給与所得」や株などの配当金から得る「配当所得」など合計10種類の区分に分けられています。

 

ウーバーイーツの所得は、その内「雑所得」に分類され、雑所得が20万円超えになると確定申告が必要となります。

例えば、FXや先物取引、転売やブログ収入などは雑所得に分類されます。

 

もしウーバーイーツ以外に上記のような副業を行なっている場合には、その所得も合算して計算する必要があるので気をつけて下さい。

 

詳しい税額を知りたい方は以下が参考になります。

 

②:個人事業主として専業で行う場合

個人事業主として、ウーバーイーツの配達を専業で行う場合は、年間合計48万円の所得を超えると確定申告が必要になります。

 

2020年より所得税の基礎控除額が48万円となったため、これを超えた場合に確定申告が必要となります。

 

専業で取り組む場合には、事業所得として所得計算をすることになり、他の事業を行なっている場合には、それらの収入を合算して計算します。

③:学生などでバイトと掛け持ちする場合

学生も同様にウーバーイーツによる年間所得が48万円を超えた場合に確定申告が必要です。

 

また、アルバイトをしている大学生などで、「親の扶養から外れない範囲」で働きたいと考えている方もいると思います。

 

世間では「103万円の壁」と呼ばれていますが、アルバイトで得た収入が103万円を超えると親の扶養から外れ、親が負担する税額が増えてしまいます。

 

そこで気になるのが、アルバイトとウーバーイーツの配達員を掛け持ちした時に、扶養はどうなるのかということ。

 

結論からいうと、アルバイトとウーバーイーツの収入は別計算となるので、

  • アルバイトの給与収入は年間103万円を超えなければ扶養内
  • ウーバーイーツの所得は年間48万円を超えなければ扶養内

となります。

 

アルバイトはしっかり103万円以内におさめたのに、ウーバーの所得がうっかり48万円を超えてしまった・・・といったことにならなにように気をつけてください。

 

ウーバーイーツ配達員が必要経費にできるもの

税金

「所得=収入-経費」というのはお伝えした通りです。経費とは、その収入を得るために支払った費用のことですが、ウーバーイーツの配達員の場合はどのようなものが経費にできるのでしょうか。

 

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

【ウーバーイーツ配達員の必要経費例】

  • バイクなどの購入費
  • シェアサイクルの月額費
  • ガソリン代
  • オイルやタイルなどの交換代
  • 自転車、バイク等の修理代
  • 駐車場代
  • バイク用充電器
  • スマホの通信費
  • 車両保険
  • 配達エリアまでの交通費(電車等使用した場合)
  • スマホホルダー

etc

基本的には、ウーバーイーツで配達を行う上で必要になった費用は経費として計上できます。

 

1点、注意点として、ウーバーイーツだけではなく、日常生活でも利用しているものに関しては全額を経費として計上できない、という点です。

 

例えば、スマホの購入費など、ウーバーイーツ配達時だけではなく、それ以外のシチュエーションでも使っているものは、実際に利用した時間などに応じて按分して経費計上必要があります。

 

具体的には、8万円のスマホを買って、全体の10%程度をウーバーイーツで使っているなら、8,000円を経費計上するというイメージです。

 

ただし、ウーバーイーツは最近需要が増えてきた世間的に新しい仕事でもあるので前例があまりありません。

どういったものが経費にできるのか、心配な方は税理士などの専門家に相談してみることをおすすめします。

納税義務があるのに確定申告をしないとペナルティが発生!

ヘルプ

もし確定申告をしなくてはいけないのにそれを無視した場合には、相応のペナルティがあります。

 

具体的には、以下の3つの追加課税が発生します。

 

  • 延滞税

期限までに納付しなかった場合に発生。期限後2ヶ月までは年利2.6%、その後は8.9%が加算される。

  • 無申告加算税

期限後に申告した場合に発生。税額の10〜20%が加算される。

  • 重加算税

所得を隠したり、仮装した場合に発生。増加した税額に対して35%〜40%が加算される。

このように重いペナルティが発生してきます。

 

もし申告した後に、計算内容が間違っていたなど意図せずに虚偽申告をしていた場合には、修正申告書というのを自ら提出すれば、ペナルティは軽減されます。

確定申告に関するよくある質問まとめ

まとめ

初めて確定申告をする方から、よく出てくる質問をまとめました。

確定申告をすると会社にバレると聞いたのですが・・。

会社員で副業としてウーバーイーツをしている方の中には、会社にバレずにいたいという方も多いと思います。

「確定申告をすると会社にバレる」と方々で言われる所以は、住民税の徴収方法にあります。

 

通常住民税は、個人の代わりに会社が支払ってくれますが、確定申告をすることで本来会社が支払っている給料から発生するであろう住民税額よりも高くなってしまい、それが原因でバレる、と言われています。

 

しかし、これは確定申告の際に住民税の支払い「特別徴収」ではなく「普通徴収」にすることで回避できます。

 

普通徴収は、住民税を自分で支払う納税方法のことで、納付書は会社ではなく、個人宛にいくので住民税額からバレることはなくなります。

白色申告と青色申告は何が違うんですか?

確定申告では、通常の白色申告以外に、「青色申告」という方法を選ぶことができます。

青色申告は、少し複雑なルールに乗っ取って帳簿付けを行う代わりに、特別控除を受けられるといったメリットがある申告方法です。

 

副業などで雑所得して計上する場合には、この青色申告は利用できないため、会社員の副業や学生がバイトと掛け持ちでウーバイーツを利用する場合には、白色申告になります。

 

開業届を出し、専業で配達員を行なっている個人事業主の場合には、青色申告を選んだ方が得られるメリットは大きくなります。

初めての確定申告は、クラウド会計ソフトがおすすめ!

パソコン

ウーバーイーツで確定申告が必要になった時の手順をまとめると、

  • 日々の収入と経費をまとめておく
  • 収入と経費、各種控除から税額を計算する
  • 翌年の2月16日〜3月15日に確定申告書類を作成し、税務署提出する

となります。

確定申告は全て自分でやる方法もありますが、1年間の全ての取引を計算して書類を作るというのは、かなり手間がかかる作業です。

 

そこで、おすすめなのがスマホ1つで確定申告書類が作成できるクラウド会計ソフトです。

 

ウーバーイーツ専用のクレジットカードや銀行口座を作ってソフトと連携すれば、自動で収支管理ができたり、最近では領収書を写メでとって自動で日々の帳簿をつけてくれる機能なども登場しています。

 

確定申告時期には、決まった質問に答えていくだけで簡単に申告書が作成できるので、簿記・会計の知識がなくても楽々作成ができます。

 

おすすめは、クラウド会計ソフトシェアNo.1の「freee



実際に筆者もfreeeを利用していますが、初心者でも直感的に使えて本当に簡単に確定申告が完了するのでおすすめです。