お葬式にかかる費用はいくら?金額の内訳と平均相場を解説!

クエスチョン

今はまだ身近に感じられなくても、ゆくゆくは誰もが通るであろうお葬式。

参列する場合の香典の相場はなんとなく分かっても、実際の葬式の費用の相場は不透明ですよね。実際、葬式のスタイルは今は多様化しているので、費用もその分高額なものから低額のものまで幅広くなっています。

いざ、葬式を執り行うとなったときに慌てないように、今回は葬式の平均費用金額や、事前準備によって抑えられる費用などを紹介していきます。

一般的なお葬式の平均費用と内訳

日本消費者協会が実施した「第10回葬儀についてのアンケート調査」(2014年)によると、通夜などの飲食接待費や戒名料なども加えた葬儀費用総合費用は、全国平均で188万9000円です。

葬式 費用 平均

日本消費者協会の「葬儀についてのアンケート調査」を見ていくと、葬儀費用の全国平均金額は年々減少していることが分かります。

これは高齢化によって、参列者の移動が困難なことや、ほかにも葬儀の低費用化の要因としては、地縁や血縁関係の希薄化や、世間体よりも内容を重視するなど現代の価値観の変化があげられるそうです。

それでは、そもそもお葬式では、何にお金を使うのでしょうか?

まず、お葬式の総費用は次の5つの合計額となります。

  1. 葬儀を執り行う費用(霊柩車などの移動費を含む)
  2. 葬儀会場の使用料
  3. 会葬者への接待飲食費(返礼品、車代も含む)
  4. 火葬費用
  5. お布施(宗教者へのお礼)

葬儀社によっては、葬儀プランは上記のいずれかのみだったりすることも。

そのため葬儀社を探す参考としては、金額だけで飛びつくのではなく、葬儀社が出す葬儀プランの見積書をもらったときに、葬儀費用になにが含まれていて、なにが別途料金かを確認することが大事になります。

ここからは葬儀を執り行うときにかかる費用からお布施まで、お葬式にかかる総合費用の内訳について詳しく説明します。

①葬儀を執り行う費用

葬儀会場の使用料を抜いた、一般的なお葬式を執り行う費用の相場は50万~100万円程度と幅広くあります。お葬式の内訳を知るために、具体的にいつどこでなにが必要になるのか、一般的なお葬式の流れに沿って必要なものと金額目安について説明していきます。

まず、一般的にお葬式は図のように3日に渡ってとり行われます。

当日
  • 搬送(お迎え)
2日目
  • 遺体安置
  • 納棺
  • 通夜
3日目
  • 告別式
  • 出棺
  • 火葬
  • 法要
  • 葬儀後

故人が亡くなった当日は、病院などから自宅もしくは安置所に搬送します。

遺体安置については、亡骸を何日も自宅に置いて平気なのかと不安になるかと思いますが、下記にあるドライアイスで適切な保冷処置がされていれば、夏場でも5日ほどは問題ないそうです。

進行必要なもの用途目安金額
搬送寝台車故人を病院などから搬送する車10km まで 1万5000円~
遺体安置ドライアイス火葬までの間、遺体を保冷する(成人 1日 10kg) 1万円前後
枕飾り故人の枕元に飾る仏具1セット 5000円~
役所手続き代行死亡届の提出や火葬場の手配の代行1万円前後
安置保管料葬儀社の施設に遺体を保管1日 5000円~2万円
納棺遺体を入れて葬る棺桶3万~50万円
白装束(仏衣)旅支度として故人に着せる白い衣装5000円~

棺は基本的には、などの天然木棺になりますが、葬儀社によっては白木、布張り棺などさまざまなバリエーションにグレードアップも可能になります。こちらの棺に故人を入れて、通夜・告別式を迎えます。

夕方から通夜・告別式と入ります。多くの方がイメージする葬式はここなのではないでしょうか。

進行必要なもの用途目安金額
通夜・告別式葬儀会場使用料葬儀会場の利用料。通夜、告別式など通常2~3日間使用する。後述
受付用品記帳台と記帳用の芳名録、サインペンなど5000円~1万円
会場内装飾・設備幕、受付の設置、マイクやスピーカーなど1万円~
屋外設備会場入口に立てる名木看板、案内看板など5000円~
祭壇故人を祀る檀。生花、または白木祭壇が一般的。5万円~
遺影写真故人の生前の写真からプロの手によって作成される。2万円~
位牌祭壇に設置する戒名を記した白木の牌2000円
焼香用具故人に対し、お香を焚いて拝む際に使用される道具2000円
供物・供花祭壇周りに飾るお供え物1品 5000円~
司会・運営スタッフ司会進行など運営にかかる人件費1名 1万円~
寝台車案場所から葬儀場所へ故人を搬送10km まで 1万5000円~

祭壇は従来からの白木祭壇、近年人気の故人の好きな花や好きな色の花で形作られる生花祭壇がありますが、見た目以外に用途や目的に違いはありません。祭壇にもグレードがあり、祭壇自体を大きくするものもあれば、見た目をきらびやかにするものまで、葬儀社によって様々なオプションがあります。

告別式が終わった後は、故人を火葬場へ送り出します。

進行必要なもの用途金額目安
出棺霊柩車葬儀会場から火葬場へ故人を送る際に利用10km まで 2万円~
移動用マイクロバス葬儀会場から火葬場へ親族が移動する際に利用1台 2万円~
葬儀後自宅用後飾り火葬後に、遺影写真や位牌、骨壺を備える簡易的な祭壇1万円~

霊柩車の費用は距離によっても異なりますが、また、車種によっても変動します。

よく町で見かけるスタンダードな宮型霊柩車のほか、お宮がついていないタイプの洋型車もあり、この2つのタイプの中でもグレードによって費用は異なります。

②葬儀会場の使用料

葬儀会場の使用料(2日分)の平均は5万~10万円程度です。1日葬(告別式のみ)の場合は、半額以下になります。

葬儀会場の使用料は、規模などによって変わるのであくまでも目安ですが、一般に自治体の公共施設、公営式場、民営式場や寺院の順で高額になります。また、自宅で葬儀を執り行う場合は、この葬儀会場の使用料はかかりません。

③会葬者への接待飲食費

通夜・告別式に参列してくれた方に振る舞う飲食接待費については、参列の人数によっても異なりますが、全国平均額は30.6万円です。

必要なもの用途目安金額
通夜礼状・返礼品通夜の参列者へ渡す1人分 500円~
通夜振る舞い通夜のあとに参列者へ振る舞われる食事1人分 1000円~
会葬礼状・返礼品葬儀の参列者へ渡す1人分 500円~
精進落とし火葬後親族に振る舞われる料理1人分 3000円~
香典返し香典をくれた方へ渡す1人分 2000円~
飲み物通夜・告別式の参列者用1万円~
配膳人通夜・告別式の参列者用1名 1万円~

通夜礼状、会葬礼状とは、それぞれ来てくれた人全員に渡すお礼状です。通夜・告別式共通の礼状を印刷することが多いそうです。

また、返礼品とは、来てくれた方に「お礼」として渡す、気持ち程度の品です。「もらってもらうことが供養になる」の意味合いから「粗供養品」とも。

一般的に1日目「通夜用」では、お茶や砂糖など口に入るもの、2日目「告別式用」では、ハンカチやボールペンなどの小物類だそうです。ただし、両日を通して同じものを用意する場合もあります。

香典返しとは、香典をもらった人にお返しをする品物です。日用品やカタログギフトなど、金額の半分から1/3程度の品を用意するのが一般的となっています。

④火葬費用

火葬費用とは、火葬場で故人の火葬に必要な費用のことです。火葬料の費用は、無料~10万円程度、さらに骨壺に5000円~程度かかります。

利用する火葬場が民営か公営か。また、公営の場合は、故人の居住区か否かで料金に差が出ます。居住区内の公営火葬場の場合、運営する自治体によっては無料で利用できるところも。

火葬料は、公営(居住区内)、公営(居住区外)、民営の順で高額になります。

また、待合室を利用する場合は、「火葬場待合室料」の発生も。人数が多い場合や、お子さんがいる場合はこちらの利用も考えておきたいですね。

骨壺も、棺や祭壇のように葬儀社によってグレードアップできるオプションがあります。白い、白瀬戸という壺が一般的ですが、大理石のものから、金箔がついた壺まで種類や大きさもさまざまです。

⑤お布施

葬儀におけるお布施とは、一般に読経や戒名を授けてもらったお礼として、お坊さんへ渡す現金のことです。葬儀全体の9割を仏式が占める現状では、お布施は葬儀費用の一部とまだまだ考えられているそうです。

とはいってもお布施の金額については「お気持ちで」とする、曖昧な表現が用いられているため、いくら包むべきか不安になりますよね。

調査によると、お布施の全国平均は44万6000円になります。

全国平均44.6万円
高い地域中部(山梨、長野、岐阜、静岡、愛知)60.1万円
低い地域北海道30.8万円

もちろん、お布施の金額は、地域や宗派、寺院の格式、戒名の内容やお寺との付き合い方などによって金額が異なります。

逆に家の宗派は分からない、決まったお寺もない となると最近では僧侶の派遣サービス会社などでお経を読んでくれるお坊さんを探すことも!こちらの場合は、お布施の金額がはっきりと料金表に明示されているので分かりやすいですよね。

お葬式の出費を安く抑える方法

故人を送り出すためにも大切なお葬式。同じお金を出すのなら納得のいくお葬式を挙げたいですよね。

お葬式には、絶対にこうしなければいけないといった明確な定義はありません。以下のことさえ守れば、あとは故人・遺族にとって合ったお葬式が執り行われます。

  1. 死後24時間以内の火葬の禁止
  2. 死亡届の提出(死亡の事実を知ってから7日以内)
  3. 遺体の破損、および遺骨遺棄の禁止
  4. 火葬許可証の提出

これらの法律で決められているもの以外は、送る側である遺族の裁量に任されることになるので、無理なく故人を送り出せるプランを考えます。ここからは、抑えられる費用について紹介します。

低額の葬儀会場・火葬場を選択

前述にもありますが、葬儀会場や火葬場は場所によって費用を抑えることができます。

←低額高額→
葬儀会場
自宅自治体の公共施設公営式場民営式場や寺院
火葬場
居住区内公営(無料)居住区内公営(有料)居住区外公営民営

自宅で葬儀を執り行う場合は勿論葬儀会場の使用料はかかりません。そのため葬儀会場を人数の少ない通夜だけは自宅で行い、告別式は葬儀会場というご家庭もいらっしゃいます。

火葬場については、東京都内だと府中の森市民聖苑は府中市民は火葬料が無料など自治体によって火葬料が無料のところがあります。また、無料ではなくても居住区内であれば低価格で利用できる自治体もあるのでまずはお住まいの葬儀会場・火葬場を確認してみてください。

車やバスの移動費をなくす

火葬場に併設された公営式場だと、葬儀場所→火葬場の「霊柩車による移動費」、参列者の人数が多い場合は「マイクロバスによる移動費」が不要になります。

さらに、最初から安置場所と葬儀場所が同じ場合は、安置場所→葬儀場所の「寝台車による移動費」も不要となり、結果的に最も安価になる場合も多いこともあるので、移動費をなくすために、場所を併設にすることも選択肢としてありますね。

参列者の飲食接待費用を無駄にしない

通夜・告別式での食事や飲み物については、発注人数に注意しましょう。

高齢者が多い場合は、人数分を用意すると残りがちになることも。足りなければ当日追加して調整するなどをして費用をおさえることもできます。

また、葬儀会場が持ち込み可か不可かどうかも大きいところですね。持ち込み可能な会場であれば、デリバリーの利用や飲み物を持ち込むことも可能です。

必ずしも葬儀会場側に飲食を頼む必要はありません。葬儀会場は通夜・告別式のみで、飲食については近隣の飲食店で会食をするご家族も増えているそうです。会場内で飲食しない場合は、配膳人の人件費も抑えれますね。

遺影、祭壇、装飾設備費用は必要な分だけ

祭壇の中央に飾る、故人の写真である遺影は、事前に遺族側で写真の用意がある場合は、葬儀会社によっては減額できるケースもあります。さらに、祭壇が生花祭壇であれば、供花を一部に使うことで、祭壇費用が減額可能な場合も。

装飾・設備については、事前に確認し、不要な場合は案内看板費用などが差し引けることもあります。

このように、自分たちで用意ができるものや、そもそも不要なものがあれば葬儀会社に伝えて差し引いてもらうことができるので、事前に葬儀会社が出す見積書には目を通しましょう。

無宗教葬なら枕飾り一式・焼香用具は省略

故人の枕元に置く仏具である枕飾り一式や、焼香用具は、仏教の形式にのっとり葬儀を執り行う仏式でのみ必要な道具です。

そのため、無宗教葬では枕飾り一式や焼香用具を省略することができます。

そもそものお葬式のスタイルを見直す

今回は、一般的なお葬式の相場や流れを説明しましたが、今は通夜・告別式を省いたり、全てを1日で済ます葬式など色々なお葬式のスタイルがあります。そこで、従来のお葬式ではなく、自分たちに合ったお葬式のスタイルを見直すのも一つの手です。

お葬式の種類に厳密な定義はありませんが、およその区分をつけると次の通りです。

一般葬家族葬直葬無葬
葬送方法参列者を制限せず、関係者全般が集う従来からのお葬式遺族が希望する人のみに告知して行う小規模な葬儀儀式的なものを省き、祭壇を設けずに安置だけで故人を送る簡易家族葬表立った弔いはせずに、火葬場へ直行して故人を火葬する
会葬者50人~5~50人限られた親族と近親者近親者のみか、業者委託も可能
費用150万円~30万円~10万~30万円7万~15万円

故人の意向や、宗教や、お世話になっているお寺があるわけではないのなら、小規模なお葬式も選択肢としてあります。近年では、数人~数十人規模の家族葬が増加しているそうです。

事前にお葬式の規模感を話し合い、種類を決めておけば、何が必要で何が不要かが分かり準備もしやすいですよね。葬儀会社へのお任せも一つではありますが、こうした事前準備で費用を抑えることが可能になります。

故人・遺族にとって一番合ったお葬式を

いかがでしたか?お葬式かかる相場や費用の内訳について想像できたかと思います。

お葬式のスタイルも、夕方以降に「通夜」、翌朝から「葬儀・告別式」といった2日にわたる従来の内容を、1日で行う「ワンデイ葬儀」や、ごく身内だけでシンプルに火葬のみで送り、あとでホテルやレストランで友人らと交えて「お別れ会」を開く葬儀など幅広くあります。

歌やピアノの生演奏などで送る「音楽葬」なども。送る花も白に限らず、色とりどりの花が用いられるようになっているそうです。

お葬式は世間体よりも、このように、故人の遺志と、遺族の方々が納得のいくことが一番大切です。当日慌てないためにも事前準備も考慮にいれてみてはいかがでしょうか。

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