倒産企業の負債金額ランキング!日本最大の倒産企業どこ?


 

現在多くの国が採用している資本主義経済では、ビジネスチャンスを狙って雨後の筍の如く毎日新しく企業が設立される一方で同じ数だけ倒産する企業が発生します。

企業が倒産すれば従業員が路頭に迷うだけでなく、顧客や取引先などに被害が発生します。

倒産する企業の規模が大きければ大きいほどこうした社会に与える影響は大きくなっていきます。

日本の歴史の中でもっとも多くの借金(負債)を抱えて倒産した企業がどこだか知っていますか?

この記事では負債金額順に歴代の企業倒産をランキングにしてまとめました。

負債金額ランキング10位~5位

 

この記事で紹介する負債額の数字は企業情報データベースを提供している企業「東京商工リサーチ」からの引用になります。

それではランキングを見ていきましょう

10位 東京生命保険 負債:9802億円

倒産年:2000年

業種:生命保険

その後:大同生命と太陽生命の支援の元でT&Dフィナンシャル生命として経営再建

第10位にランクインしていたのは中堅生命保険会社であった「東京生命保険」でした。

生命保険などの金融系会社は負債金額が大きくなりやすく多くランクインしています。

東京生命保険の破産した原因はバブル崩壊後「逆ザヤ」が発生してしまったことに関係しています。

 

逆ザヤとは保険契約の際に約束した運用利回りを実際の運用で達成できない状況を指しています。

例えばバブル時代に定期預金年利は10%近くありました。

100万円預けると10年後には260万円になって帰ってくる計算です。

しかし、実際にはご存知の通りバブルははじけ現在では年利0.4%あればいい方です。

この利率だと10年たっても104万円にしかなりません。

この逆ザヤによって一気に経営が傾いてしまったのです。

9位 日榮ファイナンス 負債:1兆円

倒産年:1996年

業種:住宅ローン保証

その後:親会社すてきナイスグループの一員として存続

第9位には日栄ファイナンスがランクインしました。

こうした住宅ローン保証会社やリース会社はバブル期には乱脈融資の温床となり、バブル崩壊後に不良債権の飛ばし先として利用されたため、倒産時の負債金額はびっくりするぐらいの巨額になることがしばしばありました。

第9位の時点で既に負債総額は1兆円を超えています。

8位 クラウンリーシング 負債:1兆1874億円

倒産年:1997年

業種:リース業

その後:破産申請のため解散

第8位はリース会社のクラウンリーシングでした。

クラウンリーシングは特殊銀行であった「日本債券信用銀行」(現在のあおぞら銀行)の系列会社でした。

バブル期の乱脈融資によって大きな負債を抱え破たんしてしまいます。この翌年には親会社である日本債券信用銀行も破綻してしまいます。

7位 タカタ 負債:1兆5024億円

倒産年:2017年

業種:自動車部品製造

その後:中国の寧波均勝電子によって買収

ランキングの中で最新かつ製造業として日本最大の破綻事例が自動車部品会社のタカタです。

エアバッグやシートベルトの世界市場シェア20%のシェアを占めるなど世界的にも大きな存在感のある企業でしたが、エアバッグの欠陥リコールによって1兆円以上の負債を抱え倒産しました。

これまでの破産はバブル崩壊という時代背景がありましたが、タカタの場合は事故発生後の対応のまずさが経営破たんにつながったともいわれています。

6位 )日本航空インターナショナル 負債:1兆5279億円

倒産年:2010年

業種:航空

その後:京セラの創業者稲森和夫による経営再建

第6位は日本のフラグキャリアでもある日本航空です。

日本航空インターナショナルは日本航空の国際部門を担っていた会社です。

持ち株会社の「日本航空」も6715億円の負債を抱えて同時期に倒産しています。

国内線地方便等の不採算路線の多さや高水準な年金による退職給付債務問題などが破綻の原因でした。

経営再建の過程でそういった障害を取り除き業務の効率化を推進した結果、航空会社として世界的にも高収益な体質に変貌することになりました。

 

負債金額TOP5!

5位 マイカル 負債:1兆6000億円

倒産年:2001年

業種:スーパー

その後:イオンよる買収

マイカルは大阪に本社を置いていた総合スーパーです。

現在のショッピングモールの起源となるような大型ショッピングセンターを次々に出店しましたが、急激な計画代によって累積債務が膨らみすぎて破綻してしまいます。

その後同業のイオンに取り込まれていきます。

マイカルのブランドの「サティ」や「ビブレ」はその後も生き残っていましたが、現在ではすべて「イオン」にブランドを統一されています。

4位 日本リース 負債:2兆1803億円

倒産年:1998年

業種:リース

その後:アメリカのゼネラル・エレクトリックによる買収(現日本GE)

第4位には日本初の総合リース会社である日本リースがランクインしました。

負債総額も2兆円を超えています。

日本リースは特殊銀行である「日本長期信用銀行」(今の新生銀行)の系列会社としてバブル期に乱脈融資をしていました。

バブル崩壊後、ほかのリース会社と同じように莫大な不良債権が発生し破綻してしまいます。

同じ年に親会社の日本長期信用銀行も破綻しています。

3位 千代田生命 負債:2兆9366億円

倒産年:2000年

業種:生命保険

その後:アメリカのAIGスター生命保険→ジブラルタル生命へ吸収合併

第3位にランクインしたのは戦前の5大生命保険会社の一角をしめた千代田生命がランクインしました。

バブル期の不動産関連や株式投資への融資など積極的に業容拡大をしたことが仇となってバブル崩壊後に不良債権が発生、また本業の生命保険でも逆ザヤが重しとなって経営破たんしました。

その後世界最大の保険グループであるアメリカのAIGによって経営再建が進めたがリーマンショックによってAIGも経営危機に陥ってしまい最終的にアメリカのジブラルタル生命に吸収された。

 

2位 リーマンブラザーズ証券 3兆4314億円

倒産年:2008年

業種:証券

その後:野村證券が日本法人含むアジア部門とヨーロッパ部門を買収

第二位には唯一の外資系企業であるリーマンブラザーズ証券がランクインしました。

負債総額は3兆円を超えています。

不動産価格が下落したためにサブプライムローンが焦げ付き、それを原資産として組成された証券化商品が暴落したことから証券化商品を大量に保有していたリーマンブラザーズは経営が破たんした。

世界でも指折りの投資銀行であった当会社の破たんは「リーマンショック」と呼ばれ、世界経済を後退させるほどの大きな影響をもたらしました。

日本法人だけで3兆円もの債務が発生したと考えるとその凄まじさが分かります。

1位 協栄生命保険 4兆5296億円

倒産年:2000年

業種:生命保険

その後:アメリカのジブラルタル生命が契約を引き継ぎ

第一位にランクインしたのは生命保険会社の「協栄生命保険」でした。

自衛隊や教職員が主な顧客基盤であったが、ほかの生命保険会社と同様にバブル期に高利回りの長期運用商品を販売した結果深刻な逆ザヤが発生し破綻した。

その後契約などはアメリカのジブラルタル生命によって吸収されました。

そのおかげもあって現在日本の公立学校の教職員の約4割がジブラルタル生命に加入しているそうです。

 

負債額上位企業の共通点は?

 

倒産企業のトップ10を紹介してきました。

これらの企業の中にはどんな共通点があるのでしょうか?

バブル崩壊による破産が大半

まず最初に考えられるのはバブル崩壊による破産が半数以上を占めていることです。

10社中実に6社がバブルの崩壊が原因です。

協栄生命保険は2000年、東京生命保険は2001年に破たんしていますがいずれもバブル期の契約によって発生した逆ザヤが原因となっているまず。

バブルと言えばはるか昔のようなことに感じられますが、その爪痕の深さを感じますね。

金融会社が大半を占める

次に見て取れるのが金融機関の破産の多さです。

破たんした10社中7社が金融機関です。

金融機関の倒産件数全体を見るとむしろ少ない方ですが、ランキングの通り一件一件の負債金額が大きいことが分かります。

特にリーマンブラザーズの倒産は歴史に残る大事件となっています。

逆に日本の雇用の多くを占める製造業の倒産は2017年のタカタまでランクインするほどの大規模な倒産はありませんでした。

日本の製造業の力強さを反映しているのかもしれません。

 

まとめ

 

倒産企業の負債金額についてランキングを通して紹介してきました。

聞いたことのある企業もあれば聞いたことのような企業もあると思います。

企業の倒産はその業界の栄枯盛衰を表しています。

皆さんも今後倒産のニュースを聞いた時にはその金額も気にしてみてもいいかもしれません。

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