みなさんは「サマータイム」という言葉を聞いたことはありますか?
最近では東京オリンピックに備えて、日本でもサマータイムを導入しようとする動きが出てきていますよね。
今回は、そもそもサマータイムとはどんな仕組みなのか、導入することでどんなメリットやデメリットがあるのかを解説していきます!
そもそもサマータイムってどんな仕組み!?目的や期間・導入で何が変わる!?
そもそもサマータイムとは!?目的は?
高校時代に地理を履修していた人はうっすらと記憶の片隅にあるかもしれませんが、日本に住むほとんどの人にとって馴染みのない概念がサマータイムですよね。
ヨーロッパなどに旅行に行こうとした際にもガイドブックなどに「サマータイムに注意!」などと書いてあることもよくあります。
さっそく、サマータイムとはどんな仕組みかを説明していくと、「時計の針を1時間進めること」と言えます。
夏の間は冬に比べて日照時間が長いですよね。
こうした時間を有効に活用するために、日照時間が比較的長い夏の期間においては、1時間分時計を進めることで一日のサイクルを早められるのです。
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サマータイムの実施期間は!?いつからいつまで!?
日本ではまだサマータイムは導入されいていないので、すでに導入されている地域ではどの期間にサマータイムが適用されているのかを紹介します。
- アメリカ合衆国:3月第2日曜日〜11月第1日曜日
- カナダ:3月第2日曜日〜11月第1日曜日
- オーストラリア:10月第1日曜日〜翌年4月第1日曜日
- ブラジル:10月第3日曜日〜翌年2月第3日曜日
- ニュージーランド:19月最終日曜日〜翌年4月第1日曜日
サマータイムの導入で私たちの生活はどのように変わる!?
サマータイムによって日中の活動時間が前倒しになるので、働き方も大きく変わります。
例えば、今までが9時に出社し、19時に退社するサイクルで働いていた場合には、実質的に8時に出社・18時に退社のサイクルへと移行するので、仕事のあとの余暇の時間がより多く確保できることになります。
プレミアムフライデーの導入などから分かるように、いかにして仕事の後に消費行動を喚起していくかが、日本経済の課題でもあるので、こうした課題に対してもサマータイムの導入は一定の効果が見込まれています。
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サマータイム導入のメリット・デメリットは!?
メリット
- 消費電力の節約
- 余暇活動のための時間の確保
- 消費行動の活性化
まず1つ目の消費電力の節約ですが、これは就業時間をまだ涼しい時間帯に早めることで、空調や照明にかかる電力を節約できる利点があります。
二つ目は先ほども説明したように、退社時間が早められれば、仕事終わりのプライベートな時間をより多く確保できるので、余暇活動に多くの時間を避けるようになります。
また、これに合わせて友人と飲みにいったり、遊びにいったりと消費行動が活性化するというメリットがあると考えられています。
デメリット
- 時間調整にコストがかかる
- 労働時間が長くなるかもしれない
- 健康問題の可能性がある
デメリットとしてまず考えられるのが、時計合わせが大変なことです。
工場などの生産ラインや交通システムは何年もかけて綿密にタイムスケジュールが組まれています。
それをサマータイムが始まる時と終わる時の年二回操作することは膨大なコストと手間がかかることになります。
また、日本企業では明るい間には帰りにくい風潮が強いので、結局もとと同じ時間にしか帰らずに労働時間が長時間化してしまう恐れもあります。
さらには健康トラブルが生じる可能性も指摘されています。
サマータイムの導入によって1年の中で活動時間が大きく変化することになるので、子供にとっては重大な睡眠問題が生じる可能性も報告されいています。
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サマータイムの導入による経済効果はいくらになる!?
上で述べたようにサマータイムの導入には様々なメリット・デメリットがあることがわかりました。
では実際に導入することでどのくらいの経済効果が見込まれているのでしょうか!?
政府案でも採用された第一生命研究所の試算によれば、サマータイムの導入によって年間7000億円の経済効果が期待できるとされています。
これは先ほどのメリットでも紹介したように、個人消費が押し上げられることが主要因と推定されています。
ただ、先述の通りサマータイムの導入にはいくつかのデメリットがあるので、これを克服しないことにはなかなか有効な政策とはなり得ないのではないかと予想されています。
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まとめ
今回はサマータイムの概要、メリットやデメリット、経済効果について解説していきました。
日本ではまだまだ馴染みのないシステムなので、今後ニュースなどで耳にした時は、単に聴き流すのではなく、どんなメリット・デメリットがあったのかを思い出せるといいですね。
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