ノーベル賞の賞金っていくら?財源はどこ?日本人受賞者は何人いる?

毎年秋になると盛り上がるのがノーベル賞の発表ですよね。

日本人の受賞のみならず、2016年度はミュージシャンのボブ・ディラン氏がノーベル文学賞を受賞したことでも大きな話題となりましたね。

今回は、およそ1ヶ月後に迫ったノーベル賞の発表についてお金の面から考察していくとともに、日本人の過去の受賞者についても紹介していきます!
[kanren postid=”5900″]

ノーベル賞の賞金っていくら!?財源はどこ!?

さっそくタイトルの通り、ノーベル賞の賞金を紹介します。

2017年のノーベル賞の賞金額は900万スウェーデンクローナ約1億2500万円)となりました。

このノーベル賞の賞金の拠出は、ダイナマイトを発明したことでも知られるアルフレッド・ノーベル氏の遺産から行われています。

2012年には、財団の経済危機などから、当時の賞金の1000万スウェーデンクローナから800万スウェーデンクローナへ引き下げられました。

近年では財団の経済状況も安定してきているので、今後も賞金額が引き上げられていく可能性は高いですね。

ノーベル賞の分野はいくつ!?授賞人数は何人まで!?

ノーベル賞には大きく分けて以下の6つの部門があります。

  • 物理学賞
  • 化学賞
  • 生理学賞・医学賞
  • 文学賞
  • 平和賞
  • 経済学賞

ただし経済学賞に関しては、1968年に設置、1969年から授賞を開始されたという経緯の違いがあります。

こうした違いから経済学賞に関しては、正式名称「アルフレッド・ノーベルを記念した経済学におけるスウェーデン国立銀行賞」と呼ばれ、厳密にはノーベル賞に含めない場合もあります。

こうした学術的な研究はなかなか単独では難しいものが多く、共同研究という形を取る場合が多くなっています。

そのため、一つの賞に対して最大で3名まで授賞が認められています。

ただし、文学賞に関しては原則として一度に1名までと決まっており、平和賞に関しても他の賞では個人に与えられるのに対して、「国境なき医師団」などの団体へ授与されたという事例もあります。
[kanren postid=”3844″]

日本人の歴代ノーベル賞受賞者は何人!?

1901年から2017年のノーベル賞の歴史の中で、日本国籍を保有しノーベル賞を受賞した人数は合計で23名にのぼります。

内訳としては、物理学賞が9名、化学賞が7名、生理学賞・医学賞が4名、文学賞が2名、平和賞が1名となっています。

物理学賞の主な受賞者は!?

では具体的にはどんな人物がノーベル賞を受賞しているのかを見ていきましょう。

まず、日本で初めてノーベル賞を獲得したのが湯川秀樹氏でした。

湯川氏は戦後間もない1949年に、中間子の発見の功績が認められ、ノーベル物理学賞を受賞しました。

最近では、東京大学の梶田隆章氏がニュートリノが質量をもつことを示したニュートリノ振動という現象を発見し、2015年にノーベル物理学賞を受賞しました。

化学賞の主な受賞者は!?

ノーベル化学賞の初めての受賞は湯川氏の物理学賞の受賞からおよそ30年後の1981年のことでした。

この時受賞したのが、京都大学の福井謙一氏で、アジア人初のノーベル化学賞受賞となりました。

2000年代には10年間で4度も日本人が受賞をするなど、日本人の活躍の場ともなりました。

生理学・医学賞の主な受賞者は!?

日本人で初めて生理学賞・医学賞を受賞したのは1987年の利根川進氏でした。

最近ではiPS細胞を発見した山中伸弥氏(2012年)、オートファージの仕組みを解明した大隅良典氏が話題になりました。

文学賞の主な受賞者は!?

日本でこれまでノーベル文学賞を受賞したのは、1968年の川端康成氏と1994年の大江健三郎氏のみです。

英語圏でないことから日本文学の魅力がなかなか伝わりにくいことが大きな要因とも言われています。

また、毎年ノーベル文学賞にノミネートされている村上春樹氏ですが、なかなか受賞には至っていません。

経済学賞の主な受賞者は!?

日本人でこれまでにノーベル経済学賞を受賞した人物はいません。

理系に比べて文系の受賞が少ないことが日本の課題かもしれませんね。(経済学部は海外ではしばしば理系と認識されますが、国内では文系として扱われているので、今回も文系としてカウントしています。)

まとめ

今回はノーベル賞の賞金が一体いくらなのか、どこから資金が出ているのか、日本人ではこれまでどんな人が受賞してきたのかを解説していきました。

今年もおよそ1ヶ月後に迫ったノーベル賞の発表が楽しみですね。
[kanren postid=”2876″]

暮らしに役立つお金の情報を無料でお届けしています!