確定申告の手続きや、資金繰りをどうすべきかなどベンチャー起業家にとってお金の悩みは尽きないものです。
そんな時に頼れる存在となるのが税理士です。
でも、実際税理士がどんな仕事をしてくれるのか分からない、税理士事務所はどんな基準で選べばいいのか分からないという方は多いのではないでしょうか?
今回の記事では税理士がどういった業務をしているのか、そして税理士の選び方をまとめました。
税理士ってどんな人?
税理士とは「税理士法」という国の法律で規定された税務に関する専門家のことです。
税理士になる方法は何種類かありますが、基本的には税理士試験に合格したあと、二年間の実務経験を経て税理士登録することになります。
税理士試験は5つの科目に合格しなければならず、それぞれの科目の合格率は10~20%ととても狭き門になっています。
全ての科目に合格し、税理士試験を突破するには少なくとも2年以上勉強しなければならないと言われています。
きっちりと知識を身につけないと税理士にはなれないのですね。
税理士に依頼できること
税理士に依頼できることとして、まず最初に法律で定められた税理士にしかできない業務があります。
それが税務代理、税務署類の作成、税務相談です。
これらに加え、中小企業向けに様々な付随業務を行っています。それでは紹介していきたいと思います。
1、税務代理
納税者の代わりに、税務署等への申告・申請を行うことができます。
代表的なものとして確定申告の申告があります。
また税務調査に立ち会い、納税者の代わりに税務調査の対応を行います。
その他に、青色申告の承認申請や税務署の決定に対する不服申し立ても行うことができます。
2、税務書類の作成
税務署に提出する届出書を納税者にかわって作成し、提出します。
確定申告書の作成や相続税申告書の作成、その他に税務署に提出する書類作成業務などがあります。
3、税務相談
税金の計算、必要な手続き、税務の相談に応じます。
例えば「自分の場合税金がどのくらいかかるのか」、「この勘定科目は正しいのか」などの質問に回答してくれます。
その他の業務①起業支援
会社を設立するときに会社設立手続きの窓口となったり、各種書類の作成を代行してくれるサービスがあります。
中にはオフィス選びをサポートしてくれるところもあります。
その他の業務②資金調達支援・融資支援
日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金」に代表されるような各種融資、補助金・助成金の申請を代行でやってくれます。
事業計画書の出来によって融資が降りるかどうか左右されるので経験豊富な税理士に任せたほうがでしょう。
また税理士事務所が国の認定支援機関に指定されていないと申請できない融資・補助金があるので注意しましょう。
中小企業経営力強化資金とは?低金利・無担保で利用可能!
その他の業務③税金対策
法人だけでなく個人事業主を対象に幅広く税金対策の提案をしてくれます。
税制は毎年のように少しずつ変わっていくので、個人では把握しずらい部分が多く、税務の専門家である税理士の得意分野です。
税理士の選び方は?
税理士事務所は世の中にたくさんあります。
ではどんなポイントに気を付けて事務所を選んだらいいのでしょうか?
1、税理の経歴は?
税理士の登録には2年の実務経験が必要です。
しかし、税理士登録したばかりの人はやはり少し頼りないかもしれません。
5年以上の実務経験を積んだ専門家であれば安心任せていいでしょう。
2、スタッフの教育と質
ある程度の規模の税理士事務所になると、対応するのは代表の税理士ではなくスタッフになります。
スタッフはある程度実績を積むと独立してしまうことも多いので、きちんとした若手の教育体制が整えられているかが重要になります。
インターネットや話を聞いてどういった体制になっているか確認しましょう。
3、大きい事務所と小さい事務所の違い
大きい事務所 | 小さい事務所 | |
メリット | 複雑な事案に対応できる | 長期間同じ人が担当してくれる |
安心感 | 毎月訪問してくれる | |
デメリット | 担当者が変わってしまうことも多い | カバーできる範囲が狭い |
税理士の訪問の頻度は少ない | 本人が忙しいと対応できないことがある |
規模が大きいところのほうが安心だと思いがちですが、税理士の場合組織の大きさよりも担当者個人があっているかどうかが重要になってきます。
4、国の認定支援機関になっているか
税理士事務所が国の認定支援機関に指定されているかどうかは特に起業したばかりのベンチャー企業にとって非常に重要な要素です。
公的機関が実施している優遇された融資や補助金の一部は認定支援機関を通して申請しなければなりません。
選んだ税理士事務所が認定支援機関かどうかぜひチェックするようにしましょう。
選び方1:知人に紹介してもらう
一番安心できるのは知人や友人の社長に紹介してもらうことかもしれません。
少なくとも知人が満足しているので、一定の信頼性があると言えます。
一方で合わなかった場合断りづらく、知人と同じ税理士事務所が担当することになるので(もちろん守秘義務はありますが)気持ち悪さを感じるかもしれません。
選び方2:インターネット
最近はインターネットで検索すれば様々な税理士事務所がホームページを開設していて、業務内容や料金を開示しています。
また当サイトもそうなのですが、税理士紹介サイトもあります。
社長と税理士との相性や得意分野を踏まえてマッチングを行うので、自分で探す手間を減らすことができます。
当サイトでは中小企業の融資相談に強い認定支援機関に指定された税理士事務所を紹介しています。
まとめ
税理士事務所の業務と選び方についてまとめました。
税理士には自分の会社の財務内容をすべてさらけ出さなければいけないので、できるだけ信頼のおける人に任せたいものですね。
何度も宣伝になって申し訳ありませんが、当サイトは信頼のできる中小企業に豊富な実績を持つ税理士事務所と提携を行っています。
少しでも興味をお持ちになりましたらお気軽にご連絡ください。