債券を徹底解説!債券投資をした場合の利回りは?実際に計算!

お金と時計

今回は、債券について詳しく知らない向けにそもそも債券とは何なのか?

債券投資をした場合の利回り、さらに具体的な計算方法について解説していきます!

債券という言葉はよく聞くかと思いますが、詳しく知らない人は多いかもしれません。

債券について知ることで、債券投資などによる安定的な資産運用が可能になります。

「債券=借金」というイメージで、あまり良いイメージを持っていない方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事では丁寧に債券について紹介していきます。

賢く投資することで、自らの資産を安定期に運用できる可能性があるので、ぜひ債券について学んでみてください!

債券とは?債券の基本を解説!

債券の基本を解説!

そもそも債券とは何のでしょうか。

まずは、債券の基本について解説していきます。

債券とは、国や企業などが資金調達の際に発行するものです。

国や企業が資金が一時的に大きな額のお金が必要な際に、投資家からお金を広く集めるために、債券を発行します。

つまり、国や企業は支給お金が必要な際に「借金」という形で債券を発行し、投資家に購入してもらうことで、資金を調達しています。

発行された債券を投資家は購入することで、利子や売買により利益を得ることができます。

債券の種類は?

主な債券として以下の5つが挙げられます。

国債・・国が発行する債券

地方債・・地方公共団体が発行する債券

社債・・一般企業が発行する債券

金融債・・金融機関が発行する債券

外国債券・・発行体、通貨、市場のいずれが外国の場合の債券

一口に債券といっても発行体や発行されている市場、通貨などにより違いがあります。

債券の発行価格について

債券の発行価格は、額面100円にあたりの価格で表されています。

債券が額面100円あたり100円で発行されている場合は、パー発行と呼ばれます。

100より大きい価格の場合、オーバー・パー発行と呼ばれ、100未満の場合、アンダー・パー発行と呼ばれます。

つまり、オーバー・パーの場合は額面金額より高い金額で、アンダー・パーの場合は額面金額より低い金額で購入することになります。

債券の利回りの種類と計算方法を解説!

では、実際に債券にはどれくらいの利回りがあるのでしょうか。

利回りとは、「利子+額面金額と購入価格の差」を合わせた収益を購入価格で割った割合のことです。

債券には大きく4つの利回りがあります。

債券利回りの種類

①直接利回り

債券の購入価格に対する年間の利息収入の割合のことを直接利回りといいます。

計算公式は以下になります。(※表面利率とは、債券の購入金額に対する利子の割合)

直接利回り(%)=(表面利率÷購入価格)×100

例)表面利率1%の債券を101円で購入した場合

(1÷101)×100≒0.99%

②所有期間利回り

債券発行時に債券を購入し、償還期限(満期日)前に売却した場合の利回りのことをいいます。

【計算公式】

所有期間利回り(%)=〔{表面利率+(売却価格−購入価格)÷所有期間(年)}÷購入価格〕×100

例)表面利率1%、償還期限3年、発行価格99円の債券を発行時に購入し、2年後に101円で売却した場合

〔{1+(101−99)÷2}÷99〕×100≒2.02%

③応募者利回り

発行時に債券を購入し、償還期限まで保有した場合の利回りのことをいいます。

【計算公式】

応募者利回り(%)=〔{表面利率+(額面金額−発行価格)÷償還期限(年)}/発行価格〕×100

例)表面利率1%、発行価格99円、償還期限5年の債券を購入し、償還期限まで保有した場合

〔{1+(100−99)÷5}÷99〕×100≒1.12%

④最終利回り

すでに発行されている債券を時価で購入し、償還期限まで保有した場合の利回りのことをいいます。

【計算公式】

最終利回り(%)=〔{表面利率+(額面金額−購入価格)÷残存年数(年)}/購入価格〕×100

例)表面利率1%、発行価格99円、償還期限5年の債券を残存年数2年の時に99円で購入し、償還期限まで保有した場合

〔{1+(100−99)÷2}÷99〕×100≒1.52%

おわりに

債券の利回りにも複数の種類があることを紹介しました。

さらに、それぞれの計算方法を解説しました。

上記に挙げた計算の例は当然ながら単純化したほんの一例にすぎないので、みなさん個人個人のパターンで計算公式に当てはめてみてください。

その上で、どくらいの利益が見込めるのか、いつ債券を購入すべきか、償還期限前に売却すべきなのか、そもそもどの債券を購入すべきかなどが分かるようになると思います!

債券は、株投資と比べるとアップダウンの少ない安定した資産運用が見込めると言われています。

複数年先までの収益などが見込みやすいため、債券投資によって安定的な資産運用をしてみるのはいかがでしょうか。

債券投資については以下の記事で紹介していますので、よろしければ目を通してみてください。

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