大学生のお子さんをお持ちのみなさんや、これから大学生になるお子さんをお持ちのみなさん。大学の合否が決まり、子供と離れて暮らすことになったというご家庭も多いのではないでしょうか。
今まで20年近くそばで育ててきて、突然一人で生活させるのは何かと不安ですよね。離れて暮らす子供に親からできることと言えば、仕送りではないでしょうか。
しかし、仕送りをしすぎてしまうと子供の自立につながらないなど、一人暮らしをさせる側にも難しさはあるのです。
今回は、具体的な仕送り額にお悩みのお母さん・お父さんに平均的な仕送り費用の金額や大学生生活にかかる費用の内訳等をご紹介します。
家賃やサークルの活動費、食費や光熱費の食費などの生活費、スマホ代など、今の大学生が月々どれくらいのお金を必要としているかを知って、仕送り金額を決める際の参考にして頂けますと幸いです。
大学生の子供への仕送りの平均額は7万円!
仕送りの金額には、少なすぎても学生が勉強に集中できないし、多すぎると自立がなかなか図れないという難しさがあります。
また、そうした親心的な難しさの他にも、家計が苦しくてなかなか仕送りを送ってあげられない難しさもあるかと思います。
学生としても、たくさんもらえると嬉しい反面、経済的にも心理的にも自立したい年ごろなので、どの程度仕送りをするのかは、単に金額の大小の問題ではないとも言えます。
こうした状況を踏まえて、大学生にとっての一般的な仕送り額がどのくらいかを紹介し、あくまで実際に仕送りを送る目安にしていただければと思います。
そこで、今回は実家からの通学が可能な学生は除いて、実家を離れて下宿をする学生を対象として仕送り額を見ていきます。
全国大学生活共同組合連合会が実施した第52回学生生活実態調査によれば、2016年度の大学生の平均仕送り額は、7万610円でした。
近年では仕送り額の平均は6万円〜7万円程度に落ち着いているので、7万円の仕送りがあれば、相場と離れることなく、一般的な仕送りと考えられそうです。
ただし、首都圏近辺、特に東京へ一人暮らしされるご家庭は少し仕送り額を多めに見てもらってもいいかもしれません。
また、最近のトレンドとしては10万円以上の大型の仕送りをする親が減ってきており、5万円~10万円のゾーンのボリュームが大多数になってきています。
ですので、自分で率先してアルバイトをやりたいというお子さんであれば、5万円から6万円、部活動や勉強にしっかり打ち込むのでアルバイト収入は期待できない場合には、7万円以上渡してあげるとやりたいことに専念させてあげられるかもしれませんね。
大学生の生活費は平均でいくら?内訳は?
大学生の生活費は一か月で約15万円!
お金のカタチでは、大学生の一か月の生活費を15万円と推計しています。
もちろん、学生さんの大学の地域や、世帯年収によって異なる部分も多いかと思いますが、あくまで目安として、これからの内訳を見ていただければと思います。
食費
平成 26 年度学生生活調査では、大学生の平均的な食費は月3万円程度となっています。
単純計算して一日1000円の食費で生活しなければならないので、なかなか厳しいものがありますね。
自炊をすると食費は抑えられるというメリットもありますが、時間がかかってしまったり、一人暮らしでは食品を使い切れなかったりして逆に損してしまうケースもあります。
そこで、三食全てを自炊するのではなくお昼は学食で済ませるなどして、ちょうどよく楽をしながら節約を心がけていくというやり方もあります。
大学によりますが、交通系ICカードに事前にお金をチャージしておくことで、学食の料金を支払うことが出来たり、親御さんのもとにお子さんが何を食べたかをデータとして送ってくれるサービスがあります。
こうしたサービスを利用することで、子どもの食事がバランスよく取れているのかも合わせてチェックすることができます。
家賃
大学生であれば、ワンルームや1Kの物件に住むことがほとんどだと思います。
日本学生支援機構の調査結果では、大学生の家賃の平均額は4万円とされています。
しかし、都内の23区内で4万円の物件はなかなかありません。学生専門の不動産会社の情報によると、東京・首都圏に進学した大学生の平均家賃は、「56,612円」とのことでした。
また女性であれば、オートロック付きのマンションに入れた方が安心なので、なかなか4万円では家賃は収まらないことも多いと思います。
そうした場合には、安心を買うということにもなりますので、安全面では決してお金をけちることなく、他の部分で妥協できるポイントを探すとよいでしょう!
教科書代
大学生活において意外とかかってしまうのが教科書代です。
授業ごとに教科書が変わったり、場合によっては一つの授業でも複数の教科書が必要となる場合があります。
その上、専門書となると5000円近くするものも多いため全て揃えるとなると、かなり経済的な負担がかかります。
交通費
首都圏の大学などでは電車移動は必須と言えるでしょう。
大学の近くに住めば交通費は抑えられる一方で、家賃は多少高くなってしまいます。
交通費と家賃をうまく抑えることが出来るポイントに家を借りるとよいですね。
光熱費
一人暮らしをするうえでやはりライフラインにかかる支出は必須です。
こちらもなかなか金額を明確に出すことはできませんが、一人暮らしであれば概ね5000円から1万円程度がかかると見込んでおきましょう!
通信費用・スマホ代
最近の学生にはスマートフォンが欠かせません。
これらの通信費用やwifiなどの契約費用として月々1万円くらいはかかるでしょう。
交際費
交際費まで親が出す必要はないかとは思いますが、念のため生活費を計算する上でカウントしておきます。
学生生活の合間には飲み会に行ったり、旅行をしたり息抜きも必要です。
そうした費用として、これも人に依りけりですが、1万円から2万円くらいを毎月の予算にしておくと健全でしょう。
雑費
ティッシュやトイレットペーパーなど生活に欠かせないものを購入する上で、雑費もかかります。
美容院へ行ったり、洋服もある程度学生であれば買い替える機会も多いでしょう。
そうした、身の回りのお金の使い道に対しては、毎月1万円程度の予算を考えておくのが一般的な数字とされています。
臨時でかかる大学生活費用は!?
ここまでは、大学生の一人暮らしで日常的にかかる費用をみてきました。
しかし、大学生活にはあらゆるイベントがあり、その都度大きな支出も伴います。
キャンパスが変わったら引っ越しの必要があり!その費用は!?
大学生にありがちなのは、キャンパスが途中で変わることです。
それに伴って学生生活中に引っ越しを行う必要が出てきます。そのため、引っ越し初期費用や引っ越し業者代等が新たに必要となってきます。
キャンパスの変更は、入学時にわかるケースが多いのであらかじめ備えておきたいところですね。
なお、一般に単身用の引っ越し費用は3万円からというのが相場ですが、学生なら学割や学生サービスを受けることもできるので、通常よりも安く抑えられることが多いです。
ですが、年度代わりの新生活シーズンには引っ越しが殺到するので、早めの見積もりや予約は必須となるので注意が必要です。
また、初めは寮に入っていたものの、一人で下宿したいなどの場合には、学生生活の途中で家電を一式買う必要が出てきます。
学生さんの中でもトラブルはありますので、初めは楽しい寮生活も途中で嫌になってしまう可能性があることは把握しておくとよいでしょう。
大学生には必須!?パソコン費用はいくら?
大学生にとって大きな買い物となるのがパソコンです。
パソコンは機能に応じて価格帯も様々で、数万円のものから10万円近いものもあります。
もちろん自分の勉強したい分野に必要なものならば惜しまず買うべきですが、多くの大学にはパソコン室が設けられているので、何ヶ月か自分のパソコンなしで生活してみて、不便であれば購入するというのでも問題ないと思います。
ただ、新生活シーズンには安売りをしているところも多いので、こちらも早めに動きだしているとお得になります。
留学費用
大学のカリキュラム等で入学当初から海外留学へいくことが決まっている方もいると思いますが、中には、学生生活の途中から「海外へ留学したい」といういうお子さんもいると思います。
海外の留学費用は国やエリア(地方か都市か)等によって異なります。
大学生の留学先と人気のいくつかの国の留学費用は以下のようになります。(全て1年留学の場合)
- アメリカ・・・220万円〜550万円
- イギリス・・・230万円〜520万円
- カナダ・・・220万円〜420万円
- オーストラリア・・・280万円〜420万円
おわりに
今回は、大学生の子供に送る仕送り金額の平均や、生活費用の内訳をご紹介しました。
今回ご紹介した数字はあくまで目安でしかありません。最も大事なことはお子さんが安全で、満足のいくキャンパス生活を送ることが出来る環境を与えてあげることではないでしょうか。
子供への仕送り金額を決める参考にして頂けますと幸いです。
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