本日の試合では、日本代表がスコットランド代表に勝利し、歴史的なグループステージ突破・ベスト8進出を達成しました!
「大会の開催前にはそれほどラグビーに興味がなかったものの、今ではすっかりラグビーにはまってしまった!」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか!?
なかなかラグビーに関して詳しい方も多くはないと思いますし、これからラグビーについて深く知っていきたいという方も多いでしょう。
そこで今回は、現在開催真っ最中のラグビーワールドカップを”お金”の観点から詳しく解説していくことで、よりラグビーを身近に感じることができるような情報を紹介していきます。
2019年ラグビーワールドカップの優勝賞金はいくら!?
では早速タイトルにもある通り、2019年ラグビーワールドカップ日本大会の優勝賞金がいくらなのかを発表していきます!
2019年のラグビーワールドカップの優勝賞金はいくらなの!?
実は、今回のラグビーワールドカップの優勝賞金は「0円」なのです!
1987年に第1回ラグビーワールドカップ大会が始まって以来、前回2015年の第8回ラグビーワールドカップ大会に至るまで、ずっとラグビーワールドカップの優勝賞金は「0円」だったと報じられています。
そのため、第9回大会である今回のラグビーワールドカップでも同様に優勝賞金はなしとなっているのです。
テニスの4大大会での優勝賞金は数億円、サッカーワールドカップの優勝賞金は数十億円ということを考えると、ラグビーワールドカップで優勝賞金が全くないというのは異色のものと言えそうです。
その理由としては、ラグビーが「紳士のスポーツ」と言われているからとされています。
ですから、ラグビーワールドカップにおいては優勝して富を得ようというモチベーションを保つのではなく、「大会に出場することが最大の栄誉」というのが出場チームの志となっています。
優勝賞金の代わりに、優勝したチームの選手たちには純金製の金メダルが与えられたり、優勝カップである「ウェブ・エリス・カップ」の台座に歴代優勝チーム名が刻印されるという名誉を得ることができるのです。
後世にも優勝チームとして名を残すことができるというのが、ラグビー選手の最大の目標なのですね。
日本代表の選手はワールドカップで優勝しても1円ももらえないの!?
怪我をするリスクがあったり、長期間トレーニングや試合に取り組まなければならないのにも関わらず、優勝しても1円もお金が入らないのは選手たちも名誉があるとか言え、なかなか厳しいですよね。
せっかく頑張った選手たちを労いたい、これからの成長の糧になるようなボーナスなどはないのだろうかと考えている方もいらっしゃるでしょう。
実は、優勝賞金とは別に、日本ラグビー協会ではワールドカップでの成績に応じた報奨金の用意をしています。
先日日本ラグビー協会が開いた理事会において、ラグビーワールドカップに出場する選手・スタッフに対して次のような報奨金をプレゼントすることを発表しました。
- 優勝:1人500万円
- ベスト4:1人300万円
- ベスト8:1人100万円
この報奨金の対象となるのは選手だけでなく、スタッフなども含めた全員に支給されるとのことですので、チーム一丸となって頑張るモチベーションにもなりそうですね。
報奨金の設定自体は、日本代表ではラグビーワールドカップ史上初めてのことですので、モチベーションはなおさら高いのではないでしょうか?
日本代表はすでにグループステージを突破し、ベスト8進出は確定していますので、全員が100万円の報奨金をゲットできるということになりますね。
もうひと試合勝てば300万円、優勝すれば500万円と報奨金がアップしていくことを考えると、選手たちの勝ち進んでいく姿をよりリアルに応援できるのではないでしょうか!?
ラグビーワールドカップで注目!世界のラグビー選手の年俸ランキングを紹介!
そもそもラグビーの世界トップの選手はどのくらいお金を稼いでいるのでしょうか?
ここからは選手個人のお金事情にスポットライトを当てて、ラグビーをお金の面から分析していきます!
今回は、Rugby: 2018 world’s top 10 highest-paid playersという、ニュージーランドのニュースサービスNewshubが発表したランキングに基づいて、世界のラグビー選手年俸ランキングトップ10を発表します。
また、2018年8月21日の為替終値である、73.78円/NZドルとして計算します。
10位 マイケルフーパー 8130.5万円(1102万NZドル)
年収:8130.5万円
国籍:オーストラリア
生年月日:1991年10月29日
身長/体重:182cm/101kg
ポジション:フランカー
在籍チーム:ワラターズ(オーストラリア)
代表キャップ:89
オーストラリアのマイケルフーパ―選手が第10位となりました。
現在は、代表チームの主将として、2019ワールドカップに出場中です。
身長は180センチメートルとそれほど恵まれてはいませんが、運動量とジャッカルの巧みさで、世界屈指のボールハンターとして名を轟かせています。
代表キャプテンを史上最年少で務めるなど、キャプテンとしての統率力が非常に高く、ピッチの内外でチームを支える存在と言われています。
彼は、ワラターズと600万オーストラリアドル(日本円で約4億3000万)で契約し、話題になりました。
9位 ニコラスサンチェス 8255.9万円(1119万NZドル)
代表キャップ:72
第9位はアルゼンチン代表ニコラスサンチェスです。彼は2015年のワールドカップで、97得点を挙げ得点王となり、チームをベスト4に導きました。
2018年から2018年から再びフランスのスタッド・フランセに加入し、2018-19シーズンはカップ戦を含めて16試合に出場し、133得点を挙げています。
身長177cmと小柄ながら、ラン、パス、キックのスキルが高く、チームの得点源となっています。
ワールドカップ1次リーグでフランスには惜敗してしまいましたが、このあとの活躍も期待したいですね。
8位 マア・ノヌー8523.9万円(1156 万NZドル)
年収:8523.9万円
国籍:ニュージーランド
生年月日:1982年5月21日
身長/体重:182㎝/107kg
ポジション:センター、ウィング
在籍チーム:トゥーロン(フランス)
第八位は、ニュージーランド出身のラグビー選手のマア・ノヌーです。
2003年から2015年にかけてニュージーランド代表で活躍し、2015年のワールドカップでは、ニュージーランドの連覇に貢献しました。
ドレッドヘアーが特徴的な選手で、身長は182㎝、体重は100㎏越えという巨体でありながら、50mを6秒前半で走ることからラグビーファンの間では「破壊神」という異名でも人気の選手です。
2015年のワールドカップ後は、フランスのトゥーロンに移籍し、現在は37歳になるためニュージーランド代表を引退しました。
そのため今回のワールドカップには出場していませんが、レジェンド選手として押さえておきたい一人ですね!
7位 ダン・ビガー 8528.9万円(1156 万NZドル)
年収:8528.9万円
国籍:ウェールズ
生年月日:1989年10月16日
身長/体重:188cm/89㎏
ポジション:フライハーフ
在籍チーム:ノーサンプトン・セインツ(イギリス)
キャップ:70
ウェールズ代表のダン・ビガーが第7位でした。
五郎丸選手のルーティンが昨年話題になりましたが、ダン・ビガー選手のキック前のルーティンもかなり変わっています。両肩を撫で、前髪を直してからキックするのが彼のルーティンです。
甘いマスクと正確無比なキックから、「ハンサムなスナイパー」の愛称で知られています。
2007年からケルタックリーグオスプリーズでプレーし、2017年には27歳の若さで200試合出場を果たしました。
その後、イングランドプレミアリーグのノーサンプトン・セインツで活躍しています。
6位 スティーブン・ルアトゥア 9237.2万円(1252万NZドル)
年収:9237.2万円
国籍:ニュージーランド
生年月日:1991年04月29日
身長/体重:196cm/114kg
ポジション:ロック・フランカー
在籍チーム:ブリトル(イギリス)
今回のワールドカップにはルトゥア選手は出場していません。彼は、海外チームに所属しているためです。
実は、ニュージーランドは自国のスーパーラグビーに所属している選手のみを代表の選考対象としているので、仮に超有名選手でもワールドカップに出場できないなんてこともあります。
5位 アーロン・クルーデン 9665.1万円( 1310万NZドル)
年収:9665.1万円
国籍:ニュージーランド
生年月日:1989年1月8日
身長/体重:178cm/84kg
ポジション:フライハーフ
在籍チーム:モンペリエ・エロー・ラグビー(フランス)
キャップ:47
第5位にはニュージーランド出身のアーロンクルーデンがランクインしました。
2009年19歳のときに精巣腫瘍と診断され、摘出手術を受けました。その後、病気を克服し、2010年にオールブラックス入りを果たしました。
代表として、2011年のワールドカップ決勝に出場し、24年ぶりのニュージーランド優勝に貢献しました。
その後、2017年モンペリエと年俸80万ユーロ(約1億円)で契約しました。
ニュージーランドは国外移籍した選手を代表に選ばない方針で、2019年のワールドカップには出場していません。
困難を乗り越えた精神面でも強い選手ですので、いつかまたオールブラックスで輝く姿を見たい選手ですね!
4位 シアレ・ピウタウ 1億4210万円(1926万NZドル)
年収:1億4210万円
国籍:ニュージーランド
生年月日:1985年10月13日
身長/体重:185cm/97㎏
ポジション: センター・スリークォーターバック
在籍チーム:ブリストル・ベアーズ(イギリス)
現在トンガ代表のシアレ・ピウタウ選手が第4位となりました。
現在はキャプテンとしてワールドカップに出場しています。
ピウタウ選手は、2012年から5年間、ヤマハ発動機ジュピロでプレーしていました。
日本でのプレー経験をいかし、ワールドカップでも活躍して欲しいですね!
3位 マット・ギタウ 1億5640万円(2119万NZドル)
年収:1億5640万円
国籍:オーストラリア
生年月日:1982年9月29日
身長/体重:178cm/86kg
ポジション:センター、スクラムハーフ、フライハーフなど
キャップ:103
在籍チーム:サントリーサンゴリアス(日本)
2017年からサントリーサンゴリアスでプレーするマットギタウ選手が大3位となりました。
2002年~2011年、2015年のワールドカップに出場し、2015年のオーストラリア準優勝に貢献しまし、ラグビー界のレジェンドといわれています。
日本チーム所属の選手で初のトップ10入りですね。1億5000万円越えとは驚異的な数字ですね。
36歳現在も現役として活躍し、2017年のトップリーグ優勝に大きく貢献しました。
3位ダン・カーター 1億5640万円(2119万NZドル)
年収:1億5640万円
国籍:ニュージーランド
生年月日:1982年3月5日
身長/体重:178 cm/96kg
ポジション:スタンドオフ
在籍チーム:神戸製鋼(日本)
キャップ:112
元ニュージーランド代表で、現在神戸製鋼でプレーするダンカーターが同率で第3位となりました。
日本への移籍が決まった際には、大きな話題になりました。しかし、ニュージーランドの英雄がなぜ日本でプレイすることを選んだのでしょうか。
その理由の一つとして、かつてオールブラックスのコーチだったウェイン・スミスが神戸の総監督になっったことが関わっています。「また一緒にラグビーができることがうれしい。」と語っています。
2018年のリーグ戦では、7試合に出場して126得点を挙げました。そのプレーが評価され、カーター選手は年間最優秀選手に選ばれました。
今後もダンカーター伝説の10番のプレーに期待したいですね。
1位 イズラエル・フォラウ 1億6202万円(2196万NZドル)
年収:1億6202万円
国籍:オーストラリア
生年月日:1989年04月3日
身長/体重:193cm/103kg
ポジション:フルバック
在籍チーム:なし(ワラターズと契約後、問題発覚)
キャップ:-
ラグビー選手の年俸ランキングは、イズラエル・フォラウ選手が栄えある1位となりました。
彼は17歳で13人制ラグビーでプロデビューし、世界最高のFBとなりました。これまでオーストラリアの年間最優秀選手に3回選ばれてきました。
ファラウ選手は、ラグビーファンならだれもが知る名プレイヤーですが、今回のワールドカップには出場していません。
敬虔なクリスチャンとして知られるファラウ選手は、同性愛者への差別的な発言が問題となり、オーストラリアラグビー協会から解雇通告されたためです。
9月23日に13人制トンガ代表として、来月のオセアニアカップに出場すると公表しましたが、国際ラグビーリーグ連盟はそれを否定しています。
日本代表の年俸はいくら?松島やリーチマイケルは!?
では、日本代表の年俸事情はどうなっているのでしょうか?
野球選手やサッカー選手のように、それほどラグビー選手の年俸事情はオープンになっていません。
あくまで通説ではありますが、日本代表のラグビー選手の平均的な年俸は3000万円〜4000万円ほどとされています。
サッカーや野球の日本トップレベルの選手の年俸に比べるとやや少ない印象ではありますが、やはりかなり高い年収を得ていますね。
中でも今大会でトライを再三決めるなど攻撃陣を牽引している松島幸太朗選手や、キャプテンとしてチームを支えるリーチマイケル選手は、チームでの高額の年俸を得ているとされています。
今大会の活躍次第では、日本代表選手がより強いチームに移籍したり、契約更新で年俸が大幅アップするなんてこともあるかもしれませんね!
ラグビーのルールは難しい!まずはお金の面から興味を持って応援しよう!
今回は、ラグビーワールドカップの開催中ということもあり、簡単にではありますがラグビーに関わるお金事情をあらゆる観点から紹介していきました。
「ルールが難しくて敬遠してしまう」・「見ててもよくわからない」という人も多いかもしれません。
そんな方は、まずはお金の面からラグビーを楽しんでみるのもオススメです!
「あの選手は年俸いくらくらいなんだろう」「この試合の賞金は?」と考えてみると、案外ラグビーが身近に感じられてきます。
お金のカタチではラグビー以外のスポーツに関してもお金の面から分析していますので、ぜひ興味がある方はチェックしてみてください!
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