年金暮らしの両親や祖父母は扶養に入れる?老人扶養親族の条件とは

ご高齢の親や祖父母をお持ちの方は、年金を受け取ってはいるものの、それほど所得のない家族であれば扶養にいれたいな、と考えたりしますよね。

 

しかし、年金も年間を通して100万円近くに達してしまうと扶養には入ることはできないのではないかと考えていらっしゃる方は多いです。

 

ですが、年金の受給に関しては一定の非課税枠が設けられているので、通常の扶養の条件より緩めに設定されている場合があります。

 

そこで今回は、年金を受給している家族が扶養に入るための条件というテーマで、ポイントや注意点を分かりやすく解説をしていきたいと思います!

 

年金を受給している両親や祖父母も老人扶養親族になれる?

そもそも老人扶養親族とは

老人扶養親族とは通常の扶養親族の中でも、その年の12月31日時点での年齢が70歳以上の人が対象となります。

 

その控除額は扶養する人と同居の場合は58万円、仕送りなどの支援はされているものの、別居している場合は48万円となります!

 

年金を受給してても大丈夫!両親や祖父母も扶養家族に入れることが可能

親に年金という収入があると、なんとなく自分の扶養に入れてあげることはできないのではないかと考えてしまいがちですよね。

 

ですが、年金の受給額によっては高齢のご両親や祖父母のみなさんも、子供や孫の扶養に入ることができます。

 

ただでさえ年金の受給額が減ってきたり、受給開始が遅れようとしている現状ですから、しっかりと節税をして楽しい老後を過ごしてほしいですよね。

 

そこで、これから扶養家族を増やすことによるメリットや、年金を受給している方が扶養に入る際のポイントを解説していきます!

そもそも扶養家族に入るとどんないいことがあるの!?税金と社会保険でそれぞれメリットが!

扶養家族に入ること社会保険と税金の面で、あらゆるメリットがあります。

 

  • 社会保険上のメリット

 

まず、社会保険上の扶養に入ると扶養してくれている人の勤務先の社会保険に、扶養家族全員が加入することになります。

 

これによって、扶養されている方は自分で保険料を払う必要がなくなるのです。

 

実際に社会保険料を支払おうとすると、収入の14%程度を天引きされてしまいますので、この金額が免除されるのは嬉しいですよね。

 

  • 税金面でのメリット

 

また、税金面でも一定の収入以下に年収を抑えていれば、所得税などの税金が徴収されることはありません。

 

扶養控除は通常であれば、年収が130万円以下であれば入ることができますが、年金を受給されている方の場合には若干条件が異なるので、これからしっかりと解説していきますね。

 

高齢の両親や祖父母が扶養家族に入る条件は?所得税編

65歳未満のケース

扶養に入ろうとする方が65歳未満の場合、年金の受給額を含めた年間の収入が108万円以下であれば扶養家族に入ることが可能です。

 

内訳は、基礎控除として38万円、公的年金の不課税枠で70万円分が設けられています。

 

ただし、投資や不動産収入などで年金以外の収入がある場合には、扶養からは外れることになってしまうので注意しましょう!

 

65歳以上のケース

65歳以上になると、公的年金の非課税枠が120万円まで拡大されるので、年間の収入が158万円以下であれば扶養に入ることができます。

 

ただし、さきほどと同様に年金以外の収入がある場合にはこの限りではないので気を付けましょう!

 

また、仮に同居していない場合であっても、継続的な生活費を援助していることが示すことができれば、扶養していると認定されます。

 

ですので、仕送りをしている証拠となる書類なども用意しておくと安心ですね。

 

高齢の両親や祖父母が扶養家族に入る条件は?社会保険編

続いて、社会保険上の扶養に入ることのできる条件をご紹介します。

 

まず、大きな条件として扶養に入る方が75歳未満であることが必要です。

 

というのも、75歳以上の高齢者の方は、後期高齢者医療制度の被保険者に加入する仕組みになっています。

 

ですので、社会保険にそれまで入っていたとしても75歳になると自動的に後期高齢者医療制度の被保険者となるのです。

 

また、社会保険上の扶養に入る条件は、被保険者と同居しているか否かで条件が異なるので、詳しくご紹介します!

親や祖父母と同居している場合

  • 扶養される親や祖父母の年収が130万円未満であること(ただし60歳以上の場合には、180万円まで)
  • 被保険者(扶養している人)の年収が親や祖父母の倍以上であること

 

2つ目の条件に関しては、「扶養される親族の年収が被保険者の年収の半分以下であること」とも言い換えられますね。

親や祖父母と同居していない場合

  • 扶養される親や祖父母の年収が130万円未満であること(ただし60歳以上の場合には、180万円まで)
  • 収入の金額よりも被保険者からの仕送りの方が小さいこと

 

 

1点目の条件については、どちらも共通して年収が130万円以内であること(60歳以上であれば180万円以内)となりました。

 

2つ目に関しては、扶養を本当にしているのかの妥当性として、扶養する側にしっかりとした経済基盤があるかを判断するために、この条件が設けられているようです。

 

おわりに

今回は、年金を受給している高齢の親や祖父母を自分の扶養家族に入れることはできるのか、入れるための条件とは何か、という軸で解説をしていきました。

 

最近では定年の年齢も上がってきたり、元気なご老人も多いので、みなさんのご両親は年収の要件を超えてしまっているかもしれません。

 

しっかりと扶養に入ることができるのか、仮に働いていなくとも不動産収入などの不労所得が発生していないかを確認しておくことが重要です!

 

また、せっかく扶養に入れるのに入るのを忘れていると、非常にもったいないため、手続きは漏れやミスなく済ませましょう!