労務の役割が変わる!「Gozal」の高谷社長が語る未来の労務とは?

株式会社BEC

株式会社BEC 代表取締役 高谷 元悠(たかたに もとひろ)氏

1990年広島県生まれ。神戸大学経営学部卒業。

大学3年時に公認会計士の論文式試験に合格。その後は複数のベンチャー企業でインターンとして勤め、管理業務や営業、エンジニアを経験。

卒業後はあずさ監査法人に入社し、企業のIPO支援を中心に従事し、上場企業の監査業務やM&Aのデューデリジェンスなども経験。

2014年、約11ヶ月勤めたあずさ監査法人を退職し、株式会社BEC(ベック)を設立。

2019年2月現在までに累計約1億円の資金調達を実行。

会計士を目指したきっかけから、夢である起業を果たすまで

株式会社BEC 高谷社長

公認会計士を目指した理由は何ですか?

もともとは、小学生の頃に「起業したい!」と思ったことが始まりですね。

 

ちょうどその頃、何かのテレビ番組で「〇〇社の年商は××兆円!」みたいな話を初めて見かけたんですよ。月500円のお小遣いでやりくりしていた当時の私にとって、企業が動かしているお金の規模はあまりにも衝撃的で、「将来は大きなお金を動かせる経営者になりたい!」と子供ながらに漠然と夢見るようになりました。

 

そんなある日、中学校のイベントで、OBの方が自身の職業について話しに来てくれる機会がありました。そこに偶然会計士の方がいて、「会計士は企業にとってのお医者さんで、これまでの経験や深い知識を使い、不振に陥った企業の再建をするのが仕事」という話をしていました。

 

それまでは、何兆円も稼いでいる企業の社員をまとめ上げ、会社を上手く動かしている経営者こそ「一番すごい人」だと思っていましたが、その経営者を指導する「会計士」という存在を初めて知った私は、「会計士が経営者になったら最強になれる!」と思い、会計士を目指すようになりました。

 

その後、会計士を目指す人のための本を読んだところ、たくさんの勉強が必要なことや、公認会計士が社会で幅広く活躍していることを知り、その能力の高さにますます憧れるようになりました。

ベンチャー企業でのインターンや、監査法人への就職を決断した理由は何でしたか?

まずインターンを始めた理由は、公認会計士試験合格後に、公認会計士=会社経営能力がある訳ではないことに気づいたからです。

 

私が大学時代の2年間をほとんど勉強に費やしている間、周りの友人はアルバイトやインターンなどを通じて、働く上で必要な能力を培っていました。

 

試験合格後、客観的に見た私は税務・会計の知識こそあるものの、実務能力がほとんど無いことに気づきました。大きな危機感を感じた私は、周りに追いつくためにベンチャー企業でインターンとして実務経験を積むことを決意し、複数の企業で営業やエンジニアなどの仕事をさせていただきました。

 

そんなこともあり、卒業後は監査法人の就職よりもベンチャー企業への就職や起業を考えていましたが、ひとまず色んな会計士の先輩に話を聞いてみようと思い、事務所を調べて回り相談をさせていただきました。

 

すると、「後になって監査法人に就職しておけば良かったという後悔をしないためにも、ひとまず監査法人に就職すべき」というご意見を多くいただいたので、最終的にあずさ監査法人への就職を決めました。

あずさ監査法人を辞めて起業するまでの経緯を教えてください。

監査法人に入社してからも、起業のために必要なイベントは積極的に探していました。

 

そんな中、入社して数ヶ月経った頃に、サイバーエージェントが主催する「アントレプレナーイノベーションキャンプ」という3ヶ月でビジネスプランを作るイベントに力試しとして参加することに。

 

そこで実際にビジネスプランを作っていく過程で、当時私が住んでいた「経営者やその卵が集まるシェアオフィス」での出来事を思い出しました。

 

私は監査法人勤務ということもあり、同居人の経営者からバックオフィスに関する相談を多く受けていました。その時、多くの経営者にとって会計や労務などのバックオフィス業務は、売上に直結しない上に、法律も複雑で時間のかかる仕事であることに気づきました。

 

かといって、それらの業務を税理士や社労士などのスペシャリストに全て依頼すると、毎月数百万円ものコストがかかってしまいます。

 

そのようなバックオフィスに関する悩みのソリューションが日本には無かったので、そこにフォーカスしたサービスは面白いと考え、思いついたプランが現在の「Gozal」の原型となるものです。

 

そして最終日、実際にプレゼンでそれを発表した結果、ありがたいことに優勝というご評価をいただけました。

 

その後の祝勝会でサイバーエージェントの藤田社長とお話させていただいたんですが、「本気でやるんだったら、出資も検討させてもらうよ」とのお言葉をいただきました。

 

その時はお酒に酔っていた勢いもありましたが、こんなチャンスは無いと思い、「明日退職してやります!」と返事をしました。

 

入社当時は監査法人で3年間は経験を積もうとも考えていましたが、どうしてもチャレンジしたい気持ちが収まらなかった私は、本当に翌日退職届を提出し、株式会社BECの設立に至りました。

クラウド型労務管理サービスが秘める可能性とは?

株式会社BEC 代表取締役 高谷 元悠(たかたに もとひろ)氏

クラウド型労務管理サービス「Gozal」の特徴を教えてください。

労務管理の業務は幅広く、複雑化していてとても面倒です。そういった業務を担当される方がなるべく無駄な作業をしなくてもいいように、様々な処理を自動化していることが特徴です。

 

どの年齢層の人にとっても使いやすいデザイン、とにかく分かりやすさを一番意識していて、勤怠管理、従業員の給与計算、個人情報の管理などの操作が簡単にできるようになっています。

 

機能をたくさん盛り込んだり、分厚いマニュアルを用意したりするのではなく、誰が担当者になっても早期に使いこなせるようになる、そういったところは実際にお客様からもご好評いただいています。

 

また、これはクラウド型サービス全般に言えることですが、月々の利用料として費用をいただくので、サービス向上のために改善を繰り返しています。

 

納品時にお金を全額支払うシステムは、追加料金を支払わなければ納品後の改善が行われないことがよくあります。一方、月額制のサービスは、サービスに満足いただけなかったら解約されてしまうので、長くご利用いただくためにも、日々サービスの向上のためにシステムを改善し続けています。

今後「Gozal」を通じて高谷さんが実現させたいことは何ですか?

Gozalは、労務担当者の方の役割を新しいものへとシフトさせるご支援をしていきたいと考えています。

 

人がやらなくていいことはGozalに任せてもらい、人がやるべきことではGozalから情報を提供してサポートしていく仕組みをより強力にしていきたいと考えています。

 

現在多くの労務担当者が行っている、勤怠数値の目視による整合性の確認・勤怠の打刻を忘れないためのアナウンス・労働時間の法定義務を越えそうな人への注意喚起などの業務は、本来は人がやる必要はないと思っています。

 

一方で、組織を改善するための取り組みは、人でないとできない部分が沢山あります。

 

労務担当者は、労働時間の実績や社員の個人情報など会社にとって重要なデータをたくさん扱うため、会社に信頼されている優秀な方が多い傾向にあります。にも関わらず、ほとんどの労務担当者は計算処理に業務時間を取られていて、非常にもったいないなと感じました。

 

Gozalによる自動化で、そのような計算処理の業務から労務担当者を解放できれば、今度は労働環境の改善に業務をシフトできます。

 

そうすると、会社の労務管理データをもとに「A部署に負担がかかっているので、採用・対策が必要」「3年後には社員の家族構成がこうなるから、この勤務体系の方が良い」といった、組織の改善に時間を使えるようになり、労務担当者の役割がより会社にとって有益なものに変わってくると思っています。

 

現在、まだまだ紙・エクセルなどで労務管理を行なっているところも多く、「IT化って難しいのでは?」と考える方もいらっしゃると思います。そういった方々とコミュニケーションをとって、面倒な作業や複雑な法律にお困りの皆様をサポートしていきたいです。

 

 

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株式会社BEC

CEO:高谷元悠
CTO:黒瀬瑛之

事業内容:クラウド労務管理サービス「Gozal」の開発・運営

HP:https://bec.co.jp/

所在地:〒150-0034 東京都渋谷区代官山町9番7号 サンビューハイツ代官山203