クラウドファンディングを活用!別府市の「湯~園地」

ヒント

以前クラウドファンディングについてご紹介しました。
たくさんの個人からインターネット経由で少しずつお金を集めて事業を行うことがクラウドファンディングです。

そんなクラウドファンディングが実は身近なところですでに利用されていることをご存知でしょうか。

今回はそんなクラウドファンディングによってたくさんの人々から資金調達を成功させた実例をお伝えします。

3つのクラウドファンディング

クラウドファンディングとは一体何かということはなんとなくわかっている方も多いのではないでしょうか。
冒頭でお伝えしたように不特定多数から資金を集めることがクラウドファンディングです。

クラウドファンディングとは?起業家の資金調達の新しい選択

しかし、ひとくちにクラウドファンディングといっても実は大きく3種類に分けることができるのです。

ここでは簡単に3種類のクラウドファンディングについてお伝えしていきたいと思います。

「購入型」

購入型クラウドファンディングとは「新しいモノやサービスを提供したい」というアイデアやプロジェクトに対して開発費として出資を行います。
「購入型」は「報酬型」とも呼ばれており、出資することでそのリターンを受け取ることができます。
出資の支援金額に応じて金銭以外の商品やサービスを受け取ります。

「寄付型」

寄付型クラウドファンディングとは、主に環境保全や被災地支援などの際にインターネット上でその資金を呼びかけ、その力になりたい人が出資を行います。
上の購入型と違うところは出資に対してリターンがないということです。
今まではこういったことは募金活動を行いその現場に赴き寄付をしていましたが、クラウドファンディングによってインターネット経由でどこからでも寄付することができるようになりました。

「投資型」

投資型クラウドファンディングとは、企業に対し出資を行う、つまりその名の通り投資をします。
そのためリターンとして、分配金が事業者の業績に応じて戻ってきます。
クラウドファンディングの登場により個人ではハードルが高かった投資を、小口などから出資ができるようになり誰でも投資活動ができるようになりました。

クラウドファンディング成功事例

大まかに3種類のクラウドファンディングがあるとお伝えしましたが、実際にクラウドファンディングを利用することによってある大掛かりなプロジェクトを成し遂げた自治体があるのでひとつご紹介したいと思います。
それは大分県の別府市が手掛けた「温泉×遊園地=湯~園地」プロジェクトです。

背景

別府市は人が入れる温泉として世界一の湧出量を誇っており、そのアピールの一環として遊園地と温泉を一体化したアミューズメント施設「遊べる温泉都市構想」を打ち出し2016年にその動画をYouTubeに公開しました。

そこで長野別府市長は動画が100万回再生を達成すれば、タオル1枚で遊べる施設「湯~園地」計画を実行すると宣言しました。

動画は瞬く間に広がりなんと3日で100万回再生を達成。
別府市長の夢のような公約が実現に向けて動き出すことになりました。

クラウドファンディングの利用

多くの地方自治体では税収の落ち込みなどによってお金があまりないのが現状です。
しかしお金がないからできない、ではなくクラウドファンディングという資金調達法を用いることで実現を目指しました。

計画実現に向けて別府市長は1億円の目標金額を掲げ、その資金をクラウドファンディング「CAMPFIRE」で募集しました。

クラウドファンディングは「人々の共感」によって資金を集めます。
この一見無謀にも見える計画に共感し出資をした人は多数に登り、最終的には2か月間でなんと3,400万円もの資金を集めることができたのです。

計画の実現

集まった資金をもとに2017年7月29日から31日までの3日間、別府市内のレジャーランドを貸し切って3日間限定で開催しました。
入園券の発売もありましたが、主に8000円以上の運営資金を出資した人には入園チケットが送られました。

まさしく「購入型」クラウドファンディングのリターンと言えるでしょう。

「購入型」のリターンの例

先ほど購入型クラウドファンディングでは出資の支援金額に応じて金銭以外の商品やサービスを受け取るとお伝えしました。

別府市が行ったクラウドファンディングでは金額に応じておよそ10以上のリターンを用意しました。

以下一部ご紹介します。

コース名金額リターン内容
「蒸しべっぴょん」コース5,000円・香り付蒸しべっぴょん
・メモリアル動画のエンドクレジット
「入園券」コース 入園券類総数 各日 限定3000名8,000円・タオル型入園券
・メモリアル動画のエンドクレジット
「キッズセット」コース14,000円・タオル型入園券
・メモリアル動画のエンドクレジット
「ファミリーセット」コース20,000円・タオル型入園券
・メモリアル動画のエンドクレジット
「コンシェル湯」コース20,000円・コンシェル湯1名
・ケーブルカーを使っての特別入園
・メモリアル動画のエンドクレジット
「名湯市民権」コース300,000円・名湯市民権 市営温泉に1年間入り放題
・メモリアル動画のエンドクレジット

このように金額設定を多くすることで様々な人が出資できるようになるのです。

こうした努力とアイデアが揃って別府市はクラウドファンディングをとても有効に活用することができたのではないでしょうか。

まとめ

今回は3種類のクラウドファンディングと別府市の例を取り上げました。
民間事業の展開には時々利用されてきたクラウドファンディングですが、行政もがクラウドファンディングを活用し更なる地域発展の可能性が広げました。

現在あらゆる企業や個人でもクラウドファンディングを利用する人が益々増えています。
画期的なアイデアを持ちながらも実現に至らない、今まではそんなことが多々あったのではないでしょうか。

FinTech(Finance×Technology)の登場によってあらゆる人が自分の想像力を存分に発揮し世界中の人に呼びかけることで、今後さらに素晴らしいモノやサービスが生まれてくるのではないでしょうか。

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