食費の平均は月いくら?世帯人数・地域別の金額と上手な節約術

豚の貯金箱

誰しも生活する上で避けては通れないのが食費です。

ですが、食費が生活費に占める割合は世帯人数によっても、地域によっても違ってきます。

ここでは、世帯人数別、地域別に食費平均を一覧でまとめ、さらに誰でもすぐに始められる食費の節約術についてご紹介していきます。

実はちょっとした一工夫で上手に食費を節約できるのです!

世帯人数別の食費平均

ここでは、世帯人数別の1ヶ月の食費平均と、生活費のうちに占める食費の割合を表にまとめました。

家計の総消費支出に占める食費の割合のことを「エンゲル係数」といいます。

食費というのは多少節約することはできるものの、必ずある程度の出費が必要になってくる項目です。

エンゲル係数が高ければ高いほど、食料以外に出費する余裕が減っていくので、エンゲル係数というのは「生活の豊かさ」を意味する指標になります。

世帯人数平均収入(1ヶ月)食費エンゲル係数
1人256,416円39,279円23.2%
2人(夫婦のみ)594,916円67,466円21.6%
3人(夫婦と子供一人)648,833円72,329円21.9%
4人(夫婦と子供二人)651,583円78,272円23.7%
5人〜(夫婦と子供三人以上)653,416円84,962円23.8%

(平成26年全国消費実態調査より)

この表から分かるように、エンゲル係数はどの世帯でも20%を少し上回る値となっています。

また、子供の人数が増えるほどエンゲル係数の値が大きくなっており、食費の出費が多くなっていることが分かります。

全国地域別の食費平均

次に、全国地域別の1ヶ月の食費平均とエンゲル係数を見ていきましょう!

地域平均収入(1ヶ月)食費エンゲル係数
北海道382,666円54,281円23.4%
東北420,666円58,480円24,1%
関東481,833円66,148円24.4%
北陸473,833円65,904円24.8%
東海474,166円63,381円23.9%
近畿422,666円63,186円25.7%
中国415,916円57,798円23.6%
四国396,833円55,948円24.1%
九州387,833円53,714円23.5%
沖縄320,916円48,770円25.0%

(平成26年全国消費実態調査より)

関東地方では、他の地域と比べると平均年収が高いものの食費がかさんでいて、エンゲル係数が高くなってしまっています。

これは、都市部は地方よりも食費が高いということの他に、都市部の人の方が外食の頻度が高い傾向にあることが原因であると考えられます。

というのも、都市部では勤労者の割合が多いため、そういった人たちは仕事が忙しく、食事を家でとらずに外食ですませることが多い傾向にあります。

また、都市部は和洋中さまざまな飲食店が充実していることも、都市部の人の外食頻度が高い理由であるでしょう。

ちょっとした工夫で簡単節約!食費削減テクニック9選

9つの食費節約テクニックをご紹介します。

①キャベツやレタスを一工夫して日持ちさせる

キャベツやレタスを丸ごと保存する時は、芯をくり抜いて、そこに湿らせたキッチンペーパーを詰めると長持ちをします。

キャベツやレタスは芯から成長する植物なので、芯が残っていると葉の水分や栄養分を芯が消費してしまい食材の痛みや乾燥が促進されてしまうのです。

②青菜類は葉っぱを上向きにして霧吹きをかけて保存

青菜類は葉っぱを上に向けて、立てかけるように保存すると日持ちします。

また、冷蔵庫で保存する場合は、キッチンペーパーなどに包んで霧吹きをかけると乾燥を防ぐことができ、葉っぱがしなびることもありません。

さらに、その上からビニールやジップロックに入れておけば、葉のみずみずしさを維持しながら最大一週間ほどもたせることができるでしょう。

③根菜類は葉っぱを切り落としてビニールに入れて保存

根菜類は他の野菜と比べると比較的日持ちをします。

ですが、葉っぱをそのままにしておくと、根の部分から養分や水分を吸い取ってしまうので、葉っぱは切り取っておきましょう。

青菜類の保存の仕方と同様に、キッチンペーパーで包んでビニールに入れておくことで、10日間前後は保存がききます。

④いも類は新聞紙に包んで保存

じゃがいもは新聞紙に包んで冷暗所に保存しておきましょう。

じゃがいもは、光に当たると毒性のある芽が出てきてしまうので注意が必要です。太陽光だけでなく蛍光灯などの光でも発芽は促されます。

里芋は、土を洗い落としてしまうと乾燥しやすくなるので、土がついた状態のまま新聞紙に包み、冷暗所で保存します。

さつまいもは寒さに弱いため、新聞紙に包んだら常温で保存しましょう。カットしてからであれば冷凍で保存することも可能です。

⑤肉や魚は空気に触れさせずに長期保存

肉や魚は、空気に触れてしまうと酸化や乾燥が進みます。

保存は、空気を抜くようにしてラップで包んでからフリーザーバッグに入れて密閉させるのがコツです。この際、薄く平らに包んでおけば短時間で解凍することができます。

保存の目安は長くて1ヶ月ほどで、おいしく食べるには2週間を目安に使いきると良いでしょう。

また、魚を一尾で買った場合は内臓、エラ、鱗の処理をしてから保存する必要があります。

⑥カサ増しレシピを覚えて食材費を節約する

カサ増しレシピを覚えて、食費を安く抑えつつ食事のボリュームも維持することも有効な手段です。

安価に手に入りカサ増しができる食材としては、もやし、おから、豆腐、春雨などが挙げられます。

おからや豆腐を使ったハンバーグや、炒め物や汁物にもやしや春雨を入れるなどしてレシピを工夫することが可能です。

⑦食材の捨てる部分で気軽にキッチン菜園を始める

野菜のいつもなら切り捨ててしまうような部分を使って、キッチンで簡単に栽培をすることでも食費の節約になります。

例えばにんじんだったら、上部を切り落としたら切り口を下にして水につけておくことで葉っぱが育ち、炒めものなどに使うことができます。

にんじんは全て水に浸すのではなく半分ほど浸かる程度にし、水は毎日替え、風通しの良いところに置いておきましょう。

他にも最も代表的なキッチン菜園としては豆苗があり、根っこの部分を水に浸しておけば1週間〜10日ほどで再収穫することができます。

⑧スーパーは肉・魚コーナーから回って無駄遣いを防止

「肉・魚コーナー」から回ると自然とその日のメニューが決まるので、そのメニューにあわせて必要な野菜などを買っていけば余計な食材を買うことがなくなります。

ついつい出入り口付近にある特売コーナーに目がいってしまう方には、無駄買い防止に有効な方法です!

⑨食材のカード払いをやめる

クレジットカードで支払うことでポイントを貯めたいと、食材をカードで購入する方も多いかと思いますが、カード払いだとあまり金額を意識することがなくなってしまいます。

そうすると、ポイントが貯まる以上に余計な出費を増やしてしまう可能性も…。

クレジットカードではなく現金で支払うことで、食費の予算と実際に支払った額を意識するようにしましょう。

食費の見直しで家計を支えよう

世帯人数別、地域別の食費平均やエンゲル係数、そして簡単に始められる食費の節約術についてご紹介してきました。

生活する上で避けては通れない食費ですが、ちょっとした工夫で上手に節約して、他のことに使えるお金を増やしたいものですね。

ご紹介した9個の節約術をぜひ参考にしてみてください!

その他の食費節約術については以下の記事も参考にしてください。

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