中学校の学費はいくら?国公立と私立はどれぐらい違うの?

積み上がるコイン

昔に比べて圧倒的に中学受験をする人が増えましたが、私立中学校が国公立中学校に比べて具体的にどれぐらい学費が違うかご存知ですか?

国公立中学・私立中学に限らず、学校ごとに特色や長所は異なりますので、自分の子供に合った環境を探してあげたいですよね。

そんな中学校選びの大事な要素の一つである学費を今回はまとめました。

細かい学費の内訳も解説しますんので、学費をイメージする際の一助になれば幸いです。

また、私立中学校に子供を行かせたいけど学費が高いから無理…。という方のために、補助金などの対策を紹介します。是非参考にしてみてください!

中学校でかかる費用は年間いくら?国公立と私立でどれぐらい違う?

では、私立・国公立中学校でそれぞれかかる学費とその内訳を見ていきましょう。

ここで出てくる数値は、文部科学省による、平成28年度子供の学習費調査によるものです。

また、学費は学校教育費学校外活動費、そして学校給食費に分けられます。

学校活動費は、いわゆる学費で、学校外活動費は参考書や塾代など、中学校に支払わないものです。

学校給食費はいうまでもなく、中学校で出される給食の費用です。

国公立中学校の学費とその内訳

国公立中学校で平成28年度の1年間にかかった学費の平均は、478,554円でした。

このうち、学校教育費は133,640円で、学校外活動費は301,184円。そして、学校給食費は43,730円でした。

では、学校活動費(学費)の細かな内訳を見ていきましょう。

区分金額学費における割合
授業料0円0%
修学旅行・遠足・見学費25,038円18.7%
学校納付金等13,994円10.5%
図書・学用品・実習材料費等23,839円17.8%
教科外活動費31,319円23.4%
通学関係費35,914円26.9%
その他3,536円2.6%
合計133,640円100%

中学校は義務教育なので、国公立中学校の授業料は0円です。

定期代や修学旅行費が多少かかるぐらいで、年間の学費はさほど高くはありません。

どちらかというと、中学校に払う学費より、それ以外の学校外活動費に多くの費用が掛かっています。

主に高校受験や、定期試験対策のために塾に通う中学生は多く、その費用が学費よりもかかっていると思われます。

私立中学校の学費とその内訳

私立中学校で平成28年度の1年間にかかった学費の平均は、1,326,933円でした。

このうち、学校教育費は997,435円で、学校外活動費は320,932円。そして、学校給食費は8,566円でした。

では、学校活動費の細かな内訳を見ていきましょう。

区分金額学費における割合
授業料271,835円36.0%
修学旅行・遠足・見学費54,096円7.2%
学校納付金等228,864円30.3%
図書・学用品・実習材料費等41,636円5.5%
教科外活動費44,764円5.9%
通学関係費109,048円14.4%
その他4,858円0.6%
合計755,101円100%

さすがに私立中学校の学費のなかでは、授業料が占める割合が大きいですね。また、入学金等の学校納付金等の学費に占める割合も高めです。

それに加えて、定期代も高めです。これは、国公立中学校に通う中学生と比べて、私立中学校に通う生徒は公共交通機関を利用していることが多いからでしょう。

私立中学校の学費が払えないときは?補助制度はあるの?対策を紹介!

なんとか子供を私立中学校に通わせたいけど、学費が高くて躊躇している方は多いのではないでしょうか?

ここでは、そんな時に使える補助金や対策を紹介します。

私立中学の生徒への補助金がある!期間限定のため要チェック!

期間限定の実証事業ではありますが、私立小学校・中学校に通う生徒の学費を補助する補助金があります。

この補助金を受給できる条件は以下の通りです。

  • 2019年7月1日現在、私立の小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校(前期課程)、特別支援学校(小学部、中学部)に通っている生徒であること
  • 世帯年収400万円以内かつ資産保有額600万円以内であること
  • 文部科学省が実施する調査に協力すること

この制度により支給される金額は最大で年間10万円です。私立中学校の学費をすべて賄えるわけではありませんが、足しにはなるのではないでしょうか。

また、この実証事業の結果と調査次第では、本格的に私立中学校の学費を補助する補助金が創設されることもあり得ます。

受給したいという方は、関係書類が学校から配られるはずなので、それらを確認してみましょう。

早めから学資保険で備えるのも手段の一つ!

早めから学資保険で、学費を準備しておくという手もあります。

学資保険を利用すると、保護者等が不慮の事故で亡くなったしまった際にも、保険料の支払いが免除となり、学資保険金だけ受け取ることができます。

そういった意味でも、普通に貯金をするより、学資保険を利用したほうが良いという意見もあります。

ただ、学資保険はある程度早い時期から契約している必要があるので、加入する予定があるのなら、早めに加入しましょう。

学資保険に限らす、保険の比較や見直しがしたいという方は、以下のページを参考にしてください!

どの中学校にもそれぞれ特色や長所があります。

学費などで通わせるのが難しいというケースも少なくありませんが、子供にあった中学校に通わせられるといいですよね。

そのための対策も存在するので、必要に合わせて利用して、豊かな中学校生活を遅らせてあげてください!

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