2018年1月に仮想通貨についての格付けが発表されました。
対象となった仮想通貨はビットコイン、リップル、イーサリアム、ビットコインキャッシュなど全74種類。
今回格付けを実施したのはアメリカの「Weiss Ratings」という独立系格付け会社です。
技術や安定性など4つの基準をもとにそれぞれの通貨を評価しA~Eまでのランクを付けています。
この記事ではそんな仮想通貨の格付けを一覧にしてまとめました。
みなさんの保有している、または購入しようとしている仮想通貨の仮想通貨はどう評価されているのでしょうか?
仮想通貨の格付け一覧
仮想通貨全74種類の格付けを下に載せました。
太字は知名度があり日本の取引所でも取引されている通貨、カッコ内は通貨シンボルを表しています。
格付けはAからEまでのアルファベットで表されAに近いほど高評価になっています。
A = Excellent(素晴らしい)
B = good(良い)
C = fair(まあまあ)
D = weak(弱い)
E = very weak(とても弱い)
それでは見ていきましょう。
ランクA
なし
ランクB
EOS(EOS)、Ethereum(ETH)
ランクB-
Cardano(ADA)、NEO(NEO)、Steem(STEEM)
ランクC+
Ark(ARK)、Bitcoin(BTC)、BitShares(BTS)、Byteball Bytes(GBYTE)
Dash(DASH)、Decred(DCR)、I/O Coin(IOC)、Litecoin(LTC)、NEM(XEM)
ランクC
Aeon(AEON)、Asch(XAS)、BlackCoin(BLK)、Blocknet(BLOCK)
Burst(BURST)、Bytecoin(BCN)、Counterparty(XCP)、Dogecoin(DOGE)
Ethereum Classic(ETC)、Komodo(KMD)、Lisk(LTC)、Monero(XMR)
NAV Coin(NAV)、Neblio(NEBL)、Nexus(NXS)、Nxt(NXT)
Peercoin(PPC)、PIVX(PIVX)、Qtum(QTUM)、RailBlocks(XRB)
Pipple(XRP)、Shift(SHIFT)、SmartCash(SMART)、Stellar(XLM)
Stratis(STRAT)、Syscoin(SYS)、Verge(XVG)、Vertcoin(VTC)
Waves(WAVES)、XTRABYTES(XBY)、Zcash(ZEC)、ZCoin(XZC)
ランクC-
Bitcoin Cash(BCH)、CloakCoin(CLOAK)、DigiByte(DGB)、DigitalNote(XDN)
Electroneum(ETN)、Feathercoin(FTC)、Namecoin(NMC)、ReddCoin(RDD)
Skycoin(SKY)、Ubiq(UBQ)、Viacoin(VIA)、WhiteCoin(XWC)、ZenCash(ZEN)
ランクD+
Auroracoin(AUR)、Bitcoin Gold(BTG)、Einsteinium(EMC2)、GameCredits(GAME),
Gulden(NLG)、Megacoin(MEC)、Metaverse ETP(ETP)、Pura(PURA)
ランクD
Expanse(EXP)、Matchpool(GUP)、Novacoin(NVC)、PotCoin(POT)
Quark(QRK)、Rise(RISE)、SaluS(SLS)
ランクE
なし
(同一評価はアルファベット順)
格付けの4つの評価基準
これらの格付けは4つの指標をもとに評価されています。
1.リスク(Risk Index)
様々な期間における相対的、絶対的な価格変動を計測。
最高値からいくら下落したか、価格変動の大きさから価格の下落リスクを予測。
2.リワード(Reward Index)
どれだけの収益が得られるか。継続的に価格が上昇しているか。
ベンチマーク(ビットコイン)と比べてどれだけの超過リターンが期待できるか。
3.テクノロジー(Technology Index)
匿名性、ガバナンス、バージョンアップへの対応、電力消費量など技術的な評価
スケーリングへの対策、他のブロックチェーンとの互換性。その他の技術的な強み、弱み
4.ファンダメンタル(Fundamental Index)
決済スピード、ネットワークの安全性、非中央集権性、人々に広く受け入れられているかなどを評価
開発者の参加程度、ネットワークのキャパシティー、市場の流動性なども考慮。
ビットコインはC+の評価
仮想通貨の中で格付けAを獲得した通貨はありませんでした。
最高評価はBと評価されたEOS(イオス)とEatharium(イーサリアム)でした。
リップルはC、ビットコインはC+、ビットコインキャッシュはC-にそれぞれ格付けされています。
意外にもビットコインはC+にランクインされています。
なぜビットコインの格付けはAではないのでしょうか?
格付け会社のQ&Aによるとビットコインは4つの評価基準の中で「1.リスク」と「3.テクノロジー」の2つの評価が低かったため今回のような格付けになったそうです。
ただもしどちらかが改善されればビットコインの格付けが上昇する可能性は十分あるとしています。
現在のビットコインの問題となっている価格の不安定さ、送金手数料が高騰する問題などが解決できれば格付けもAになるのではないでしょうか?
ビットコインの税金と所得計算・国税庁の公表資料をもとに解説
格付け会社「Weiss Ratings」とはどんな会社?
今回の格付けを行ったのはフロリダ州に本社を置く「Weiss ratings」という格付け会社でした。
あまり聞き馴染みのない名前ですがどんな会社なのでしょうか?
Weiss Ratings社はフロリダ州に本社を置く創立47年を迎える独立系の格付け会社で、銀行や保険、上場企業についての格付け情報を提供しています。
社名は創設者のWeissさんから来ています。
アメリカの大手メディアCNBCによると格付けの評価が他社に比べ厳しいことでも知られています。
かつて保険会社に一つもA評価を出さなかったこともあったそうです。
自社のサイトでもS&P(スタンダードアンドプアーズ)やムーディーズといった最大手の格付け会社は違い、格付け企業から手数料を貰っていないことを強調しています。
ウォールストリートジャーナルなどの経済紙やアメリカ政府にも採用されており、大手と比べ小規模ながらも信頼性はあると思われます。
このような公平で厳格な格付け方針が50年近くに渡って格付け会社として生き残ってきた強みなのかもしれません。
仮想通貨の格付け
仮想通貨の格付けにおいてWeiss Ratings社は以下の4つのポイントについて強調していました。
・Outperforms Bitcoin
ビットコインを基準に、より高いリターンが期待できる通貨を高評価にしたとしています。
つまり格付けの高い仮想通貨を買っていればビットコインを買うよりも高いリターンを得られる可能性が高いということだそうです。
・Sophisticated computer model
全ての仮想通貨について高度なコンピューターモデルを構築し評価したとしています。
その検証ポイントは数千に及び、様々な角度からリスク/リターンについて評価したとしています。
・Independent and impartial
大手の格付け会社(S&P、Moody’s)みたいに格付け手数料を貰っていないとしています。
つまり、格付け先に影響されることなく公平中立な評価ができることが強みだそうです。
・46-year track record of accuracy
46年の信頼の実績があるとしています。ニューヨークタイムズ、バロンズ、アメリカ政府監査院にも採用されたことがあるそうです。
もしより詳しい仮想通貨の格付け情報を知りたい場合はWeiss ratings社のホームページから情報を購入することもできます。
一年あたり936ドル(約10万円)のところ今なら50パーセント割引で年間468ドルで利用できます。
仮想通貨への投資を本格的に行っている人であれば、役に立つことも多いかもしれません。
まとめ
仮想通貨の格付けについてまとめました。
鵜呑みにする必要はありませんが、仮想通貨投資の際には一つの参考になると思います。
また目まぐるしく技術が進化している仮想通貨の世界では格付けもどんどん変わっていくことが予想されます。
最新のチェックを常にチェックするようにしましょう。
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