ポーランドってどんな国?通貨、宗教、ユーロ加盟はしないの?

ワールドカップ、盛り上がっていますね!

事前評判ではグループリーグ突破は難しいのでは?と思われていた日本代表ですが、コロンビアに奇跡の勝利、セネガルにも価値ある引き分けで見事グループリーグ首位に躍り出ています。

そんな中で迎えるポーランド戦ですが、ポーランド代表はすでに勝ち点0でグループリーグ敗退が決まってしまっています。

ですが、相手も全力で取り組んでしょうし、この戦いを落としてはグループリーグ敗退の可能性も出てきます。

そこで本日は、より一層身を入れて応援できるよう、ポーランドの基本的な情報や経済状況について学んでいきましょう!

セネガルってどんな国?位置や宗教、経済状況をチェック! 

まずは基本のデータをチェック!

  • 0.位置

ポーランドは中央ヨーロッパの国で、隣国はドイツ・チェコ・スロバキア・ウクライナ・ベラルーシ・リトアニア・ロシア(飛び地)です

  • 1 面積

31.2万平方キロメートル(日本の約5分の4,日本から九州,四国を引いた程度)

  • 2 人口

約3,844万人(2016年:ポーランド中央統計局)

  • 3 首都

ワルシャワ(約172万人)

  • 4 民族

ポーランド人(人口の約97%)

  • 5 言語

ポーランド語

  • 6 宗教

カトリック(人口の約88%)

以上外務省ホームページより基本のデータでした!

ポーランド周辺は、同じキリスト教と言っても、カトリック、プロテスタント、東方正教会の国々がありますが、ポーランドはカトリックで、国民の約75%が敬虔な信仰を持っていると言われています。

特に初のポーランド出身の教皇である第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(在任期間1972-2005)は絶大な支持を集めました。

ポーランド語はラテン文字で表記されドイツ語、ラテン語、ロシア語、英語から影響を受けています。

また、名字の種類の多さも特徴です。ポーランド人の苗字は非常に多く、総数40万以上に上ります。

ポーランドの人口は3800万人程度なので、同じ苗字を持つ人の数は平均すると100人を下回ります。なのでめったに苗字が被ることがありません。

代表選手たちの名前にも注目ですね。

経済状況は?独自通貨ズロチとは?外務省のデータでチェック!

  •  主要産業

食品,金属,自動車,電機電子機器,コークス・石油精製

  •  GDP

約4,693億ドル(2016年,IMF)

日本の約9.5%

  • 一人当たりGDP

約13,430ドル(2016年:IMF)

日本の約35%

  •  経済成長率

2.6%(2016年:IMF)

  •  物価上昇率

0.6%(2016年:IMF)

  •  失業率

6.2%(2016年:IMF)

  •  総貿易額

(1)輸出 2,007億ドル(2016年:ポーランド中央統計局)

(2)輸入 2,050億ドル(2016年:ポーランド中央統計局)

  •  主要貿易品目

(1)輸出 機械機器類,農産品・食料品,金属製品等

(2)輸入 機械機器類,金属製品,化学製品等

  •  主要貿易相手国

(1)輸出 ドイツ,英国,チェコ,フランス(EUが約8割)

(2)輸入 ドイツ,中国,ロシア,イタリア(EUが約6割)

  • 通貨

ズロチ(ZŁ)

  •  為替レート

1ZŁ=約32円(2017年11月平均)

 経済概況

(1)好調なマクロ経済

2004年のEU加盟以降,2014年までに計50%の経済成長を達成し,EU内で2008年以降もプラス成長を維持した唯一の国である。
2012年後半には欧州債務危機の影響による個人消費の落ち込みから1.6%の成長となったが,2013年第2四半期から順調に回復し,2015年には3.6%の成長を達成した(ポーランド中央統計局)。
金融政策委員会は2015年3月に政策金利を史上最低の1.5%に利下げし,今日までこれを維持している。

(2)ユーロ導入の見通し

当初2012年からの導入を目指していたが,政府はこれを放棄。現在政府は具体的な導入時期については明言せず,当面は現下のユーロ圏経済を見守るとともにマーストリヒト基準の達成に集中するとしている。また,導入に際し,ポーランド憲法改正の必要があり,政治的なハードルも高い。

(3)財政状況

2009年から政府の単年度財政が悪化し,2010年は財政赤字が対GDP比7.8%まで上昇したが,それ以降,EUの過剰財政赤字手続適用値(同3.0%以上)に向け収束しつつある。

(4)経済政策上の課題

持続的な経済成長のためには,財政の健全化を維持しつつ,ビジネス環境の整備のほか,産業構造の改革,研究開発分野への投資や新たな産業の創出等が求められる。こうした課題を踏まえ,2016年に中長期の成長戦略(モラヴィエツキ・プラン)が発表された。

(5)エネルギー

ロシアへのエネルギー依存度(輸入に占める割合:原油約96%,天然ガス約80%)を下げることが課題。このため政府は,シェールガス開発,中東諸国からの輸入のためのLNGターミナルの建設やパイプライン網の構築等に取り組んでいる。
また,電力の8割以上を石炭火力に依存するが,発電所の老朽化,電力需要の増加,気候変動対策を踏まえ,発電所の更新・新設投資,クリーン・コール技術や原子力発電の導入を計画。
再生可能エネルギーについては,EU目標(2020年までに最終エネルギー消費の15%の導入)を達成しなければならない。再生可能エネルギー法については,政権交代を挟み数度の見直しが行われ,2016年7月に改正法が施行された。

(6)EU基金

順調な経済成長を下支えしてきたのがEUの構造基金。ポーランドは2007-2013年の中期財政枠組みにおいて加盟国中最大となる673億ユーロの基金を獲得。2014-2020年のEU中期財政枠組みにおいても引き続き加盟国中最大となる825億ユーロを確保した。

ポーランドはEUに加盟はしているが、ユーロを使用していない(デンマークスウェーデンイギリスブルガリアチェコハンガリーポーランドルーマニアクロアチア)九か国の一つです。

ユーロを導入しなかった原因はいろいろありますが、当初導入予定だった2009年にギリシャを発端とする欧州債務危機が襲ったということが挙げられるでしょう。

これに鑑みて、通貨の独自性が失われることへの反対が強まり、導入を見送りました。なお、ポーランドはユーロ導入に必要なマーストリヒト基準をほぼ満たしており、また、為替も比較的安定していることから、ユーロを導入したとしても特段の問題や混乱は起こらないと考えられています。

しかし、現政権は次期総選挙までの4年間ユーロを導入する予定はないと表明しています。

また、中央銀行の通貨発行・通貨政策の独占権は憲法で定められているためユーロ導入には憲法改正が必要とっているためすぐにとはいきません。

そして、世論も欧州債務危機で通貨の自律性を失うことへの恐怖が広がったため、自国通貨の維持を支持しており、ユーロ導入は当面先送りされるようです。

まだ当分の間はポーランドに旅行するときはズロチへの両替の準備が必要そうですね!

経済状況は?

ポーランドは旧ソ連国で、技術に乏しく貧しいイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、近年は安定した成長を遂げています。

EU加盟後は安い労働力を武器に西ヨーロッパ向けの輸出を増やしてきました。

しかし現在は、EU内の生産の拠点がさらに人件費の安いルーマニアやブルガリアにシフトしています。

ポーランドが今後もこれらの国に対抗して投資受け入れ国として魅力を維持するには、労働者の技術向上や更なるインフラ整備が必要となります。

しかし、ポーランドは現在は内需も拡大しており、現在のGDPにおいて個人消費が約6割、公共投資が約2割をしめているなど、成長は今後も見込めるでしょう!

また、ポーランドはITの分野でも力を伸ばしています。 IT教育に熱心な国の一つで、2014年に開催された第一回コーディング世界大会ではポーランドが優勝しています。

その影響もあってか国内でもSNS普及率が高く、世界的に比較して見ても、18-49歳にまでわたる世代での普及率はポーランドはイギリスに次ぎ世界第2位で、Facebookとnk.plの激しい会員獲得合戦が行われています。

「nk.pl」とはポーランドでは2006年11月に発足した独自のSNSです。(旧Nasza Klasa、「ぼくたちのクラス」)

nk.plには総人口3800万人の3分の1に当たる1350万人がこれに参加しています!

現在ポーランド以外ではあまり普及していないようですが、国内の1/3も加入しているSNSがあるとは驚きですね!!

サッカーはどうなる?日本代表戦のオッズをチェック!

さて最後にポーランドのサッカー事情を知るため、今回もブックメーカー「ウィリアムヒル」のポーランド戦のオッズを見ていきましょう!

日本の勝利の2.5倍、引き分け3倍、ポーランドの勝利3倍となっております!

ポーランドより日本のほうが勝つ確率が高いと見積もられているようです。

やはりポーランドはすでにグループリーグ落ちが決まってしまっている以上、選手の気力の面でも戦力が落ちてしまっているという読みでしょう。

それでは日本代表のグループリーグ突破を祈って応援していきましょう!

ポーランド戦は6/28 23:00キックオフです!!

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