ワールドカップを2ヶ月後に控えた今月、サッカー日本代表のハリルホジッチ監督の解任が発表され、大きなニュースになりました。
サッカー日本代表は、子供から大人まで男女問わず注目を集める一方で、結果が出なければメディアから厳しいバッシングを受けることもあるなど常人には想像を絶する環境です。
その一方で、日本代表クラスの選手ともなると年俸数億円にも達する選手も多く、それを指揮する監督もかなりの待遇を受けていることと予想されます。
ワールドカップを目前に控え、日本代表の「監督」に世間の注目が集まっている今だからこそ、日本代表の監督の年俸はどのくらいなのかを2000年以降に指揮した監督に限定してランキングにして発表したいと思います。
歴代サッカー日本代表監督の年俸ランキング!
第1位 ヴァヒド・ハリルホジッチ(2015〜2018)
推定年俸:2億7000万円
主な主力選手:原口元気、大迫勇也、吉田麻也、酒井宏樹など
いきなり第1位がハリルホジッチ監督になりました。
ワールドカップや欧州での実績、さらには緊急の就任ともあってかなり年俸は高く設定されていたようですね。
ハリルホジッチは、2014年ブラジルワールドカップでアルジェリアを史上初のベスト16に導いた実績からアギーレ監督退任後に抜擢されました。
戦術的な特徴としては、1対1でのボールの奪い合いである「デュエル」を重視し、縦に速いサッカーを提唱しました。
結果として、ワールドカップアジア最終予選を無事突破したものの、欧州遠征での成績不振などを理由に、ワールドカップ2ヶ月前というタイミングで解任されました。
第2位 アルベルト・ザッケローニ(2010〜2014)
推定年俸:2億5000万円
主な主力選手:本田圭佑、香川真司、遠藤保仁、長友佑都、内田篤人など
アジアカップ優勝や海外組が名目クラブへ相次いで移籍したことを背景に大きな期待が寄せられたのが、ザックジャパンでした。
大会本番では期待とは裏腹に、事前の調整不足や相手に戦術を対策されてしまったなどの要因からグループリーグ敗退に終わってしまいました。
戦術としては、細かなパスワークでボールを支配する日本らしいパスサッカーを主体としたゲームプランを採用しました。
また、マンチェスター・ユナイテッドやACミラン、インテルミラノなど世界有数のクラブチームに所属する選手が出てきた結果、親善試合ながらもアルゼンチンやフランス・ベルギーなどの強豪国を破るなど大きな可能性を感じさせたチームでもありました。
第3位 ジーコ(2002〜2006)
推定年俸:2億2000万円
主な主力選手:中田英寿、中村俊輔、高原直泰、宮本恒靖など
黄金世代と呼ばれた中田英寿や中村俊輔を擁し、さらにはかつての名選手ジーコが監督就任したことでも大きな話題を呼びました。
黄金世代が海外移籍を成功させる中で、国内組との調和という新たな困難に直面しつつも、アジアカップ優勝とドイツワールドカップ出場という一定の成果を収めました。
しかし、ドイツワールドカップでは期待通りの結果は残せず、中田英寿はこの大会を機に引退を表明しました。
第4位 ハビエル・アギーレ(2014〜2015)
推定年俸:2億円
主な主力選手:本田圭佑、香川真司、遠藤保仁、長友佑都、長谷部誠など
ブラジルワールドカップ敗戦後に就任し、それほどチームコンセプトは変えない方針を示しました。
そうした点から世代交代ができていない批判を浴びつつも、宇佐美貴史や柴崎岳、武藤嘉紀といったいわゆるプラチナ世代が台頭するなど新戦力も実践に取り入れていきました。
しかし、アジアカップではまさかの敗戦を喫し、さらにはスペイン1部リーグのレアル・サラゴサ時代の八百長疑惑が浮上したことから在任途中で解任されました。
第5位 イビチャ・オシム(2006〜2007)
推定年俸:1億円
主な主力選手:中村俊輔、遠藤保仁、中村憲剛、田中マルクス闘莉王など
日本代表就任以前にJリーグのジェフユナイテッド千葉を指揮した経験から、Jリーグの選手を軸に海外組で補強をするといった選手選考が目立ちました。
主な戦術としては、運動量を増やしてボールを動かすサッカーを展開し、現代日本サッカーの基盤を作ったとも評価されています。
こうした功績からワールドカップ本大会への期待は高まりましたが、急病により任期途中での退任を余儀なくされました。
第5位 岡田武史(2007〜2010)
推定年俸:1億円
主な主力選手:遠藤保仁、長谷部誠、中澤佑二、田中マルクス闘莉王など
同じく第5位が今回のランキングで初めてとなる日本人監督の岡田監督となりました。
それほど事前の期待はそれほど高くはなかったものの、まだ若手だった本田圭佑選手を本番で1トップに抜擢するなど大胆なプラン変更で南アフリカワールドカップベスト16進出を果たしました。
主な戦術としてはオシム監督の戦術を引き継いだものの、ワールドカップ本番では守備的ミッドフィルダーを置いた4-1-4-1の守備的なフォーメーションが功を奏しました。
第6位 フィリップ・トルシエ(1998〜2002)
推定年俸:7000万円〜9000万円
主な主力選手:中田英寿、中田浩二、小野伸二、稲本潤一、松田直樹など
U-23などのアンダー世代との兼任という新しい形での監督就任となりました。
自国開催という大きなプレッシャーと期待のかかるワールドカップでは、初のグループリーグ突破を決めるなど大きな功績をあげました。
主な戦術は、「フラット3」という3枚のディフェンダーを高い位置に保つ3-5-2のフォーメーションを採用しました。
また、中田や小野、市川といった若い戦力もしっかりと育てたという点でも大きく評価されています。
スポーツ選手で年収が一番高い人はだれ?【前編】
日本代表の活動費は税金?W杯の賞金は?
ここまで見てきて、選手だけでなく監督も多額の年俸を受け取っていることがわかったと思います。
また、海外遠征をする際にはどういった資金を充てているのか、私たちが払った税金が使われているのかを解説していきます。
日本代表の活動費は日本サッカー協会から!
日本代表の活動費は、税金ではなく公益財団法人日本サッカー協会の収入で賄われています。
平成30年度の収支予算書総括表によれば、登録料(JFA公認の大会に出場するチーム・選手が納める)がおよそ20億円、テレビ放映権などの代表関連費が約50億円、キリンビールなどのスポンサー企業からの事業関連収益が約100億円など協会には大きな収益があるので、こうした収益から代表チームに関わる運営をしているのです。
そのため仮に負けたとしても「税金の無駄使いだ!」なんて批判をしないようにしましょうね。
ワールドカップの賞金はいくら!?
日本代表の最大の目標は「ワールドカップで勝ち抜くこと」といっても過言ではありません。
もちろんワールドカップで勝ち抜くことは国の名誉にもなりますし、お金の面でも大きなプラスになるものです。
では、今回のロシアW杯の賞金はいくらなのでしょうか?
インドで開催されたFIFA理事会でロシアW杯の賞金総額はおよそ450億円、優勝賞金が約43億円、グループリーグ敗退でも9億円が獲得できることが発表されました。
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まとめ
サッカー日本代表の監督の年俸をランキング形式で紹介してきました。
何かとマイナスな報道がされている昨今ですが、選手・監督ともに勝利を目指して戦ってくれることは間違いありません。
今回はお金の面でサッカー日本代表を見てみるという珍しい試みをして見ましたが、W杯が始まったらぜひテレビの前で応援しましょう!!
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