レースによっては100円が100万円に化けるかもしれない夢のある競馬です。
レースによって出走する馬は一体どれだけの賞金を獲得しているのか疑問に思ったことはないでしょうか。
強い馬は1000万円以上で買われることがありますが馬主にとってはどのような利益があるのでしょうか。
そこで今回はそのような競馬の賞金の仕組みやどのように配分されるのかを解説していきます!
賞金の仕組みは?
馬や馬主、調教師の方はどのくらいのお金を受け取っているのでしょうか。
まずは、その仕組みについて解説していきます!
収得賞金とは?
一般的な賞金とは関係ありませんが、収得賞金というものがあります。
これは馬の強さを表す指標となり出走するレースの基準となります。
重賞では1着・2着、他のレースだと1着のみにしか算出されません。
具体的な金額は以下の通りとなっています!
- 新馬・未勝利:400万円
- 500万下:500万
- 1000万下:600万
- 1600万下:900万
- 2歳オープン:800万
- 3歳オープン:1000万
- 古馬混合オープン:1200万
- 重賞(2着まで):賞金の半分の額
勝つたびにクラスが1個上がる仕組みになっています。
例えば、500万下のレースで勝った馬は収得賞金が合わせて900万になるので500万下のクラスで出走することはできません。
次は1000万下クラスに出走するという仕組みです。
まとめると収得賞金とは馬の強さを可視化した数字であり、強い馬が同じレースに出続けないような仕組みのことです。
本賞金について
本賞金が一般的なイメージの賞金です。
1着から5着まで支払われます。
どのレースが1番賞金が高いかやどの馬が最も賞金を稼いでいるかはランキングの項目で解説していきます!
その他の賞金(付加賞金)について
出走奨励金
5着までに支払われるのが「本賞金」であるのに対し、6着から8着に支払われるのが出走奨励金です。
出走奨励金の分配は
6着:1着賞金の8%、
7着:1着賞金の7%
8着:1着賞金の6%
−−以下は重賞競走のみ−−
9着:1着賞金の3%
10:1着賞金の2%
となっています。
5着以下にも賞金が支払われる仕組みになっています。
特別出走奨励金
11着以下の馬は賞金がもらえないのかと疑問に思った人がいるかもしれません。
実は、一部のG1、G2レースに限っては、11着以下の馬にも支給される奨励金があります。
それが特別出走奨励金というものです。
G1レースの場合は200万か150万円
G2レースは100万か50万円
となっています。
特別出走手当
「出走手当」という一律約40万円の金額が支払われます。
いわゆる参加費ですね。
距離別出走奨励賞
距離別出走奨励賞とは芝コース・距離1,800m以上の一般競走に出走した馬に支払われます。
長距離の馬への負担が大きく多くのレースをこなすことができませんのでそれを考慮しての仕組みです。
つまり
獲得賞金=本賞金+付加賞金
ということになります。
賞金の配分割合は!?
競馬は騎手だけでなく馬の持ち主である馬主さん、育てた人である調教師など一頭の馬に様々な人々が関わっています。
そのような人たちにはどのように賞金が分配されているのでしょうか。
結論から言うと賞金の配分は、馬主・80%、調教師・10%、騎手・5%、厩務員・5%となっています。
賞金のほとんどは馬主に分配されるのですね。
生産者には支払われないの?
生産者には賞金はありませんがもちろんお金が支払われます。
以下の二つがあります。
生産牧場賞
生産牧場賞とは生産した生産牧場に支払われるお金です。
金額は賞や着順によって様々です。
例えば、GIで1着になると100万円が生産牧場に支払われます。
繁殖牝馬所有者
繁殖牝馬所有者とは、母馬を所有する生産者か馬主に支払われるお金です。
金額は賞や着順によって様々です。
例えば、GIで1着になると130万円が支払われます。
キタサンブラッグを例に見てみましょう!
2017年の有馬記念では見事、有終の美を飾り一着になりましたね。
キタサンブラックはどのくらいの賞金を獲得したのでしょうか。
GIで1着が7回、G2で3回と非常に輝かしい成績です。
獲得した賞金はなんと総額18億7684万円にのぼります。
馬主である北島三郎さんには獲得賞金の80%、約14億円配分されることになりますね。
ランキングを紹介!
各馬がどのくらいの賞金を獲得しているのかみてみましょう!
G1優勝賞金ランキング
G1の優勝賞金のランキングをまとめました。
- 1位:ジャパンC 3億円
- 1位:有馬記念 3億円
- 3位:日本ダービー 2億円
- 4位:天皇賞(春)1億5000万円
- 4位:宝塚記念 1億5000万円
- 4位:天皇賞(秋)1億5000万円
- 7位:大阪杯 1億2000万円
- 8位:菊花賞 1億1500万円
- 9位:安田記念 1億1300万円
- 9位:マイルCS 1億1300万円
ベスト10にランクインしているものは全て、優勝すると1億円以上も支払われるのですね。
有馬記念で優勝したキタサンブラッグの騎手である武豊は賞金の5%が配分されるので1500万円が配分されたことになります。
獲得賞金ランキング!
「競馬ニュースTV」より引用しました。
- 1位:テイエムオペラオー 19億3518万円(ボーナス含む)
- 2位:キタサンブラック 18億7684万円
- 3位:ジェンティルドンナ 17億2603万円(海外含む)
- 4位:オルフェーヴル 16億7621万円(海外、ボーナス含む)
- 5位:ディープインパクト 15億5455万円(ボーナス含む)
- 6位:ブエナビスタ 14億7886万円(海外含む)
- 7位:ゴールドシップ 13億9776万円
- 8位:ウオッカ 13億3356万(海外含む)
- 9位:ゼンノロブロイ 13億1560万円(ボーナス含む)
- 10位:アドマイヤムーン 11億8772万円(海外含む)
第1位にランクインしたのはテイエムオペラオーでした。
2000年には8戦8勝という年間無敗記録を打ち立てています。
まとめ
今回は競馬の賞金について解説しました。
賞金をどのくらいもらえるのか、そしてどのように分配されるかについて理解してもらえたと思います。
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