競馬騎手の年収はいくら?トップジョッキーの収入ランキングも発表!

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新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により、スポーツ・イベントの開催中止が相次ぐ中、無観客でレースを開催し続けている、競馬。

競馬ファンの皆さんにとっては、自粛生活中の楽しみになっているのではないでしょうか。

今回は、そんな競馬にまつわるお金の中で、騎手(ジョッキー)の年収について解説をしていきたいと思います。

武豊騎手やアイドル騎手と呼ばれる藤田菜七子騎手の年収がすごい、というのを聞いたことがある方もいると思いますが、そもそも騎手が貰える収入はどういう仕組みになっているのかご存知でしょうか?

本記事では、騎手の収入体系から年収ランキングを分かりやすく解説していきます。

騎手の主な収入源は?平均年収はいくら?

騎手が貰える様々な収入と平均年収についてご説明します。

レース獲得賞金以外に貰えるお金

騎手がもらえる収入は、

  • 厩舎の手伝いによって厩舎から受け取る給料
  • レースに騎乗して得られる収入

の2つがあります。

厩舎の手伝いをしながらレースに騎乗する騎手を厩舎所属騎手、レースの収入のみで生計を立てる騎手をフリー、といいます。

レースで得られる収入は、大きく分けると以下の3つに分けられます。

【騎手の収入源】

  1. 賞金の分配・・・獲得賞金の5%
  2. 騎乗手当・・・レースのクラスにより1回騎乗につき、26,000円〜63,000円※
  3. 騎手奨励手当・・・JRA(中央競馬)の騎手に対して、1回騎乗につき、16,000円

※レースクラスごとの騎乗手当の金額

クラス(平地)金額
G163,000円
その他の重賞43,000円
その他の競争26,000円
クラス(障害)金額
J/G1144,200円
その他重賞114,200円
その他の競争84,200円

例えば、G1日本ダービーの1着の賞金は2億円。

単純にそのレースだけを計算すると、1着になった騎手には、賞金の分配で1,000万円(5%)、G1の騎乗手当で6.3万円、騎乗奨励手当で1.6万円、合計1,007.9万円が支給されます。

騎手は個人事業主となり、これらの収入は事業所得として計算されるため、受け取った収入から必要経費を差し引いて税金を払った残りが手取りとなります。

また、レース以外にも調教手当(数千円)や騎乗契約料、さらに有名騎手であればCMやイベントの出演料なども発生してきます。

中央競馬の平均年収は1,000万円!

現在のJRA(中央競馬)騎手の平均年収は約1,000万円です。

上記の収入源をみるとわかる通り、年間で数々のレースで上位入賞を果たしている騎手であれば、収入はどんどんアップしていきます。

そのため、平均値が1,000万円といってもトップ選手と下位の選手では大きな金額差があると予想されます。

それでは、具体的にトップジョッキー達はどれくらいの年収を稼いでいるのでしょうか?次の章で具体的な金額をみていきます。

トップ騎手はどれだけ稼げる?年収ランキングTOP50!

騎手の年収は公表はされていませんが、レース賞金・騎乗回数のデータ(2019年)をもとに各騎手の推定年収を独自計算してみました。

順位騎手推定年収
1C.ルメール2.34億円
2川田将雅2.19億円
3福永祐一1.88億円
4戸崎圭太1.83億円
5武豊1.74億円
6北村友一1.60億円
7松山弘平1.59億円
8三浦皇成1.58億円
9岩田康誠1.57億円
10和田竜二1.55億円
11M.デムーロ1.48億円
12田辺裕信1.33億円
13幸英明1.23億円
14大野拓弥1.21億円
15丸山元気1.20億円
16藤岡康太1.18億円
17内田博幸1.16億円
18池添謙一1.13億円
19松若風馬1.12億円
20津村明秀1.10億円
21浜中俊1.09億円
22藤岡佑介1.08億円
23吉田隼人1.06億円
24石橋脩1.03億円
25横山武史1.01億円
26西村淳也9431万円
27藤田菜七子9029万円
28横山典弘9000万円
29武藤雅8724万円
30丹内祐次8662万円
31野中悠太郎8538万円
32坂井瑠星8390万円
33松岡正海7810万円
34斎藤新7640万円
35木幡巧也7202万円
36秋山真一郎7133万円
37D.レーン7007万円
38岩田望来6809万円
39古川吉洋6713万円
40鮫島克駿6706万円
41石川裕紀人6595万円
42菱田裕二6570万円
43菅原明良6529万円
44O.マーフィー6494万円
45川又賢治6442万円
46柴山雄一5796万円
47北村宏司5794万円
48荻野極5681万円
49団野大成5369万円
50丸田恭介4827万円

上記は出走回数と獲得金額をもとに騎乗手当、騎乗奨励金、賞金分配を計算した推定年収となります。

これらの金額はあくまでレースで得られる収入の合計であるため、その他の調教手当やテレビ、CM、イベント等での出演料は計算に含んでいません。おおよその金額感を把握していただく際に参考にしてください。

1億円超えプレーヤーが続出!

上位50名のうち25名が1億超えのジョッキーとなっています。

JRA(中央競馬)所属の騎手は、現在140名なので、全体のおよそ20%程度が億超えプレーヤーとなっています。

世界で最も稼いだ騎手に武豊氏が選出!

日本人騎手で最も有名な武豊騎手。上記のランキングでも1.74億円で5位という推定年収結果になりましたが、実は武騎手は世界的にみても物凄いジョッキーなんです。

2019年イギリスの競馬情報サイトが投稿した「世界で最も稼いだ騎手は誰?」という記事で武豊選手が通算獲得賞金約891億円で世界一となりました。

まさに日本が誇る競馬界のレジェンドですね。

【世界で最も稼いだ騎手は?通算獲得賞金ランキング】

  • 3位 カステリャーノ 約363億円
  • 2位 ヴェラスケス 約440億円
  • 1位 武豊 約891億円

騎手の給料は総じて高い!ただし、収入格差の問題も指摘されている

このように騎手の給料は総じて高いといことがいえますが、実は中央競馬(JRA)と地方競馬(NAR)の間には大きな収入格差があります。

中央競馬の平均年収が1000万円といわれているのに対して、地方競馬の平均年収は2,300万円と言われることも少なくありません。

そもそも中央競馬と地方競馬では設定されている賞金が全く違い、例えば、過去に武豊騎手が参戦した高知競馬では、1着が11万円、5着が6000円という設定になっており、5着の場合騎手に入るのはわずか300円。。

また、地方競馬から中央競馬に移籍した騎手が、わずか数日で地方競馬の年間獲得賞金とほぼ同額を獲得したというニュースが話題になるなど、地方と中央の間には大きな格差があることも問題視されています。

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