みなさんは5Gというものを聞いたことがありますか!?
現在の情報通信で用いられているのは、みなさんご存知の4Gですが、これよりもさらに高速で大容量の通信が可能になるのが、5Gです。
最近では、スマートフォンで映像を見たり、音楽をダウンロードして聞いたりする機会が増えました。
まさ今後、IoT技術が進歩していくにつれて、私たちの生活ではますます情報やデータが行き交うようになるとされています。
こうしたまさにデータ社会に対応するべく、導入が予定されているのが5Gなのです。
そこで今回は、5Gとはそもそもどういったものなのか、いつから運用されるのか、また実現すると私たちの生活にどのような影響がもたらされるのかなどをご紹介していきます。
次世代モバイル通信「5G」と従来の携帯通信との違いは?開発された背景は?
日本の携帯通信の歴史をおさらい。5Gが生まれた経緯とは?
日本の携帯通信の歴史は1979年に日本電信電話公社(現在のNTT)が開始した自動電話サービスをきっかけにスタートします。
この時に用いられた第一世代通信システムが1Gと呼ばれるものです。
続いて1993年にはデジタル方式の2Gが導入されてメール機能の利用が可能になりました。
この時に開始したサービスが皆さんもご存知のポケベルやPHSです。
以降、2001年には高速データ通信が可能になった3Gでの運用がスタートし、現在でも一部で利用されています。
2012年には現行の4Gの運用が開始し、通話やメールといった機能に加えて、音楽や映像コンテンツの利用など大きなデータの通信を行うことが可能になりました。
5Gが生まれたキッカケは「IoT技術」
皆さんもの多くがスマートフォンを利用しており、音楽や映像コンテンツを日常的に楽しんでいらっしゃると思います。
従来の電話回線やメールといった簡単でコンパクトなデータの通信では5Gほどの通信技術は必要なかったものの、近年では身の回りのあらゆるものがデータ化されています。
こうしたIoT技術の普及に伴って、通信回線の利用頻度や容量が多くなってくるという背景から、5Gの開発の必要が出てきたのです。
5Gでは、単に通信速度が早くなったり、大きなデータの通信ができるようになるだけではありません。
IoTの時代にさしかかるに連れて、私たちの身の回りの家電製品など、あらゆるものが通信を伴うようになっています。
こうした背景からも、より多くの端末による接続が可能になることも目的の一つとなっているのです。
5Gの実現はいつ?iPhone・Androidで利用可能になるのは?
日本の大手携帯通信会社3社である、ドコモ・ソフトバンク・auはいずれも東京オリンピックの開催が予定されている2020年を目処に5Gのサービスをスタートさせる予定となっています。
世界的に見ると、Androidでは2019年には5G対応の機種の発表が予定されている一方で、iPhoneは2020年まで先送りする方針を示しているようです。
こうした日本の状況に比べて、中国ではすでに5Gに関してかなり進んだ対応が取られています。
中国では、アメリカのおよそ10倍の5G専用の基地局が設置されており、スマートフォンでもおなじみの「ファーウェイ」は、5Gにも対応済みの新機種を発表が予定されています。
5Gで私たちの生活はどう変わる?
①自動車運転の利便性が向上
5Gを利用することによって、情報通信の遅延が少なくなります。
これによって、リアルタイムでの情報のやりとりが可能になります。
これを自動車の運転に応用すると、従来では地図と実際の位置にズレがあったり、事故情報などがすぐには反映できないといった欠点があったカーナビも、リアルタイムでの情報共有によって、その時点での最適ルートの提案や障害物の位置などを即時にドライバーに伝えられるようになります。
また、運転しながらYouTubeで好きな音楽を流しながら運転するといった、快適さを実現する上でも5Gは役立つものとされています。
②農業の人手不足解消
現在、日本の農業では深刻な後継者不足の問題が顕著になっています。
その中で、5Gを利用することで遠隔での農作業が可能になる可能性があります。
例えば、ドローンなどの遠隔作業が可能な機械をスマートフォンなどの外部端末で操作できるようになれば、現在のように農地に自分でいって、力作業をする必要が無くなります。
これによって、農作業に対するハードルが下がったり、普通の仕事をしながらでも農業ができるようになるかもしれません。
③医療サポートの向上
専門的な治療などを受けるためには、小さな町の診療所ではなく大きな病院に行かなければなりません。
ですが、5Gが実現することで診療所では従来対応できなかった症状なども対応できるようになるとされています。
例えば、町の診療所と大きな病院との間でリアルタイムで映像を共有することにより、診療所の医師に対して知識を持った医大などの医師がアドバイスを行うことによって、診療できる範囲が広がると考えられています。
現在の4Gでも実現は可能でしたが、5Gの鮮明な映像通信によってより細やかなアドバイスができるようになると考えられています。
④リモートワークが加速
5Gのキーワードは「高速容量」「低遅延」。これによって、これまで映像の途切れや会話のタイムラグが発生していたオンライン会議の質が格段に上がることが予想されます。
さらに技術が進めば3Dでの立体投影もできる可能性もあります。リモート技術の発展によって、将来的に自宅にいながらオフィスにいるような働き方が可能になり、「地方に住みながら、都心の企業で働くこともできるようになります。
5Gは2020年に本格始動、経済効果は30兆円以上の見込み
今回は、5Gの簡単な説明や運用開始について、また実現した際の日常生活や社会への影響などをご説明していきました。
2020年には日本でも本格稼動するということで、ますます情報通信スピードがアップしたり、現在は混み合っているようなイベントなどでも快適に通信ができるようになると、もっとスマートフォンなどの通信機器は便利になりますね!
5Gによってもたらされる経済効果は2023年には30兆円になるとも言われており、私たちの暮らしを大きく変えることになるのは間違いありません。
また、人手不足が深刻な日本だからこそ、代用できる仕事をうまく情報技術で置き換えることで、社会問題が解決すると良いですね!
暮らしに役立つお金の情報を無料でお届けしています!