退職して厚生年金から国民年金に変更になった人や、引っ越しにより住所が変わった人など、国民年金保険料の納付書がいつ届くのか分からずに不安だという人は多いと思います。
今回は、国民年金保険料の納付書が届くタイミング・時期を、ケースごとにまとめました。
また、未納の期間がある人は、国民年金保険料の納付書が通常とは違う時期に届くので、それも是非チェックしてください!
また、国民年金保険料の支払い期限を過ぎてしまった場合の対処法や、納付書を紛失してしまった場合はどうしたらよいのか、ということも解説します。
国民年金は自分の老後の生活を支える重要なものです。払い忘れのないように納付書が届く時期をしっかりと抑えておきましょう。
POINT!
- 納付書が届く時期を場合ごとに解説!
- 国民年金保険料の支払期限を過ぎてしまった場合の対処法を紹介!
- 免除申請中・支払い方法変更申請中の納付書の取り扱いも解説!
国民年金保険料の納付書が届く時期
通常の場合
国民年金保険料の納付書は、一般的に4月前半に、1年分がまとめて届きます。
ただ、前年度に国民年金の免除申請をしていて、それが受理・承認されている場合は、4月前半と7月前半の年2回、国民年金の納付書が届きます。
そのケースでは、4月前半に届く納付書が、4月~6月分で、7月前半に届く納付書が、7月~3月分となります。
退職して国民年金に切り替えた場合
退職を機に、厚生年金から国民年金に切り替える場合もあるでしょう。
その場合には、国民年金の納付書は、退職後約1か月で届きます。
しかし、これは国民年金への切り替えの手続きをしていた場合のものです。
退職による国民年金への切り替え手続きを忘れてしまうと、切り替えるまでの時期は、国民年金の「未納」ということになってしまいます。
そうなると、退職してから3~6か月後にまとめて、未納期間の納付書が届きますので、しっかり払いましょう。
引っ越し(住所変更)した場合
引っ越しして住所を変更した場合は、それ以外に特に変化がなくても、国民年金の納付書が遅れることがあります。
引っ越した後に、引っ越し先の役所で国民年金の加入手続きをすると、手続きしてから約1か月半後に納付書が届きます。
住所変更手続きの時期によっては、納付書が届く時期が変わってくるので、できるだけ早めに手続きをすることを心がけましょう。
また、同じ市区町村何の引っ越しであっても、国民年金の住所変更手続きは必要です。忘れないようにしましょう。
未納期間がある場合
国民年金保険料の未納期間がある人は、7月ごろに未納分の納付書が届きます。
国民年金保険料の未納は、かなり危険です。未納を続けていると、保険料の強制徴収というものが行われるのですが、2018年に国民年金保険料の強制徴収の基準が厳格化されました。
国民年金保険料の強制徴収に対象になると、延滞金が発生したり、最悪の場合には財産が差し押さえられることがあります。
万が一国民年金保険料の未納があったとしても、7月に来る国民年金保険料の未納分の納付書で、必ず納付するようにしましょう。
国民年金の支払い期限を過ぎてしまったら?
原則、国民年金の納付期限は、納付対象月の翌月末日と定められていますが、もし過ぎてしまったらどうしたらいいのでしょうか。
納付書の納付期限と使用期限を確認
国民年金の納付書には、納付期限(または支払期限)のほかに、使用期限というものが記載されています。
使用期限の時期は2年後となっていて、納付期限を切れても使用期限内であれば、その納付書で国民年金保険料の納付が出来るんです。
ですので、国民年金保険料の納付の最終リミットは、納付書の使用期限である、2年後ということになりますね!
逆に言うと、使用期限を過ぎると、その分の国民年金保険料は未納ということになります。
そうなると、その分の国民年金保険料はコンビニでは払えなくなり、郵便局や銀行などの窓口に行って、自分で払い込む必要があります。
納付書の使用期限は必ず守るようにしましょう。
納付書を紛失してしまった時の対処法
納付書を紛失してしまった場合は、慌てずに最寄りの年金事務所に電話するか、直接出向いて、再発行をお願いしましょう。
その際に、基礎年金番号を聞かれますので、年金手帳や基礎年金番号通知書を手元に用意しておくと、手続きがスムーズにできますよ!
【補足】免除・猶予申請中や口座振替・クレカ払いの変更中に納付書が届いたら?
免除・猶予申請中に納付書が届いた場合
国民年金保険料の免除・猶予申請中に、納付書がと届くことがありますが、納付書が届いたからといって、慌てて支払う必要はありません。
国民年金保険料の免除・猶予審査には2~3か月かかります。
そして、その審査が終わる前に納付書が届いてしまうのはよくあることで、決して審査に落ちたから送られてきたわけではありません。
審査の結果ははがきで送られてくるので、それを確認してから納付するかどうか決めればOKです。ですので、それまで納付書は大切に保管しておきましょう。
支払い方法の変更申請中に納付書が届いた場合
支払い方法変更中に、国民年金保険料の納付書が届いた場合は、こちらも同じように慌てて支払わずに、連絡を待ちましょう。
支払い方法の変更を申請してからしばらくすると、振替開始月が書いてある「口座振替開始のお知らせ」、または、「クレジットカード納付のお知らせ」というはがきが届きます。
そのはがきで、いつからの分が口座振替・クレジットカード支払いになるのか確認して、直接支払わなければいけない分だけ、納付するようにしましょう。
国民年金保険料の納付書は、みなさんの置かれたケースによって届く時期はばらばらです。場合によっては、本来来ないはずの納付書が家に届くこともあります。
ただ、基本的にそれらは原因がはっきりしているので、納付書の届く時期で慌てる必要はありませんし、少し待てば解決する場合がほとんどです。原因が分からない場合は、焦らずにお近くの年金事務所に問い合わせてみてくださいね。
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