毎月かかる電気代、とくにお子さんがいらっしゃるご家庭では家の食事も増えて、冷蔵庫を使う機会も多くあると思います。
冷蔵庫・冷凍庫は日常にかかせないものですが、一体冷蔵庫だけでどれくらいの電気代がかかっているか意外に把握していない方も多いのではないでしょうか。
今回は、冷蔵庫にかかっている電気料金の調べ方や計算方法をご紹介します。また、冷蔵庫の容量別の目安の年間電気代もまとめました。
もし思っているよりも料金がかかってるなと感じる方は、後半でご説明する簡単節電術も試してみてください!
細かいことかもしれませんが、少しの工夫を積み重ねることで家計の負担を減らすことができます。
本位記事を参考に、冷蔵庫の電気代に関する疑問を少しでも解消していただけたら幸いです。
冷蔵庫の年間電力消費量はどのくらい?電気代の計算方法は?
年間消費電力量とは
年間消費電力量とは、ある家電の1年間の使用した電力量です。
今回の場合ですと、冷蔵庫の1年間の使用量となります。
ですが、冷蔵庫の説明書に記載されている年間消費電力量は、扉の開閉回数や開けている時間によって変わってくるため、家庭用冷蔵庫の消費電力等はJIS(日本工業規格)により測定方法が決められています。
2015年に定められた測定方法を最新のものとして使用しています。
1年間でかかる冷蔵庫の電気代
まずは、年間電気代の求め方からご紹介したいと思います。
1kWHあたりの電力料金単価は、電力会社の契約プランや時間帯によって異なります。ここでは、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている27.0円で計算してみたいと思います。
4人家族の平均年間消費電力量は約5,500kWHなのでそれで計算すると、
年間電気代=5,500kWH×27円=148,500円
となります。
今使っている冷蔵庫の電気代を調べる方法
電気代の計算方法が分かると次に気になるのは、「今使っている自分の冷蔵庫の電気代はいくら位なのか?」ですよね。
たいていは冷蔵の裏に冷蔵庫のラベルが貼ってあり、そこから年間消費電力量を見ることができます。
ですが、実際冷蔵庫が壁に接していて裏側を見ることができない、という人も多いと思います。
そこで、簡単に年間消費電力を知ることができるのが環境省が提供している「しんきゅうさん」です。
今現在自分が使っている冷蔵庫の型番を入力することで年間消費電力や電気団を簡単にチェックすることができます。
また、自分が買い換える予定の冷蔵庫の情報を入力することで、買換えた場合の電気代を比較することも可能です。
サイズ・容量別の年間電気料金を比較【世帯人数別の目安】
1人暮らしなのか、家族と一緒に住んでいるのかでは電気代は結構変わってきます。
というのも冷蔵庫の大きさによって電気代も増減するということなんですね。
まずは1人暮らしの電気代から見ていきましょう。
ここでも、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている27.0円で計算します。
1人暮らし向け(146L型)の相場金額
年間消費電力304kWh×27円=8,208円
2人〜3人暮らし向け(365L型)の相場金額
年間消費電力345kWh×27円=9,315円
3人〜4人暮らし向け(455L型)の相場金額
年間消費電力250kWh×27円=6,750円
4人以上暮らし向け(600L型)の相場金額
年間消費電力270kWh×27円=7,290円
初めに、冷蔵庫の大きさによって電気代も変わってくると言いましたが、3人〜4人暮らしを見ても分かるように、大型冷蔵庫の方が年間消費電力量が小さくなっていますね。
冷蔵庫によっては、大型冷蔵庫の方が小型冷蔵庫よりも電気代を安く抑えることもできる場合があるのです!購入される前に一度計算してみると良いと思います。
冷蔵庫の電気代を節電するには?すぐに実践できる6つの節約術
①設定温度を調整する
環境省は、設定温度を強から中へと下げるだけでも年間で61.7kWh節電できると発表しています。
61.7kWh×27円=約1,655円の電気代を節約することができます。
一回設定すればOKなので、簡単にできますね!
②設置場所を確認する
冷蔵庫が壁や棚しっかり接してしまっている場合や隙間に他のものが置かれスペースがなかったりすると、冷蔵庫の放熱が上手く行かなくなってしまいます。
そのせいで余計な電力が掛かってしまうのです。
改めて設置場所を確認することで、年間45,08kWh節電できると言われています。
なので年間で45,08kWh×27=約1,217円の節約が可能になります。
③適度な空間をキープし、食品を収納する
食品を多く詰め込みすぎて、適度なスペースがないと、冷気の循環が悪くなり余計な電力が掛かってしまいます。
それだけではありません。
詰め込みすぎることで、奥のものを取り出すにも時間が掛かり、冷蔵庫を開けている時間が増えてしまうのです。
冷蔵庫いっぱいにものを詰め込んだ場合とその半分にした場合では、年間で43.8kWhの節電ができるとされています。
適度な空間を作ることで、43.8×27円=約1,182円の節約となるのです。
④扉の開閉回数や開けっ放しをなくす
開閉時間が多かったり、開けっ放しをすることで冷蔵庫内の冷気が外へ逃げてしまし、また中を冷やすのに余計な電力が掛かってしまいます。
省エネルギーセンターは、無駄な開閉をなくし、開閉時間をできるだけ短くした場合は、年間で16.5hkWhの節電が期待できるとしています。
16.5kWh×27円=約455円節電できます。
開閉時間を短くすることや開けっ放しを防ぐことは一番やりやすい対策法ではないでしょうか。普段の心がけ次第で大きく変わると思います。
⑤古い冷蔵庫は思い切って買い換える
内閣府の消費動向調査によれば、一般世帯の買い換え平均年数は10年で、その中でも約半分以上の世帯が故障を理由に買い換えています。
最新の冷蔵庫は省エネが進んでいるので、年間で約13,000円も節約することができます。
10年しっかりと使っていなかったとしても、思い切って新しい冷蔵庫と買い換えてみることをオススメします。
⑥電気料金のプランを見直す
電気料金プランを変更するだけでも、世帯によっては電気代を大きく節約することができます。
例えば、共働き夫婦で昼間はあまり家にいないために、夜の方がより頻繁に電気を使う世帯の場合は、夜の電気の単価が安いプランに変更することができます。
例えば東京電力には、一日24時間ずっと単価が変わらない従量電灯と、21時〜5時までの電気の単価が安く設定されている夜得プランの2つがあります。
従量電灯:4,663円
夜得プラン:3,595円
自分に合ったプランに変更するだけで1,068円も節約することができるのです。
さらに2016年4月から電力自由化がスタートし、どの電力会社とも契約を結ぶことができるようになりました。
ポイントサービスによる値引きや原発ゼロのエネルギーの購入など、より多くのプランから選ぶことができるようになったのです。
⑦旧型(10年前・20年前)から新型へ買い換える
最新の冷蔵庫と10年・20年前のものでは大きく違います。
実際、古い冷蔵庫と新しい冷蔵庫に買い換えることでどのくらい変わってくるのでしょうか?
2005年製と2015年製のもので見比べてみたいと思います。
- 2005年製の冷蔵庫の年間消費電力:650kWh
- 2015年製冷蔵庫の年間消費電力:180kWh
これだけ見ても分かるように古い方が明らかに冷蔵庫の年間消費電力が高いです。
電気代に換算すると、
- 2005年製冷蔵庫:16,841円
- 2015年製の冷蔵庫:4,663円
年間12,178円も節約できるのです。
水道光熱費の平均はいくら?冷蔵庫が占める割合は?
世帯人数によっても冷蔵庫が占める光熱費は異なります。
以下は総務省の2016年の統計を参考にした水道光熱費の平均的な月額料金です。ご家庭の人数に合わせてご覧になってください。
2人家族のケース
二人世帯の水道光熱費の月額の平均は、1万8647円となっています。
ちなみに単身世帯の月額の平均は、1万1380円となっているので、一人から二人に増えたからと言って単純に光熱費も倍になるわけではありません。
というのも、ガスや明かりは共有して生活することもできるためです。
3人家族のケース
三人世帯の水道光熱費の平均額は、2万1835円となっています。
三人世帯のほとんどが両親と子どもの三人という構成になっているので、二人世帯と比べてもそこまで増えてはいないことがわかります。
4人家族のケース
四人世帯の水道光熱費の平均は、2万2396円となっています。
三人世帯のように、四人世帯の一般的構成は両親と二人の子どもとなると場合が多いので、子どもが一人増えてもあまり水道光熱費はかからないようです。
世帯人数別の水道光熱費を一覧形式で分かりやすくご紹介!
世帯人数 | 水道光熱費 |
単身世帯 | 1万1380円 |
二人世帯 | 1万8647円 |
三人世帯 | 2万1835円 |
四人世帯 | 2万2396円 |
五人世帯 | 2万5148円 |
冷蔵の電気代からその節約方法までを解説してきまししたが、いかがだったでしょうか。
ちょっとしたことでも、1年後2年後と年を重ねれば大きく変わってくるはずです。すぐに始められそうな節約術をさっそく試してみてくださいね。
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