社会人になると、年金や、保険、奨学金など様々な出費が増えますが、社会人一年目だと平均の貯金金額はいくらになるのでしょうか?
本記事では、社会人一年目の給料、平均貯金額、貯金のコツについてご紹介します。
社会人一年目だと、どれくらい貯金しているのか興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
社会人一年目の給料はいくら?初任給の平均額は!?
平均月収は?
厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査によると、初任給の平均は大学卒が20.6万円、高校卒が16.5万円となっています。
また、男女でも比較してみると下の表のようになります。
【大卒の平均月収】
男女合計 | 20.6万円 |
男子 | 21.0万円 |
女子 | 20.2万円 |
【高卒の平均月収】
男女合計 | 16.5万円 |
男子 | 16.6万円 |
女子 | 16.2万円 |
同じ学歴でも、男女で比較すると、男性の方が若干、平均初任給が高いことが分かりますね。
また、大学卒だと初任給が20万円を超えるのに対して、高校卒はそれよりも低額の16万円ほどとなっています。
この学歴ごとの初任給の金額の差は年々増加しています。
年収
年収は一体いくらになるでしょうか?
一般的に「年収」とされるのは源泉徴収票の「総支給額」の部分になります。源泉徴収票に記載されるのはその年の1月1日から12月31日までの期間に支給された給与になりますので、社会人1年目の場合は4月~12月までの総支給額になります。
今回は「25日締め、翌月の月初払い」で5月から支給されると仮定します。そのため、翌年1月支給分(銀行が年末年始休みになるため前倒し支給)の給与を含めた9カ月分で年収を計算してみます。
賞与については、夏は10月~翌年3月の査定期間内に在籍していないのでカット。冬は4月~9月の査定期間に在籍していることになるので「給与2カ月分」とします。
そうすると、初年度の年収は以下のように表すことができます。
給与額 × 11カ月(給与9カ月分+賞与2カ月分)
さて、大学卒と高卒の1年目の年収はどうなるのでしょうか?
●大学卒の社会人1年目の平均年収
20.6万円 × 11カ月 = 226.6万円
●高卒の社会人1年目の平均年収
16.5万円 × 11カ月 = 181.5万円
大卒は、約230万、高卒は約180万円となりました。
今回は、源泉徴収票の「総支給額」を基準に演習を計算したので、少なく感じたかもしれません。ただ、初任給のデータは諸手当を含んでいないため、諸手当を含めるとこれよりも高い金額になります。
また2年目以降は年収計算が12カ月分となり、賞与も満額支給される可能性もあるので、年収はさらに上がると思われます!
社会人一年目の貯金額の平均はいくら?
社会人一年目の年収が200万円前後ということは分かりましたが、貯金額はどれくらいになるのでしょうか?
下記の表は社会人一年目の平均貯金額の割合となっています。
第1位 | 0円 | 20.7% |
第2位 | 50万円 | 13.5% |
第3位 | 10万円 | 11.3% |
第4位 | 30万円 | 10.1% |
第5位 | 100万円 | 8.7% |
もっとも割合が多い層は0円です!
社会人一年目だと、奨学金や、初めての一人暮らし、家具を新調する、交際費などの理由から貯金にまで手が回らない方が多いです。
また、社会人となったことで交友関係も広がり、飲み会なども増えていきます。
こうした人脈は後々大切になってくるので、社会人1年目はあまり貯金にはこだわらず、身の回りのものや人付き合いにお金を使っていくのが良いでしょう。
生活費用の平均はどのくらい?
社会人一年の人たちの平均貯金金額が0円の人たちが多いということがわかりました。
では、社会人一年目の生活費はいったいどのようになっているのでしょうか?
生活費用の平均をみてみましょう。
下記の金額は、一般的な毎月の固定支出をまとめたものです。
・家賃:50,000円
・携帯電話:10,000円
・ネット・水道・光熱費:15,000円
・年金:16,000円
・市民税:10,000円
・健康保険:10,000円
・食費:30,000円
合計:141,000円
これは、あくまでも目安ですが、固定支出だけで給料のほとんどが持ってかれてしまいます。
さらに、ここから交際費や洋服、娯楽など趣味にお金がかかります。
月々の給料が20万円だと、自分の趣味に少しでもお金を使ってしまうとうまく貯金ができないおことが分かります。他にも、冠婚葬祭や突然の出費が発生すると、それだけで-になってしまうことだってありますね。
やはり、社会人になると急にお金の負担が大きくなりますね。
次のパートからは、上手にお金を貯める、節約のコツをご紹介します。
お金を貯めたい人必見!貯金のコツを解説
①目標を立てる
まずは、貯金を始める前にいくら貯金するか目標金額を設定しましょう。この時にお金の使い道などが決まっていると、なお良いです。
なぜ、目標金額を設定するかというと、それは貯金が続かない人の原因にあります。
貯金ができない人は毎月の貯金額を明確に設定せず、「給料のうちで使わなかった分だけ貯金しよう!」と考えているパターンが多いです。
その月の間はなるべく節約して、多くのお金が残るように努力するので効率的なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、先ほども言いましたが、給料のうちほとんどは生活費になってしまいます。
そのため、具体的な金額を設定せず、余ったお金を貯金しようとすると気づいたらお金がなくなってしまいます。なので、貯金の目標金額は、必ず設定しましょう!
②家計簿をつけて支出状況を把握する!
目標金額を設定したら、次にやることは毎月の支出状況を把握することです。
目標を設定して、漠然と貯金するよりも、毎月の出費を把握し、無駄遣いしている箇所を重点的に節約することがより効率的に節約できます。
例えば、携帯電話が1万円を超えているなら、料金プランを見直したり、格安SIMに変更することも可能です。
家計簿をつけることで普段気づかないだけで、思わぬ無駄遣いが発覚することもあります。
もちろん、家計簿といっても、ノートで手書きするのではなく、アプリなど簡単にできるものもあるので、自分にあったものを選ぶと良いでしょう。
③収入から出費を計画しよう
家計簿を確認し、自分の無駄遣い把握したら、目標金額を元に、どの項目の支出を減らすか計画を立てましょう。
その後は、計画を元に給料を割り振ります。そうすることで継続的に貯金を続けることができます。
貯金が続かない人は自動積立を利用しよう!
貯金のコツを紹介しました。しかし、そうは言っても「お金は、あればあるだけ使っちゃう。」「家計簿をつけて支出を管理するのは面倒。」という方もいると思います。
そういった方は「先取り貯金」という方法を使ってみてはいかがでしょうか。
先取り貯金は、給料の一部をそのまま貯金口座や、積立に回すという方法です。
そのため、貯金ができない人でも強制的にお金が貯金されるので、オススメです。ここからは、オススメの先取り貯金の方法を3つ紹介します。
ぜひ参考にしてください。
①財形貯蓄制度
財形貯蓄制度とは、会社が従業員に支払う給与の一部をあらかじめ差し引いて、金融機関などに保管しておく方法です。
財形貯蓄制度は会社単位で、実施しているためお勤めの企業によっては実施していないためです。
従業員の目標の金額を設定した上で、自動的に貯蓄が行われるので、お金についつい手をつけてしまうといった誘惑を完全に断ち切れるので貯金が苦手な人にオススメです。
②積立貯金(定期預金)
財形貯蓄制度がない会社であれば、積立型定期預金がオススメです。
積立型定期預金は、決まったタイミングで指定の口座から一定金額を引き出して預金しておくことができる方法です。
銀行で積立預金(自動積立定期預金)口座を開設することで毎月、給料などから一定額が定期預金として自動的に積立されていくというものです。
どの種類の定期預金やサービスを利用するかにもよりますが、積立されたお金を決められた日にちまで引き出すことができないという設定にすることも可能です。
気づいたら、お金が貯まっていたってこともありますよ。
③資産運用
資産運用と聞いて、「一般人が投資で儲けるのは難しい」や「資産運用できるほどのお金がない」、「資産運用は賭け事のようなものだから危険」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
一口に資産運用と行っても、株式投資、投資信託、債権投資など様々です。
例えば、株式投資やFX、仮想通貨などはハイリスク・ハイリターンの資産運用ですが、債券投資などはローリスク・ローリターンです。
ローリスク・ローリターンもしくはミドルリスク・ミドルリターンの資産運用をすることで大きな額ではありませんが、高い確率で資産を増やすことができます。また、少額から投資できる点も魅力の一つです。
資産を増やせることに加えて、債券投資などの場合、投資するので、一時的に手元からお金がなくなり、お金を使いたくても使えない状況を作り出すことができます。
ということで今回は、社会人一年目の貯金についてご紹介しました。
社会一年目は、奨学金や、初めての一人暮らし、保険など今までの学生生活では考えらないほど出費が出ます。
ぜひ、今回紹介した方法などをうまく利用して、お金を貯金してみてください!
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