先日は文系学生に人気の企業をランキング形式で発表しました。
今回は文系編に引き続き、理系編を紹介していきます。
また、理系学生というと大学院に多く行くイメージがありますよね。
今回は、就職に限らず大学院に行く理系学生はどのくらいいるのかなども合わせて、理系学生が学部を卒業した後の進路全般を見渡していきます。
今回も、マイナビ2018で発表された「就職企業人気ランキング」に基づき、理系の学生にどんな企業が人気なのか、どんな業界が人気なのかを紹介していきます。
調査対象は「2018年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)」、調査期間は、「2017年2月1日(水)~2017年4月12日(水)」となっています。
文系のランキングはこちらです!
就活生に人気の企業は?2019年文系就職人気企業ランキング!
理系学生に人気の企業ランキング!トップ10!
第10位 東海旅客輸送(JR東海)
業界:鉄道
東京から名古屋、大阪の三大都市圏を結ぶ日本の大動脈である東海道新幹線を保有するJR東海が第10位となりました。
高い利益率が特徴で、売り上げ自体はJR東日本に1兆円ほど劣るものの、営業利益ではJR東日本を上回っています。
2027年にはリニア中央新幹線が開業予定なので、今後も話題になること間違いなしの企業です。
第9位 アサヒビール
業界:飲料
第9位にはサントリーに続いて、飲料業界からアサヒビールがランクインしました。
アサヒビールはビール業界ではトップに君臨し、スーパードライが有名ですよね。
またアサヒ飲料ではカルピスを統合し、国内3位という盤石の体制を整えています。
第8位 カゴメ
業界:食品
野菜ジュースやトマト加工品などで有名なカゴメが第8位となりました。
最近では選考を受けた就活生に対してお礼の品を送る心遣いが素晴らしいと話題になりましたね。
営業利益は2013年から14年にかけて大幅に減少したものの、そこから見事にV字回復を果たし、2017年12月期には売り上げ、営業利益、当期純利益などすべての項目で過去最高を記録しました。
第7位 東日本旅客輸送(JR東日本)
業界:鉄道
第7位にはJR東日本がランクインしました。
東京に住んでいる人ならほとんど毎日利用していると言っても過言ではないくらい、今の日本の交通網ではなくてはならない存在ですね。
鉄道事業だけに目が行きがちですが、ルミネやアトレなどの商業施設、ホテルメトロポリタンといったホテル事業も実は行なっています。
第6位 トヨタ自動車
業界:輸送機器
第6位には超がつくほどの有名企業、トヨタ自動車がランクインしました。
国内シェア30%、販売台数300万台をキープし国内ではほぼ一人勝ちの状態が続いています。
最近では各社の燃費不正問題の発覚など何かと自動車業界では逆風が強くなっています。
国内での市場の成熟化や若者の自動車離れに対してどのようにアプローチしていくのか今後も注目が集まります。
第5位 サントリーグループ
業界:飲料
サントリーといえばビールでお馴染みですよね。
サントリーはアサヒビール、キリンビールに並んで国内シェア第3位を誇っています。
ただ飲料全体で見ると、売上高は2.6兆円を突破しアサヒやキリンを超えて国内シェアトップを誇っています。
その背景には国内市場の飽和に伴って、海外進出を進めた点にあると言われています。
積極的なM&Aを行い、蒸留酒世界シェア第3位のビーム社を買収するなど現在では海外売り上げ比率が40%近くを記録しているのです。
第4位 明治グループ
業界:食品
明治というと小さな頃からお菓子や乳製品などで触れる機会が多く、親近感のある大手企業の1つですよね。
柱は乳製品や菓子である一方、医薬品の分野でジェネリック医薬品の開発を行い、売り上げは伸びてきています。
企業全体としてのチャレンジ精神が旺盛なことに加え、理系の得意な技術系の職種が豊富であることから大きな人気を集める企業となっています。
第3位 資生堂
業界:化粧品
花王と並んで国内化粧品市場でトップに立つ資生堂が第3位にランクインしました。
化粧品に疎い男性の方でもテレビCMなどで一度は聞いたことのある企業だと思います。
高級路線が特徴的で、訪日外国人によるインバウンド需要をうまく取り込み、堅実な業績を維持しています。
世界的にみるとロレアルやユニリーバなどに続いて第7位となっており、特に化粧品市場の拡大が著しい中国での躍進が続いています。
第2位 味の素
業界:食品
国内調味料の最大手企業の味の素が第2位にランクインしました。
海外市場への拡大としては2016年からパキスタン、2017年にはミャンマーでの調味料の販売を行なっています。
その結果、味の素では売上高、営業利益ともに海外比率が約半数を占めており、れっきとしたグローバル企業なのです。
現在では世界トップ10を目標に掲げさらなる海外での成長を目指している企業です。
第1位 ソニー
業界:電機
第1位にはソニーがランクインしました。
ソニーというとウォークマンをイメージする人が多いと思います。
ソニーは日本で戦後最も成功したベンチャー企業と言われており、日本の経済発展を語る上では欠かせない存在です。
しかしその一方で、2000年代に入ると大きな業績悪化を経験し、2014年には当期純利益が1000億円を超える赤字を出してしまったのです。
その後大幅なリストラや事業の縮小を行い、2015年度は1450億円の黒字に回復しています。
ソニーの特徴はコミュニケーションツールやゲーム、テレビなど満遍なく売り上げを上げていることです。
また最近は生命保険などの金融分野の売り上げが急増しており、利益ベースで見ても2016年にはセグメントとしてはトップの成績を上げているのです。
日本企業の時価総額ランキング!トヨタやソニーは何位?
理系大学生は大学院に行くべき?どのくらいの人が院進する?
大学院に行くメリット・デメリット
メリット
- より専門的な研究ができる
- 将来を考える猶予ができる
- 就職の選択肢が広がる
理系の研究では学部の4年間では時間が足りないことはしばしばです。
大学院に行くことで2年間自分のやりたい勉強にみっちり没頭できるので、専門性の追求は大いに期待できます。
また学者などのアカデミックな進路も検討している人はまずは大学院に行くことで選択の幅は保ておくことができます。
デメリット
- 学部卒に比べるとキャリアが遅れる
- お金がかかる
- マンネリ化の恐れがある
当然ですが、社会に出るのが学部卒に比べて2年間遅れるので経験面での遅れは生じます。
また大学院のカリキュラムや研究室によっては忙しくてなかなか他の活動ができないため、親に大きな負担をかけてしまうケースもあるようです。
通っていた大学の大学院にそのまま進学する場合には最低でも6年間同じ学校に通うことになり、マンネリ化や飽きというものが出てくることも考えられますね。
大学院にはどのくらいの人が進学する!?
文部科学省のデータによると、日本では平成28年5月現在国公立大学院が165校、私立大学院が462校存在しています。
修士課程では15万人、さらに上の博士課程では7万3000人が在籍している状況です。
平成22年度の学士課程入学者が62万人ほど、修士課程入学者は6.5万人なので、だいたい大学生の10人に一人が大学院に行くと考えられます。
ただし、大学院進学者は理系が圧倒的に多いため、注意が必要ですね。
大学生の収入源は!?仕送り・アルバイト・奨学金の内訳
まとめ
今回は前回の文系編に引き続き、理系学生に人気の企業をランキング形式で発表しました。
どこの業界・企業を目指すのか、はたまた就職するか大学院に行くか悩んでいる人は多いのではないかと思います。
大切な自分のキャリア形成の機会なので、しっかり調べて悩んでみてください!
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