2019年4月1日、新元号が「令和」になることが発表されました。
これにより今年2019年4月30日をもって「平成」が終わり、5月1日から「令和」に改元されます。
「新元号に変わると経済にどのような影響があるのかな?」そんな風に思われた方も少なくないのではないでしょうか?
今回は新元号への改元に伴い業績が良くなり、株価に影響がありそうな企業を紹介します!
昭和から平成に変わる時の株式市場はどうだった?
1989年1月7日、昭和天皇崩御のニュースが報じられました。
昭和天皇崩御に伴い新元号への改元が予想されると、改元に伴う経済効果の期待から株式市場は週明けの9日には日経平均460円高、崩御後の1週間で1088円(3.6%)の株価上昇を記録しました。
この時、印刷物の差し替えに伴い、印刷関連銘柄である印刷業・製紙パルプ業・インク業の会社の銘柄が特に買われる結果となりました。
2019年4月1日発表!注目の令和関連銘柄を紹介
今回は、前回の改元時に特に盛り上がりを見せた「印刷・製紙パルプ・インク業」の企業をご紹介していきます。
ナカバヤシ(7987)
- 株価:525円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:アルバム、図書館製本の最大手。商業印刷、文房具、シュレッダーの販売も行う。
印刷物差し替えによる印刷・書類処分による需要増が期待されます。
野崎印刷紙業(7919)
- 株価:373円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証二部
- 主な事業:商業印刷や包装資材、カレンダー等。
天皇陛下の生前退位のご意向表明前は株価130円代でしたが、2018円の10月ごろには544円も記録するなど、新元号関連株の中でも注目を集めている会社です。
グローリー(6457)
- 株価:2631円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:硬貨・紙幣処理機で国内シェア5割強。
改元に伴う硬貨・紙幣処理機械の更新需要増が期待されます。
国内シェアが5割なので、この業界の恩恵を大きく受けそうです。
光陽社(7946)
- 株価:1645円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証二部
- 主な事業:オフセット印刷用写真製版の大手。
改元に伴う印刷物差し替えによる需要増が期待されます。
光村印刷(7916)
- 株価:2262円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:商業印刷やビジネスフォーム、新聞受託。
以上の事業を手がける中堅印刷会社です。
新元号関連株として、大手というよりもこのような中堅の会社が注目されることが多いようです。
大日本印刷(7912)
- 株価:2462円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:印刷業界2強のうちの一つ。印刷技術を応用したエレキ事業で液晶、半導体部材生産。
大日本印刷は凸版印刷と合わせて印刷業界の2強とされています。
印刷業界の顔として、元号改元に伴い、憶測買いがされて株価上昇の可能性があります。
共立印刷(7838)
- 株価:217円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:商業印刷と情報誌等の出版印刷が二本柱。
近年は出版部数減少などによる需要減で苦戦していて、株価も安くなっていました。
新元号関連株として注目され、その株価の安さから買われ、株価が上昇する可能性があります。
凸版印刷(7911)
- 株価:1663円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:印刷技術を基盤に液晶や半導体部材関連、包装資材等に展開。
凸版印刷は印刷業界の2強のうちの一つです。
印刷業界の2強のうちの一つということで憶測からも株が変われる可能性があります。
東京機械製作所(6335)
- 株価:414円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:新聞輪転印刷
新聞部数の減少から最近は業績が低迷していた東京機械製作所ですが、新元号関連銘柄として注目を集めました。
長期的には業績が低迷しているもののまた新元号について世間が賑わえばまた注目されるかもしれません。
日本金銭機械(6418)
- 株価:1076円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:紙幣識別機や硬貨計算機等。米国カジノ向けなどにも供給。
ATMや券売機などの紙幣識別機・硬貨計算機の大手です。
改元による機械の更新による需要増が期待されます。
米国カジノに供給をしていることからカジノ関連株としても注目です。
カワセコンピュータサプライ(7851)
- 株価:516円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証二部
- 主な事業:商業印刷のほか、請求書等の印字、発送まで手がける用法処理事業。金融機関にも強み。
カワセコンピュータサプライが手がけている事業は改元に伴って更新が必要な事業ばかりです。
NISSHA(7915)
- 株価:1205円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:一般印刷から産業、電子関係の特殊印刷へ展開。
企業広報紙、学校案内などの印刷も手がけていて、新元号に伴う書類刷り直しなどの需要が増えることが予想されます。
図書印刷(7913)
- 株価:989円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:書籍・雑誌等の出版印刷中心。子会社に教科書販売の学校図書がある。
図書印刷は印刷業界2強のうちの一つである凸版印刷傘下の中堅出版会社です。
印刷業界2強の凸版印刷参加ということで憶測買いにより株価が上昇するかもしれません。
DIC(4631)
- 株価:3355円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:インキ世界首位
DICはインク世界首位の会社です。
包装パッケージや液晶など様々な事業で強みを発揮していて、今回の改元も少なからず影響がある企業だと考えられます。
ミマキエンジニアリング(6638)
- 株価:663円(2019年3月16日現在)
- 上場市場:東証一部
- 主な事業:広告・看板向けのインクジェットプリンタで世界首位級。家電向け等産業用途開拓に重点を置いている。
改元に伴いインク需要の増加が期待される中、インクジェットプリンタで世界首位級のミマキエンジニアリングが注目されるかもしれません。
正式な切り替えは5月1日から。新元号関連株の動きをお見逃しなく
本記事では新元号になることで株価も変動しそうな企業をまとめました。
改元となると、印刷物の更新が必要なことから印刷業界が注目されそうですね。
普段の生活であまり印刷会社を意識して生活したりしませんよね。
本記事でも印刷業界を中心に見てきましたがあまり知らない企業が多かったのではないでしょうか?
ぜひ、本記事で知った会社の株価の動向に注目してみてください!
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