就活費用は平均16万円!内訳は?就活生のための節約方法も紹介

就活生

3月から就活が解禁され、就活生は、エントリーシート(ES)提出や企業説明会・合同説明会などで忙しくなってきた時期だと思います。

昨今は、経団連による就活ルールの廃止などその動向に注目が集まっていますが、今回は就活にかかる費用に着目してみました。

就活は、リクルートスーツやビジネスバック、革靴を買ったり、交通費や説明会の合間のカフェ代など、何かとお金がかかるものです。

特に地方学生の場合、説明会や選考へ参加するための移動代や宿泊費もかかります。

就活前の一番の不安と言えば、「しっかりと就職できるかどうか」だと思いますが、意外にも就活後に一番大変だったことのトップは「就活費用」なのです。

「予想以上に出費が大きくなってしまった」「直前になりお金が足りなくなってしまった」とならないように先輩就活生の実態を知っておきましょう。また、後半では就活費用の節約方法もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

今回は就職活動支援サービスを運営するサポーターズが実施した就活調査をもとに記事を作成しています。

2019卒学生に聞いた就活費用の実態

実際に就活にかかった費用はいくら?首都圏・地方別

2019年卒の就活生に、就活かかった費用を首都圏と地方大学生それぞれに聞いたところ、以下のような結果となりました。

  • 全国平均:16万1,312円
  • 首都圏平均:12万7,664円
  • 地方平均:18万2,633円

全国平均でも就活費用は16万円以上かかっていることが分かります。また、地方学生は首都圏と比べて6万円以上も多く費用がかかる結果になりました。

マイナビが以前実施した同様の調査によると、19年卒の就活費用は4ヵ月間で10万6,000円となっていますが、これらの数字は就活解禁以降(3月以降)の費用となっています。昨今の就活では、1dayインターンや1weekインターンへの参加が主流化し、早期化しているため、3月以前の費用も高騰していると考えられます。

就活は何にお金がかかる?費用の内訳を公開

それでは、就活中にはどのようなことにお金がかかっているのでしょうか。費用内訳を聞いたところ、以下の結果となりました。

  • 交通費・宿泊費:5〜10万円
  • カフェ・飲食代:1〜3万円
  • スーツ・カバン・靴などの備品:3〜5万円
  • 履歴書:5,000円程度(履歴書4枚セット200円×平均提出数26.3社)
  • SPIや面接対策用の本:一冊あたり1,000円〜2,000円

交通費・宿泊費が一番かかっていることが分かります。金額は、5〜10万円が全体の22%と最も多く、他には3〜5万円が17%、10〜15万円が16%となっています。20万円以上もかかっている人も全体13%と、交通費・宿泊費だけでも個人によって大きな差があります。

地方学生の80%以上が就活のために上京し、回数としては5〜10回ほど就活のために上京する学生も多いようです。また、日帰りができない場合や連続する場合は宿泊費が必要となるケースもあり、地方の就活生にとって大きな負担となっていることが分かります。

首都圏と地方の費用の差もこの交通費・宿泊費が大半を占めていると見られます。

就活費用はどうやって稼いでる?節約の仕方は?

約4割の学生がバイトで捻出

ほとんどの学生が就活で10万円以上の費用がかかり、多い学生だと30万円を超える人もいます。そんな就活費をどのように捻出しているのでしょうか?

マイナビ調べによると、アルバイト・給料が40.2%、保護者からの定期的な仕送りが19.2%、保護者から就活用にもらったお金が19.1%となっています。

アルバイト代など、自分で稼いで賄っている人が多いですね。中には奨学金を就活の費用に当てているという人もいるようです。

就活が始まると面接対策やSPI対策、説明会などによってアルバイトをする時間もなくなってきます。そのために、あらかじめ就活用のお金を貯めておくのがいいでしょう。

就活費用の大きな負担、交通費の節約術

地方学生にとって、飛行機代や新幹線代などの交通費は大きな負担となります。

そんな地方学生が首都圏でも就活を行う場合、どのようにして費用を節約しているかをご紹介します。

①LCC・夜行バスを利用する

例えば、東京・大阪間の新幹線代は13,620円。

対して、LCCの春秋航空が3,470円、夜行バスの場合は最も安いもので2,000円を切ります。

LCC、夜行バスを利用することで1万円以上も節約することができるのです。

②電車を使わずに歩く

千代田区、港区、中央区、新宿区、渋谷区などは就活生に人気の会社が多く集まっています。

実はこれらの場所は駅と駅との距離がとても近いのです。

一駅なら十分歩ける距離にあります。時間に余裕がある場合や雨が降っていない場合は二、三駅歩いてみるのも良いかもしれません。

③交通費支給の企業イベントを利用

企業によっては、選考の段階で交通費を支給されることがあります。

金額支給には、実際にかかったお金を全額を支給してくれる実費全額支給と金額固定の二種類あります。

金額が固定の場合は、あえて夜行バスに乗ることで余った分を浮かせることができます。1万円支給され、夜行バスが往復で5,000だとすれば余った5,000円分を他に回すことができるということです。

ですが、まずは「自分がどれくらいの費用がかかるのかを事前に把握し、事前に貯めておく」というのが最善の方法ではないかと思います。

直前になって「足りない!」なんてことがないよう計画的に進めましょう。

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