現在の日本では少子高齢化が大きな問題となっていますね。
平均寿命・健康寿命が伸びている昨今。ご家族やご自身が高齢になったらどのようになってしまうのか?将来に向けてどうすれば良いのかを考える方も多いとおもいます。
少子高齢化が進み、自身とも切り離せない問題となってきてる中、高齢者に対する支援の充実している自治体に住むのは有効な対策方法ですね。
そこで、今回は高齢者への支援が充実している東京都の自治体をランキング形式でご紹介します!
高齢者支援が充実している東京都の自治体ランキング!
日本経済新聞が発表している「シニアにやさしい街ランキング」からランキング形式に自治体を紹介していきます!
以下は総合ランキングの順位順で発表していますが、各自治体の説明の中で部門ごとにその自治体が東京都の中でどれくらいの順位だったのかも載せています。
第5位 杉並区(全国9位)
- 医療・介護:4位(全国19位)
- 生活支援・予防:-位(全国42位)
- 認知症対策:-位(全国180位)
- 社会参加:-位(全国22位)
「社会参加」では東京都のトップ5に入らなかったものの、全国的には比較的良い水準でした。
主な「医療・介護」分野の杉並区の取り組みは「安心して妊娠・出産できる環境づくり」、「総合的ながん対策の推進」、「在宅療養支援対策の充実」の3本柱です。
具体的には、妊娠・出産の環境づくりとして、妊産婦健康診査の充実、不妊治療、乳幼児期の疾病予防などの対策をしています。
がん対策としては、がん検診や精密検査の受診率向上に努め、在宅療養支援対策としては、訪問事業や 介護相談の充実などの政策を行っています。
第4位 葛飾区(全国7位)
- 医療・介護:-位(全国195位)
- 生活支援・予防:4位(全国8位)
- 認知症対策:-位(全国59位)
- 社会参加:2位(全国8位)
葛飾区は手すりなど高齢に伴う住宅改修費の費用の助成など、高齢者の生活支援に力を入れています。
また、シニア活動支援センターという施設があったり、「高齢者クラブ」という高齢者が健康増進などをできるようにレクリエーションを行う施設やコミュニティがあるなど、高齢者の社会参加活動対策にも工夫が見られます。
「医療・介護」分野では、東京都全体では平均くらいですが、高齢者にやさしい東京都の自治体総合ランキングトップ5の中で最も低い水準でした。
「医療・介護」分野の水準がやや低いのが気になりますね。
第3位 荒川区(全国4位)
- 医療・介護:-位(全国37位)
- 生活支援・予防:1位(全国2位)
- 認知症対策:-位(全国125位)
- 社会参加:5位(全国14位)
「医療・介護」 分野でトップ5にランクインすることはありませんでしたが、他の部門同様高い水準でした。
社会参加が充実している理由として、荒川老人福祉センターというものがあったり、「高年者クラブ」という社会奉仕活動や高齢者の健康増進を図るコミュニティがあることが挙げられます。
第2位 新宿区(全国3位)
- 医療・介護:1位(全国2位)
- 生活支援・予防:-位(全国55位)
- 認知症対策:-位(全国59位)
- 社会参加:-位(全国39位)
介護支援として、配食サービス、理美容サービス、オムツあっせんサービス、補聴器の支給や住宅改修サービスなど様々なサービスを提供しています。
医療・介護分野では東京都1位、全国2位と全国トップクラスの非常に高い水準です。
第1位 板橋区(全国1位)
- 医療・介護:2位(全国5位)
- 生活支援・予防:3位(全国4位)
- 認知症対策:1位(全国1位)
- 社会参加:-位(全国18位)
1位を獲得したのは板橋区でした。
板橋区は総合ランキングは全国1位で、部門別でも全国的に非常に高い水準でした。
全国1位の認知症対策として、具体的に、高齢者限定のウォーキングプログラムや料理プログラムがある「能力アップ教室」という事業を行っています。
部門別ランク入りしたその他の市区町村【補足】
部門別のランキングのうちトップ5に入りながらも以上の5自治体に入らなかった自治体を紹介します。
- 医療・介護
総合ランキングではランク外となってしましましたが、「医療・介護」分野では東京都の中で武蔵野市が第3位に、目黒区が第5位にランクインしていました。
- 生活支援・予防
「生活支援・予防」分野では、練馬区が第2位、江戸川区が第5位にランクインしています。
- 認知症対策
総合ランキングでトップ5に入らなかった自治体のうち、この分野でトップ5にランクインしたのは次の4つです。
第2位にランクインしたのが渋谷区、第3位が世田谷区、第4位が中野区、第5位が千代田区でした。
- 社会参加
この分野で東京都の中では第1位が清瀬市、第3位に武蔵村山市、第4位に練馬区がランクインしていました。
部門別のランキングも見てわかったのが、総合ランキングにランクインしていない目黒区や練馬区の高齢者支援も充実しているということです。
目黒区や練馬区に注目しているのも良いかもしれませんね。
東京都の高齢化人口は今後も増加!10年後はどうなってる?
「今の日本は少子高齢化が進み、深刻な問題だ」といいうことはなんとなく皆さん分かっていると思います。
では、東京のの高齢化はどれくらいのもので、将来的に高齢者はどれくらいの人数になるのでしょうか?
2015年から2045年までの65歳以上の人口推移を表にまとめました。
65歳以上人口 | 65〜74歳 | 75歳以上 | |
2015年 | 306万人 | 159万人 | 147万人 |
2020年 | 321万人 | 151万人 | 170万人 |
2025年 | 326万人 | 132万人 | 194万人 |
2030年 | 342万人 | 143万人 | 199万人 |
2035年 | 367万人 | 170万人 | 197万人 |
2040年 | 400万人 | 193万人 | 207万人 |
2045年 | 417万人 | 190万人 | 227万人 |
2015年の国勢調査に基づくデータによると、2015年の65歳以上の人口は306万人でした。
2045年には65歳以上の人口が417万人と2015年よりも100万人以上増える計算になります。
現段階でさえ、老人ホームや介護施設や介護職員の不足が懸念されているのにこれから100万人も高齢者が増えるのは大変なことですね。
これだけ高齢化が深刻な問題となってきている中で、各自治体の高齢化対策も急務となっています。
高齢者に対する支援の充実を早く進めている自治体に住むということも大事な選択肢です。
本記事を参考にして老後に暮らす街などを検討していただくのも良いかもしれません。
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