パート主婦は厚生年金に加入するべき?得する人と損する人の違いとは?

 

アドバイス

パートとして働かれている主婦の方の中には,将来のことも考えて年金に入っておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

しかし,厚生年金に加入することで手取り額が少なくなってしまうなど,直近で見ると損をしてしまうケースも少なくありません。

 

ここでは,パート主婦の方の中で厚生年金に加入すると得する人と損する人の特徴を紹介していくとともに,一体どのくらいの年収を稼ぐことができれば損をせずに済むのかなどを解説していきます!

 

パート主婦で厚生年金に加入!得する人と損する人の特徴とは?

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厚生年金に加入をすることで将来受け取ることのできる年金の金額は増えていきます。

しかし,場合によってはパートとして働いている主婦の方は,給与からの天引きが多くなり,加入前よりも長時間働いても手取りは少なくなってしまう可能性があるのです。

 

そこでここからは,厚生年金に加入することで得をする人と,手取りが減ってしまう人はどんな人なのかを詳しく見ていきます。

 

厚生年金に加入することで得するケース

厚生年金への加入によって得をする人は,配偶者が自営業(第1種被保険者)であるパターンです。

 

この場合,パートとして働いている主婦の方は既に国民年金に加入をしています。

もともと入っていた国民年金の支払は自分自身で行っていましたが,厚生年金に加入すると保険料はパート先と折半することになります。

 

ですから,経済的な負担を減らしつつ,将来受け取ることのできる年金も増えるので,自営業の夫を持つ妻の場合には迷わず厚生年金に加入するとよいでしょう!

厚生年金に加入することで損するケース

厚生年金への加入に注意が必要となるのが,配偶者がサラリーマン(第2種被保険者)のパート主婦の方です。

扶養内でパートをしている場合には,保険料を納める必要はありませんが,扶養を外れて自分で厚生年金に加入するとなると,新たに保険料を支払う必要が出てくるので,支出は大きくなります。

 

ですから,中途半端に扶養を超えてしまうと,手取りでは扶養を外れる前に稼いでいた金額に満たないものになってしまうケースも少なくありません。

扶養を超えるのであれば,後ほど解説しますが大きく超えることが大切です!

 

年収が120万円程度にとどまってしまうと,手取りは100万円を切ってしまいますので,年間でどのくらい稼いだのかは細かく見ておく必要がありますね。

 

そもそも厚生年金とは!?平均支給額はいくら?

計算機

厚生年金とは

厚生年金とは、主に会社員・サラリーマンが加入する社会保険の一つです。社会保険は、「年金保険」以外に医療保険、介護保険、労災保険、雇用保険の5つからなる保険制度です。

会社員・サラリーマンは、社会保険料が天引きされた上で、毎月の給料を受け取ることになります。(この受け取る金額を「手取り」と呼びます。)

 

厚生年金保険料は、「労使折半」といって、企業と従業員で50%ずつ負担する仕組みになっています。

つまり、実質、毎月の給与から天引きされている金額の2倍の保険料を納付していることになります。

 

個人事業主・フリーランス等の自営業の方は、厚生年金ではなく、国民年金(老齢基礎年金)に加入する必要があります。

そもそも厚生年金ってどのくらいもらえるの!?

「平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、厚生年金の月額の平均受給額は147,051円となりました。

とはいえ、厚生年金の場合は加入している期間などによって、受給できる金額に大きな差があります。

 

そのため、男性の場合は166,668円、女性の場合は103,026円であり、月に6万円もの差が生じています。

パートとして働き,厚生年金に加入している期間が長ければ長いほど,将来的に受け取ることのできる年金額も増えていきます。

 

パート主婦でも厚生年金に加入できる?加入対象や条件を紹介

メモ帳

パートとして働いている主婦の人であっても,これから紹介する条件を満たす場合には厚生年金に加入することができます。

みなさんもご自身の状況が条件を満たしているかをぜひチェックしてみてください!

その1:週の勤務時間が正社員の3分の4以上または月の勤務日数が3分の4以上

こちらは会社で設定されている勤務時間にもよりますが,正社員の人が1か月あたり20日が出社日で,1週間あたりの業務時間が40時間であれば,パート主婦の方で月に15日以上出社し,毎週30時間以上働いている場合にはこの条件を満たすこととなります。

 

厚生年金への加入条件は年収だけが基準ではないので,気になる方はぜひご自身の勤務状況をチェックしてみてください。

その2:短時間労働者の要件を満たしている

その1の条件を満たしていなかった場合でも,次の5つの要件を満たしている場合には厚生年金への加入がひつようとなります。

 

  1. 週の労働時間が20時間以上である場合
  2. 賃金月額が8.8万円以上(年間106万円以上)ある場合
  3. 1年以上の継続雇用が見込まれている場合
  4. 従業員数が501名以上(厚生年金の被保険者数)である場合
  5. 学生ではない場合

 

注目したいのはやはり年収の部分で,厚生年金の場合には106万円が基準となります。

所得税が発生するのが,年収103万円のラインなので,「扶養を超えたくない・保険料を払いたくない」といった主婦の方であれば,年収は100万円くらいに抑えておくと安心です。

主婦が目指すべき最適な年収はいくら?いくら稼げばお得になるの?

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ここからは主婦の方の年収別で税金や保険料がどのくらいかかるのか,結果として手取りはプラスになるのかマイナスになるのかなどを見ていきます。

仮に配偶者がサラリーマンの場合であっても,ある一定の年収を超えて稼ぐことができれば,家計にとってプラスにすることも可能となります!

年収103万円未満のケース

年収が103万円に満たない水準であれば,税金も社会保険料もかからないので,あまり気にすることはありません。

多くの主婦の方はこの範囲で働かれていると思うので,年末調整をすることで取られていた税金などもしっかりと戻ってきます。

年収106万円~130万円のケース

年収が103万円を超えると所得税,106万円を超えると社会保険料を納めなければなりません。

ですから,このあたりの年収ラインでは,新たに発生した支出もあり,手取りで残る金額は100万円を切ってしまう可能性も高いです。

ですから,お給料の計算を間違えて,ほんの少しだけ稼ぎすぎてしまったという方はもったいないことになってしまうので,なるべく注意や会社への確認をするようにしましょう。

年収130万円~150万円のケース

このゾーンでも,年収が増えても手取りが増えないためかなり苦しくなってしまいます。

もう少し稼ぐことができるのであれば,手取りもプラスに転じるので目安としては150万円を超えられるのであれば扶養を外れる,超えられないのであれば扶養内で働くと考えておくとよいでしょう。

年収150万円以上のケース

ここまで稼ぐことができれば,当然保険料や税金に伴う支出はありますが,家計全体として残る手取りもプラスになっていきます。

時給がそれほど高くはないパートの方ですと難しいかもしれませんが,時間に余裕があったり,高時給のパートにありつけている場合には年収150万円以上を目指してみるとよいでしょう!