生命保険でお金が借りられる契約者貸付とは?制度や返済方法を解説

生命保険に契約したのはいいけれど、途中でお金が必要となって保険を解約して資金を用意するという話を聞きますが、非常にもったいない話です。

 

生命保険を解約しなくても、ある程度まとまったお金を借りることができる契約者貸付(生命保険貸付)という制度があることを、皆さんご存知でしょうか?

 

生命保険の解約による様々なリスクを背負うことなく、まとまった資金を準備することができる契約者貸付は、是非利用したい制度ですよ!

 

今回は、契約者貸付の仕組みから返済方法、借入可能額について解説します。ただ、借金は借金ですので、後で紹介する契約者貸付のリスクも確認しておくことをお勧めします。

 

契約者貸付の制度はどんなもの?いくらまで借りられる?

契約者貸付とはいったいどんな制度なのでしょうか?

仕組みと3種の返済方法を紹介

契約者貸付制度とは、解約返戻金の一部を保険会社から借り入れることができる制度です。つまり、解約返戻金が設定されていない保険契約だと、契約者貸付を利用することはできません。

 

また、申し込みの際には、カードローンのような審査は必要なく、電話やインターネット、窓口で申し込むだけで利用可能です。

 

また、契約者貸付の返済方法は以下の3種類があります。

  • 全額返済:元金・利息を一括で返済する方法
  • 一部返済:好きなタイミングで少額返済をしていく方法
  • 毎月返済:毎月決められた期日までに返済する方法

借りられる額は解約返戻金次第!

では、契約者貸付ではいくら借りることができるのでしょうか?

 

そのポイントは、契約者貸付金の出どころである解約返戻金にあります。

 

契約者貸付で借りることができる額は、解約返戻金の7割~8割であることが一般的です。

たとえば、契約している生命保険の解約返戻金が50万円だった場合、契約者貸付で借りることができる額は35万円~40万円ほどということになりますね。

 

借入可能額の詳細は、契約している生命保険会社に問い合わせてみましょう。

契約者貸付のメリットを紹介!

契約者貸付のメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

①お金を用意するために保険を解約する必要がない

保険が満期になる前に資金が必要になったら、保険を解約して解約返戻金を受け取ろうと考えている方がいると思いますが、それはあまりお勧めできません。

 

保険を解約すると当たり前ですが、不慮の事態に対する保険が無くなってしまいます。さらに、保険の種類によっては保険を解約すると元金割れするものもあります。

さらに、落ち着いた後に再び生命保険に入ろうとすると、1番最初に契約した時より年齢が上がっている分保険料が高くなってしまってます。

 

ですので、保険を解約することなくお金を用意できる契約者貸付は、リスクを回避しつつ資金調達ができる便利な制度と言えるのです。

②カードローンに比べて低金利

契約者貸付は金利が低いことも大きなメリットです。

 

お金を借りる手段として他にはカードローンが挙げられますが、カードローンの金利は会社にもよりますが低くても5%ほど。高いと15%以上にもなります。

 

それに比べて契約者貸付の金利は、こちらも会社によりますが2%~6%ほどです。

 

もちろん借金ですのでむやみやたらに借りるものではありませんが、金利は低いため、何かあった時の強い味方と考えていいでしょう。

③自由度の高い返済が可能

キャッシングやカードローンでお金を借りて分割払いを選択した場合、毎月決まった返済日が来ますよね。

その期日までにお金を用意できずに、他の金融機関からお金を借りるという悪循環にはまっている人は少なくありません。

 

生命保険の契約者貸付は上に書いた通り、3種類の返済方法を選ぶことができる上に、一部返済を選択すれば、返済計画は自分で自由に立てることが可能です。

借りたお金を返済できないとどうなる?保険が解約される恐れも…

電卓計算

いくら手軽に借りられるといっても借金は借金です。返済できないとどうなってしまうのでしょうか?そのリスクも知っておきましょう。

保険金や祝い金が返済に充てられることも!

契約者貸付の利用中に保険の支払事由が発生すると、返済すべき金額(元金+利息)と支払われる保険金が相殺されることがあります。

 

例えば、死亡保険金が1000万円だったとして、契約者貸付で返済すべき金額が100万円だった場合、死亡保険金として受け取れる額は900万円になります。

 

死亡保険金は、葬儀代や残された遺族の当面の生活費として使われることが多いです。

それが減額されるということは、遺族の資金計画やライフプランに影響が出る恐れがあります。

 

死亡保険金は残された遺族の生活費というのがメインの使い道です。それを契約者貸付という形で減らしてしまうのは、本末転倒です。

もちろん一時的に借りる分には問題ありませんが、長期間借りっぱなしというのはその分リスクも上がりますので、契約者貸付は無理のない範囲で利用しましょう。

 

さらに、契約者貸付でお金を借りて放置しておくと、生命保険そのものが失効してしまうことがあるんです。

生命保険そのものが失効してしまう可能性がある

契約者貸付の借入可能額には限度があります。上に述べた解約返戻金の7割~8割という数字がそれにあたるものです。

 

お金を借りて返済が滞り、元金と利息を負わせた額が借入限度額を超えると、契約している生命保険会社から連絡が来ます。

 

その内容は、一般的に「この期日までに○○円払ってください」というものです。

これを守れないと契約している生命保険が失効する可能性がありますので、事実上の最後通牒だと思ったほうがいいかもしれません。

 

 

保険を解除せずに手軽に資金を調達できる契約者貸付。この制度はあくまでも借金です。

 

生命保険を契約した本来の目的を忘れないようにしつつ、無理のない範囲で利用するなら、とても便利な制度だと言えるでしょう。