LINEが証券業に参入!取り扱い銘柄とETFについて詳しく紹介!

LINEが野村HDと共同で証券業を行うことが発表されました。

LINE Payなどの電子決済を使って、簡単にアプリ内で取引を行うことができます。また、1株数百円から購入することができます。

最近では、Facebookも仮想通貨リベラの構想を発表しており、SNSから金融業への参入が活発になってきています。

LINE証券のターゲットはこれまで株式投資をしたことのない、20~40代の働く世代や学生です!

そこで今回は、忙しい方でもLINE証券は利用できるのか、またどんな種類の証券が取り扱われるのか、手数料、始め方などをご紹介します。

LINEが証券業に参入!数百円から購入可能

LINEは金融サービスを拡大中で、ついに証券業に参入

LINEは14年ころから積極的に金融サービスを拡大してきました。

これまで14年10月に電子決済サービスLINEPayのサービスを開始し、キャッシュレス化にいち早く対応してきました。

また、18年10月にはLINEほけんLINEスマート投資などを行ってきました。

ついに19年8月~LINE証券を野村HDと共同でスタートさせました。

現在、日本の働く世代で「投資離れ」が進んでいます。そこで、LINEアプリの利用によって、資産運用を身近なものにしたいという目的があります。

数百円から購入可能、LINEアプリですべてが完了する手軽さ

「資産運用を身近なものにする」目的がありますから、初心者でも始めやすいことがポイントになっています。

まず取引金額は1株単位で、数百円から3000円以下で購入できる銘柄を多く用意しています。

多くの株式投資は、100株単位で金額が数十万円単位~数百万円単位が基本でした。ですので、LINE証券は今まで株をやったことのない人にも始めやすいのではないでしょうか?

また新たにアプリをダウンロードすることなく、今あるLINEアプリだけで取引ができます。

数回タップするだけで、株式が購入できるようになっています。

夜21時まで即時注文・即時約定取引ができる!忙しい社会人、学生も気軽に始められる

受付時間は平日朝9時~平日21時までとなっています。

忙しい社会人や学生の方でも家に帰ってから、取引ができますね。

ただし、ETF取引に関しては、夜間取引はできません。

取り扱いは日本の有名企業100社と不動産、NASDAQ、国内ETFなど9種

LINE証券で取り扱われるのはLINEが選んだ日本企業100社とTOPIX、不動産(東証REIT)、NYダウ、NASDAQ、国内ETF(上場投資信託)を9種類となります。

株式の売買だけで投資信託の取引はできません。

気になる日本企業100社

1株単位で購入可能とご紹介しましたが、気になる100社はどのような企業なのでしょうか?

引用:LINE公式ホームページ

みずほホールディングスやORIXなどの金融グループ、メーカー、通信など誰もが知る日本の有名企業ばかりですね。

100社に絞られていることで、株に詳しくない人でも銘柄が選びやすいかもしれません。

では他にはどんな投資先があるのでしょうか?

国内ETF

ETFとはExchange Traded Fundの略で、上場投資信託と呼ばれます。

通常、自分で株式投資をしようとすると、多額の資金が必要で倒産のリスクもあります。ETFは小口単位で投資ができ、分散投資をすることができます。

例えば100万円の株式を購入する場合を考えます。

100万円でI社の株を購入するとします。1株1,000円で1,000株購入したとします。極端な話ですが、I社が倒産した場合、100万円のうちのほとんどを失ってしまうことになります。

しかしP、Q社にも33万円ずつ分散投資ができるとしたら、I社が倒産しても失う金額は33万円で済みます。

これが上場投資信託のもとになっている考え方で、リスクを小さくすることができるのがメリットといえます。

例えばTOPIX上場ETFを購入するとしたら、TOPIXを構成する約2,000銘柄に分散投資ができるということになります。

ただし、多数の銘柄に投資をすることになるので、株価が大きく跳ね上がる可能性も小さくなってしまいます。

不動産(東証REIT)

REITとは、Real Estate Investment Trust(不動産投資信託)の略語であり、あらゆる投資家から資金を募り、商業施設やオフィスビル、住宅などの不動産を購入・運用して、そこから発生した賃料収入を投資家へ分配していく仕組みです。

そして東証REITとは、東京証券取引所に上場しているREITのことをいい、株式と同じように誰でも購入したり売却したりすることができます。

特徴としては、REITは株式投資に比べて高めの利回りになっていること、流動性が高く換金しやすいことが挙げられます。

しかし、REIT自体が倒産してしまうリスクがあります。

これは株式と同じですが、REIT自体が潰れてしまった場合には、せっかく投資したお金がパーになってしまいます。

NYダウ30種ETF

NYダウ30種ETFとはNY証券取引所の有名企業30銘柄を対象としたNYダウ指数に連動した株価指数です。

代表的な銘柄としてはボーイング(航空機)、アップル(IT)、ゴールドマンサックス(金融)などが挙げられます。

NYダウ30種ETFの特徴としては、ダウ平均によって算出されるので、株価の高い銘柄の動きに影響を受けやすいことが挙げられます。

類似した指数にS&P500 というものもあります。

S&P500は上場企業のうち流動性がある500銘柄からなるものになります。

S&P500は時価総額によって算出されているので、時価総額の大きな銘柄の動きに大きく影響を受けます。

ダウ30種ETFは株価の高い銘柄の株価に依存しますが、S&P500は価格の変化が大きな銘柄の動きに依存するという違いがあります。

今回、LINE証券で取り扱っているのはダウ30種ETFの方になります。

NASDAQ100ETF

NASDAQ100とは米国のNASDAQ市場(The Nasdaq Stock Market)に上場しているアメリカの企業とアメリカ国外で発行された企業の株式の中で、時価総額が最も高い100銘柄で構成された時価総額加重株価市場です。

NASDAQ市場全体の2611銘柄のうちの100社のみですが、時価総額は全体の70%以上を占めています。

NASDAQ100に入っている会社としては、マイクロソフト、インテル、アップル、Facebook、アルファベット、インテルなど、世界的なハイテク・IT企業が入っています。

ここには金融以外の企業が入っていることもポイントです。

NASDAQの起源はアメリカのベンチャー企業向け株式市場でした。しかし、当初ベンチャーや中堅とされていたIT企業が巨大企業に成長し、その後もNASDAQに残り、NYダウと並ぶアメリカの代表的な株式市場になりました。

一般的な外国株式のデメリットとしては、国内株式より手数料が高い、為替リスクがあることが挙げられます。

そもそも株式投資にはどんなメリットがある?主なメリットは3つ!

そもそも株式投資にはどんなメリットがあるのでしょうか?

「株に良いイメージがない」、「銀行に預けたほうが安全」と考えている方もいらっしゃると思います。

でも株式投資には、資産を増やすことができるという大きなメリットがあります。

メリット① 株式の値上がり値(キャピタルゲイン)が得られる

株式投資の最大のメリットは、買った株式の株価が上昇することで得られる「値上がり値」です。

この値上がり値キャピタルゲインといい、株式を買ったときの価格とその株式を売ったときの価格の差になります。

例えば、A企業の株を10万円で買ったとします。半年後にA企業の株価が12万円になり、このときに売却するとします。

買値10万円と売値12万円との差額の2万円がキャピタルゲインになります。

つまり、株価が将来的に値上がりする企業を選ぶことがキャピタルゲインを大きくする方法です。

メリット② 配当金(インカムゲイン)が得られる

次にあげられるメリットは、株式所有による配当金を得られることです。

配当金とは、企業が利益の一部を株主に還元するものです。株主が企業の所有権を持つのが原則ですので、株主は配当金を得る権利があります。

その際、配当利回りをチェックすることをおすすめします。

配当利回り(%)=1株あたりの配当金÷現在の株価

例えば配当が1000円で、株価が10万円だった場合、配当利回りは1%です。

日経平均株価の平均利回りは約2%となっています。

しかし、10%を超える配当利回りの企業もあります。

参考として、9月4日現在の配当利回りの高い銘柄をご紹介します。

  1. ベリテ 配当率10.42%
  2. KG情報 配当率9.71%
  3. 松井証券 配当率9.68%
  4. スズテン 9.52%
  5. 日産自動車 8.78%

ただし、企業の業績によっては、配当率が下がったり、配当が無くなってしまうこともあります。

メリット③ 株主優待が得られる

企業から自社製品や株主優待券がもらえるのも株式投資のメリットといえます。

レストランの招待券や、テーマパークや映画のチケットなど豪華な株主優待も多くあります。

株主優待から、投資する会社を選ぶのも選ぶ方の一つといえます。

株主優待の一部をご紹介します。

  • イオン・・・100株以上所有でいつでも買い物が3~7%割引される。
  • ルネサンス・・・100株以上所有で施設1回1名が無料で利用可能
  • ワコールホールディングス・・・100株以上所有で通信販売、オンラインショッピング20%割引

このように株式の最低保有数が決めらていて、株主優待を行っている企業が多いようです

しかし、毎日の買い物が割引になったり、無料で施設を利用できるのは嬉しいですね。

LINE証券の始め方 面倒な書類郵送や店頭に行く手間いらず

LINE証券は店頭に行って個人情報の照会をしたり、書類を用意したりする必要がないのが特徴です。

<LINE証券の始め方>

  1. 「LINE」アプリ内の「ウォレット」タブから「証券」アイコンをタップします。
  2. 「LINE証券」トップ画面の「口座開設(無料)」のリンクをタップし、口座開設をお申込みください。申し込みは、最短約3分で完了します。
  3. 申し込み後、4営業日ほどで簡易書留ハガキが届きます。
  4. 簡易書留ハガキのQRコードを読み取り、「LINE証券」にアクセスします。

ハガキのQRコードを読み込んで、個人情報の照会が完了すれば、取引をスタートすることができます。

始めるハードルが他の証券売買と比べて低いのがLINE証券のメリットといえます。

少額から手軽に始められるLINE証券、リスク・デメリットは?

スマホで手軽に、数千円から始められるLINE証券ですが、株取引は元本が保証された投資ではありませんので、リスクがあります。そこでLINE証券のリスクやデメリットを3個ご紹介します。

①値下がりリスク(キャピタルロス)

先ほど、株式投資の最大のメリットは、買った株式の株価が上昇することで得られる「値上がり値」であるとご紹介しました。

しかし、買った株式の株価が下落する場合も考えなくてはなりません。

このように株価が買ったときよりも売りたいときに下がってしまうとき、株式の値下がり損のことをキャピタルロスといいます。

リスクを低減するために、「損失に対する許容度」を決めておくことも必要です。

損失に対する許容度」とは買った株価から○○円下がったら手放すと決めておくことです。

手放すことによって、さらに値下がりしてキャピタルロスが大きくなるリスクを減らすことができます。

②手数料が上乗せされている

LINE証券では、口座開設費、取引手数料が無料となっています。

しかし、買付価格、売却価格にスプレッドという手数料が掛けられています。

ですので、市場価格が400円だったとしたら、買付価格は400円+スプレッド、売却価格は400円-スプレッドとなります。

取引価格に手数料がかけられていることはデメリットといえます。

③取引銘柄が少ない

現在LINE証券で取引できるのは、国内の100銘柄とETF9銘柄のみです。

この会社の株が欲しいと思っても、取り扱っていない場合も出てくるでしょう。

銘柄が限定されていることは、選びやすいというメリットにもなりますが、株式投資を今までも行ってきた方には物足りないかもしれません。

もっと多くの種類を見たいという方は、SBI証券、マネックス証券など他のオンライン証券を検討した方が良いかもしれません。

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