最近では若者の車離れなんてことも大きく取り上げられるようになってきました。
車を使う機会がほとんどないから別に欲しくない、使うとしてもレンタカーやカーシェアリングで十分、なんて考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、やはり大人のお買い物として一度は車を買ってみたくはありませんか??
消費税の増税をして少し気が引けてしまうかもしれませんが、政府としても自動車の販売が落ち込まないようにあらゆる税制の優遇策を打ち出しています。
とはいえ、初めて車を買うときにはどんなことをチェックしなければいけないのか、購入までの流れはどうなるのか、はなかなかわからない人ばかりでしょう。
車の購入にあたってどんなことを知っておかなければいけないのか、基礎知識をこの記事でしっかりと紹介していきます!!
そもそも車の種類ってどんなものがある?
そもそも車といっても、用途や長所に応じていろんな種類があります。
ここでは、用途や使い道別にオススメのクルマのタイプを紹介していきます!!
日常的に車を使いたい!運転しやすいクルマ
まずは、手軽に運転できて普段の送り迎えやお買い物など近場での運転に長所をもつクルマを紹介していきます。
- 軽自動車
まず最初に紹介するのは、軽自動車です。
軽自動車は排気量や馬力は大きくはありませんが、小さな車体なので小回りもききますし、燃費もよいので街乗りにはかなり使い勝手の良い車のタイプです。
最近ではボックスタイプなどで、軽自動車でありながらしっかりと荷物が詰める軽自動車もあるので、「軽自動車=狭い」という概念はかなりなくなってきています。
- コンパクトカー
次に紹介するのはコンパクトカーです。
コンパクトカーは軽自動車に比べるとやや大きめで、走行性能も向上させたものになります。
お子様のいらっしゃらないご家庭や、お子様の小さな家庭で、ファミリー向けの車を探している方はコンパクトカーが良いのではないでしょうか??
アウトドアや長距離レジャーにぴったりのクルマ!
続いて紹介するのは、身近な街乗りというより、アウトドアや長距離運転を要するレジャーなどを楽しみたい人におすすめのクルマです。
- SUV
まず最初に紹介するのはSUVです!
SUVは最近人気の車種で、自動車メーカーが各社こぞって新モデルを発売している注目の車種となっています。
もちろん街乗りでも便利ですが、車高が高いので見通しもよく、長距離運転でも疲れない車のタイプとなっています。
- ミニバン
ミニバンは室内が広々としており、8人までの大人数でのドライブや、車内泊などもできる使い勝手の良いクルマです。
車体はかなり大きいため、都内の小さな道や駐車場探しに苦労する機会もあるかもしれませんが、地方にご在住で家族が多い方はミニバンが最適解かもしれませんね。
運転をとにかく楽しみたい!ドライブが好きな方のクルマ
最後に紹介するのは、とにかく運転が楽しいくてドライブに行きたいという方にオススメしたいクルマです。
- セダン
スポーティーでありつつも、大人っぽく上品なクルマが好きだという方には、セダンがオススメです!
運転する人はもちろんのこと、同乗者の方も快適性が高く、若いカップルや高齢のご夫婦などがデートで使うとぴったりのクルマですね。
- スポーツカー
最後に紹介するのは、スポーツカーです!
車内はそれほど広くはなく、2人乗りのものも多いですが、やはり走行性能を重視するのはスポーツカーでしょう。
「燃費や街乗りは気にしない!」「とにかくカッコよく運転を楽しみたい!」というクルマ好きの方はスポーツカーをチョイスしましょう!
ハイブリットってどんなクルマ?
車のタイプとは少し概念は変わりますが、ハイブリットってどんな車かよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ハイブリットとは、ガソリンで動くエンジンと、電気で動くモーターを搭載している、ガソリンと電気の2つの動力で動くクルマとなります。
ハイブリットタイプの車は基本価格はややガソリン車よりも高いものの、燃費は良いので維持費を考えると使用頻度が高い人だとお得になるという利点があります。
また、環境にも優しいハイブリットカーはエコカー減税により、税制面での優遇も受けられるというメリットがあります。
車を購入するまでの手順とは?必要な手続きはどんなこと?
ではここからは、車を購入するまでの流れを簡単に解説していきます。
車は欲しいけれども、何から始めたら良いのかわからないという方でも、しっかりマイカーの購入までの流れがわかるように、詳しく紹介していきます!
まずは車の使い方を考えよう!誰とどんな風に使う?
まずは車をどのように使うのかから考えていきましょう。
具体的には、誰と・どのくらいの頻度で・どこに行くために使うのかを決めていきます。
例えば。家族が多い方にはファミリータイプの大きな車がオススメですし、若いカップルや独身の方はかっこいいモテそうなスポーツタイプがいいですね。
実用性重視か見た目重視かによって、車のタイプはだいぶ変わってきますので、ぜひ車のどの部分を重視するかによって車のタイプをチョイスしてみてください。
車種やグレードを決めよう!!
車の大まかなタイプが決まったら、具体的にどのようなメーカーのどの車種にするのか、その中でもどのグレードのものにするのかを詳しく決めていきます。
また、オプションなどでどんなものをつけたいかも決めておくと良いですね。
手順としてはここから価格の見積もりなどに入っていきますが、見積もり次第ではまたクルマ選びの段階に戻ってきても全然オッケーです。
イメージと違った、やっぱりピンとこないなどの場合には納得のいくまでクルマ選びを継続しましょう。
購入費用と維持費をシミュレーションしていこう!
欲しい車が決まったら、いよいよ購入費用と維持費を計算していきましょう。
ここでのポイントは、購入するときにかかるお金だけではなく、買った後にかかるお金も計算しておこうというところです。
車の維持費に関しては、別の段落で詳しくしていきますが、購入代金が抑えられても長い目で見ると維持費がかさんで結果的に損してしまうなんてことしばしばあります。
目先のお金ばかりを気にするのではなく、しっかりと長い目で見たお金の管理をここでしていきましょう!
いよいよ試乗と商談へ!
お金の見積もりが完了し、納得のいくものだったら、ディーラーに足を運んで試乗をしましょう。
やはり乗ってみた感触が一番大切ですから、試乗は抜かりなく行いましょう。
試乗の際には、視界の良さ・ブレーキの効き方・ハンドルの動かしやすさなど数字ではなかなかわからない部分をしっかりとチェックしていきましょう。
また、ご家族の方がいれば助手席や後部座席に乗ってもらい、乗り心地が良いのかを確かめてもらうと良いですね。
マイカーを購入するとどんな費用がかかる?維持費ってどんなものがある?
そもそもマイカーを購入した後にはどんな維持費がかかるのでしょうか?
なかなか車を持つまではわからないことも多いと思うので、ここでしっかりとお金について詳しくなっておきましょう!
その1:税金
自動車を持っているだけで、日本では次のような3種類の税金がかかってしまいます。
- 自動車税/軽自動車税
自動車税は自家用乗車の場合、排気量によって額が変わり、軽自動車は一律同じ値段となっています。
以下に自動車税額一覧を作成しました。
車の種類 | 排気量 | 税額 |
普通自動車 | 1リットル以下 | 2万9500円 |
1リットル超〜1.5リットル以下 | 3万4500円 | |
1.5リットル超〜2リットル以下 | 3万9500円 | |
2リットル超〜2.5リットル以下 | 4万5000円 | |
2.5リットル超〜3リットル以下 | 5万1000円 | |
3リットル超〜3.5リットル以下 | 5万8000円 | |
3.5リットル超〜4リットル以下 | 6万6500円 | |
4リットル超〜4.5リットル以下 | 7万6500円 | |
4.5リットル超〜6リットル以下 | 8万8000円 | |
6リットル超 | 11万1000円 | |
軽自動車 | 一律 | 1万800円 |
先ほどの自動車のタイプの部分でも触れましたが、自動車税の部分では軽自動車はかなり優遇されていることがわかりますね。
- 自動車重量税
新車登録から3年後に初回の車検をして、初回の車検のあとは2年ごとに車検をします。
自動車重量税は基本的に車検時に一緒に払います。自動車重量税の料金は以下の表の通りです。
<3年自家用車(新車新規登録時)>
3年自家用車の場合には、次のような自動車重量税が課せられます。
車両重量 | エコカー減税適用 | エコカー減税適用なし | ||||
免税 | 75%減 | 50%減 | 25%減 | 本則税額 | 適用なし | |
0.5t以下 | 0円 | 1800円 | 3700円 | 5600円 | 7500円 | 1万2300円 |
〜1t | 0円 | 3700円 | 7500円 | 1万1200円 | 1万5000円2 | 2万4600円 |
〜1.5t | 0円 | 5600円 | 1万1200円 | 1万6800円 | 2万2500円 | 3万6900円 |
〜2t | 0円 | 7500円 | 1万5000円 | 2万2500円 | 3万円 | 4万9200円 |
〜2.5t | 0円 | 9300円 | 1万8700円 | 2万8100円 | 3万7500円 | 6万1500円 |
〜3t | 0円 | 1万1200円 | 2万2500円 | 3万3700円 | 4万5000円 | 7万3800円 |
<2年自家用車>
2年自家用車の場合には、次のような自動車重量税が課せられます。
車両重量 | エコカー減税適用 | エコカー減税適用なし | ||||
免税 | 50%減 | エコカー | 右以外 | 13年経過 | 18年経過 | |
0.5t以下 | 0円 | 2500円 | 5000円 | 8200円 | 1万1400円 | 1万2600円 |
〜1t | 0円 | 5000円 | 1万円 | 1万6400円 | 2万2800円 | 2万5200円 |
〜1.5t | 0円 | 7500円 | 1万5000円 | 2万4600円 | 3万4200円 | 3万7800円 |
〜2t | 0円 | 1万円 | 2万円 | 3万2800円 | 4万5600円 | 5万400円 |
〜2.5t | 0円 | 1万2500円 | 2万5000円 | 4万1000円 | 5万7000円 | 6万3000円 |
〜3t | 0円 | 1万5000円 | 3万円 | 4万9200円 | 6万8400円 | 7万5600円 |
ここで一つ具体例を挙げて、自動車にかかる税金を計算してみましょう。
プリウスの一番下のグレードであるEグレードだと「燃費基準+50%達成車」で車の重量が1.595tです。
そのため、以上の税額表を参考にすると、普通乗用車を新規購入した時、自動車税が3万9500円がかかり、自動車重量税は初回の支払いで1万5000円、2回目以降に1万円払うことになります。
軽自動車の場合、自動車税1万800円、75%減税車だとすると7500円の重量税がかかります。
以上の内訳から、車を新たに購入すると、普通乗用車の場合は5万4500円、軽自動車の場合は1万8300円かかる見込みとなります。
その2:保険
自動車にかける保険には、必ず加入しなければならない自賠責保険と、加入者の任意で加入できる任意保険の2つがあります。
- 自賠責保険
強制加入の自動車保険のことを「自賠責保険」と言います。
自家用乗用車の年間いかかる自賠責保険の金額は約2万6000円でした。
軽自動車でもそれほど保険料は変わらず、年間で約2万5000円の保険料がかかります。
- 任意保険
20代 〜40代のうち、車両保険を備えている契約者の平均の任意自動車保険の金額は約5万5000円でした。
自動車を持つとなると、自賠責保険と任意保険の両方に加入した場合には、年間で約8万1000円かかる計算になりますね。
また、自動車保険の保険料を大きく左右する等級に関しては、以下の記事をご覧ください!
自動車ローンの金利
横浜銀行のマイカーローン特別金利キャンペーンの時の金利は399万円以下の借り入れで2.5%でした。
例えば、250万円のプリウスを金利2.5%で5年返済するとします。すると、月々4万4368円返済することになります。
金利を入れると総額266万2080円返済することになります。なので、金利に約16万円支払うことになります。
また、より高い値段の車を買ったり、金利が高い金融機関から借り入れをしたり返済期間を長くすると以上の金利返済額よりも大きくなってしまいます。
その3:整備・メンテナンス費用
購入後のメンテナンス費用も色々と必要になってきます。
特に注意が必要なのは、安く中古車を購入した場合です。
購入したときに支払う代金は少なく済んだとしても、修理代金やメンテナンス費用がかさんでしまい、結局それほど安くはなかったなんてこともよくあるので気をつけましょう。
- 車検代
車検代はディーラーであれば、普通乗用車が約10万円、軽自動車が約7万円かかるようです。
- オイル代
オイル代はメーカーによって異なりますが、相場は1リットル当たり6000円です。
オイル量は4〜5リットルが相場なので、今回は4リットルを想定します。また、オイル交換は走行距離5000kmまたは6ヶ月ごとが目安とされています。
以上の条件から計算すると、1年間にかかるオイル代は4万8000円です。
- タイヤ代
走行距離によってタイヤのい消耗の仕方は変わってきますが、タイヤの耐用期間は3年と言われています。
また、タイヤを1本5000円、タイヤ交換業務を1000円だとすると、一回のタイヤ交換で2万1000円かかり、一年あたり7000円かかる計算です。
また、積雪の多い地域ではスタッドレスタイヤは必須なので、上記の通常タイヤにプラスしてタイヤ代がかかってきます。
- 修理代
車を運転していると、ボディをこすったってしまったり、ぶつけてへこましてしまうこともあると思います。小さな引っかき傷の修理は1000円程度、へこみなどは2万円以上かかるどうです。
保険に加入をしておくとカバーしてもらえることもありますが、有事の際にはこうした費用がかかる可能性があることを念頭に入れておかなければなりませんね。
その4:ガソリン代や高速料金
ガソリン代金の相場としては、総務省統計局の平成26年度の消費者実態調査によると、1ヶ月の平均使用ガソリン代は7214円、年間で8万6568円でした。
やはりガソリン代を節約しておきたい方は、ハイブリット車や燃費の良い車種などをチョイスすると良いですね。
高速料金
総務省統計局の家計調査によると、「有料道路」への年間支出金額は8万923円でした。
高速道路などに平均で年間約9万円も払っているのですね。
もちろん車の使用頻度などによりけりですが、都内ではそれほど長くない距離でも渋滞を避けるために有料道路を使うことも多いので、思いの外高速料金はかかってしまうと考えておきましょう!
その5:駐車場代
東京23区の月極め駐車場の相場は3万5000円でした。
地方では、毎月1万円ほどで駐車場を借りることもできますが、仮に都内で駐車場を契約すると駐車場代だけでも年間42万円かかってしまう計算になりますね。
これだけでもかなりのコストになってします。
車にかかるお金は買った後のことも考えて!カーシェアという選択肢も!
やはり車を購入する場合には、「いくらで購入できるのか」ということばかり気にしてしまいます。
しかし、上でも見たように購入後にかかる維持費をしっかりと計算して、本当に車を保有し続けられるだけの経済能力があるのかを考えておきましょう。
週末だけしか車に乗らない方や、駐車場代金がかなり高い地域にお住いの方などは、カーシェアの方がメリットが大きい場合があります。
下の関連記事では、カーシェアサービスとマイカーを購入した場合の徹底比較をしていますので、ぜひ気になる方はチェックしてみてください!
暮らしに役立つお金の情報を無料でお届けしています!