「AIが人間の仕事を奪うだろう」「人間の仕事は人工知能に取って代わられていく」
こうした不安の声は多く上がり、これから転職をする方の中には転職先の業界や企業の成長は続くのか、自分のキャリアの歩み方は将来も仕事にしっかりと恵まれるのだろうか、と心配になっている方もいらっしゃるかと思います。
できることなら、これから伸びる業界に身を置いて成長を遂げて長い期間ビジネスマンとして活躍していたいですよね。
逆に今後衰退していく業界で働いていると、今は仕事に恵まれていても将来的には仕事がなくなってしまうなんてことも、、。
そこで今回は、これから転職活動をしていこうと考えている方や、就職活動をしようとしている方を対象に、これから伸びていくであろう業界や衰退してく可能性のある業界をいくつかまとめていきます!
2019年最新のこれから伸びていく業界9選!!
ではさっそく、2019年現在で今後・将来的に伸びていくと予想されている業界を10個紹介していきます。
独自の将来予想をしているので、ぜひ参考にしてみてください!
①IT業界
まずはじめに紹介するのが「IT業界」です。
やはりこれからの時代には電子化・IT化が進んでいきますので、それを支えるIT業界への需要は高まっていくでしょう。
世界のトップ企業には、GAFA(Google・Amazon.com・Facebook・Apple Inc)が圧倒的な存在感を持っているなど、IT企業の成長は日本のみならず世界中で恐ろしいほど進んでいます。
以下の関連記事では、世界の企業を時価総額ランキングで紹介しています。
これをみると現在の世界経済でIT企業が覇権をいかに握っているか一目瞭然です!
IT業界と一言で言ってもあらゆる職種や領域があります。
例えば、フィンテックなどを例に挙げてみると、金融とITというように複数の分野にITがまたがっていくというのが現在の流れになっています。
ですから、ITの知識があらゆる場面での土台となっていくでしょう。
「ITの仕事=エンジニア」というイメージはありますが、必ずしもプログラミングができることだけがIT業界で活躍することではありません。
営業職としてITの知識を持っているとクライアントの不具合にも迅速に対応できたり、業務の効率化を自分で進めることにもつながります。
純粋な日本的な経営を行う企業ではIT化がなかなか進んでいない状況にあります。
こうした状況だからこそ、IT技術に対して抵抗がなく、知識を持っている人材は必ずしもIT業界だけではなくあらゆる業界で活躍することも可能です。
②インターネット広告業界
続いて紹介するのは「インターネット広告業界」です。
従来の広告といえばやはりテレビCMが主流でした。
しかし近年ではテレビ離れやそれに台頭する形でSNSやYoutubeなどの代替メディアが大きな影響力を持つようになってきました。
スマホでネットサーフィンをしている時に目に入る広告も、気がつくと社名や商品名を覚えていたなんて事ありませんか?
広告を打つ目的は、不特定多数の人に社名や商品を認知してもらうことにあります。
インターネットを使う人口や頻度が近年では爆発的に増えてきているので、こうした媒体で広告を出している業界は今後も伸びていうことでしょう。
こうした業界では、事業会社とのコネクションができたり、マーケット分析能力が身につくなど、ITの知識はもちろんのこと、終局能力や収益化に関わる緻密な知識が身につきます。
③人材派遣業界
3つ目に紹介する業界は「人材派遣業界」です。
最近やたらと転職関係のCMや広告を見る機会が増えてきたと思いませんか?
日本では終身雇用を前提とした働き方が根付いており、今までは転職をするサラリーマンの方はそれほど多くはありませんでした。
しかし、近年では実力主義や成果主義を掲げる企業も増えてきており、若くして実績を上げればどんどんキャリアアップしていく人も増えてきました。
また、企業としても新卒で大量に採用してじっくり育てる方針から、外部から中途採用として即戦力を確保する採用方法へとシフトしつつあります。
こうした流動化した労働市場の影響もあり、人材派遣業界への需要は年々高まってきています。
④観光・ホテル業界
4つ目に紹介するのは、「観光・ホテル業界」です。
2020年の東京オリンピックを契機に、日本では観光ブームが到来すると見込まれています。
観光庁は2020年には訪日外国人数4000万人、2030年には6000万人を超える観光立国となることを目標としています。
東京オリンピックが終了した後には観光客数はグッと落ち込んでしまうのではないかとの懸念もありますが、観光庁の試算ではかなりポジティブな予測を持っているようですね。
訪日観光客数が増加すると、観光業やホテル業への需要が高まることになります。
最近では都心を中心にホテルの建設ラッシュが進んでいることからもわかるように、これからはホテルマンなどの雇用の増大が期待できそうですね。
⑤介護福祉業界
5つ目に紹介する業界は「介護福祉業界」です。
日本では今後、深刻な少子高齢化が進んでいくものとされています。
高齢化が進むということは、自力では生活が困難であり介護サービスを必要とする人が増えてきます。
現在でも多くの老人ホームや訪問型のデイケアサービスもありますが、今後はますますサービスの量や人材を充足させていかなければならないでしょう。
介護業界はサービスの質の差別化がしにくく、価格競争化し、賃金を低く抑えられがちの業界でもあります。
今後の人材不足の可能性を考えると、どうにかして労働環境を改善し、従事したいと考えるような人が増えるような取り組みが期待されている業界でもありますね。
⑥医療業界
6つ目に紹介するのは「医療業界」です。
介護福祉業界とやや似た理由になりますが、高齢者の割合が上がっていく今後の日本では、医薬品や医療サービスの需要は高まっていくでしょう。
また、最近では健康に関する意識が高まりつつあります。
禁煙に関する治療やダイエット・美容整形など一昔前では医療サービスとして確立されていなかったものが最近では立派なビジネスとして成立しています。
医療系のベンチャー企業などもかなり増えてきました。
技術面での進歩もあり、Iotを利用したオンラインでの診療も可能になってきました。
そのため、デジタルヘルスという新たな領域でのビジネスの拡張や人材の必要性が今後も高まっていきそうです。
⑦娯楽業界
7つ目に紹介するのは「娯楽業界」です。
外資系企業では働き方改革で週休3日制を導入したり、日系企業でも残業時間を減らそうという試みが行われており、終業後の余暇活動に充てる時間も増えてきました。
AI(人工知能)の普及やロボティクス化に伴う働き方改革が進むと現在よりも労働時間がさらに縮小化され、余暇にかける時間が生まれるでしょう。
余暇活動に充てられる時間が増えると、娯楽に時間をかける人の割合が増えていきます。
ソーシャルネットワークゲームや映画、音楽などの娯楽やエンターテイメント分野は、人間の感性を刺激する領域ですので、AIや人工知能にも代替されにくく、今後はますます伸びていく業界であると言えますね。
⑧コンサルティングファーム
現時点でもかなり業界としても拡大傾向にはありますが、コンサルティングファームもやはり今後成長産業と言えそうです。
最近ではIT技術をうまく使いこなすことのできない企業や、業務効率化やビッグデータの活用などがうまくできない古い体質の企業が増えています。
こうした経営ノウハウがあまりない企業に対して、外部から客観的に経営のアドバイスを行う存在がコンサルティングファームの役割です。
コンサルティングファームは高給で激務というイメージがありますが、ビジネスマンとして圧倒的に成長できる機会も多くあります。
特定の分野に専門知識や人脈があればあるほど、コンサルタントとしての強みになる業界でもあるので、ファーストキャリアで確かな実績を残せたのちに、コンサルタントとして転職したり独立するという方も増えてきていますね。
⑨農林水産業
意外かもしれませんが、農林水産業も今後の日本経済では重要な存在になってくるでしょう。
従来のイメージのように、単に田畑を耕して作物を育てる農業の時代は事実上終わりました。
これからの時代には、AIとロボット技術を組み合わせることで、畑にドローンを飛ばして作物の育成状況を画像認識で確認したり、肥料や水の量の調整にAI技術を活用したりすることが一般的になっていくでしょう。
農林水産業はどうしても技術の導入が遅れており、IT技術が使われているイメージがないかもしれませんが、もっとも技術革新の余地のある産業の一つと言われています。
後継者問題なども深刻化していく農林水産業ではありますが、私たちの生活には欠かせないものですし、AIによる自動化に成功すれば十分今後の成長も期待できる業界です。
転職する場合は注意?今後衰退していく業界や職種は!?
では反対に、これからの時代ではどんな業界が衰退してしまうのでしょうか?
あくまでも現時点での予測に過ぎませんが、下記の業界では近年の業績悪化や将来の成長性の乏しさが指摘されています。
①出版業界
今後伸び悩んだり衰退するであろう業界の一つ目は、出版業界です。
日本では若者を中心とした活字離れが進んでおり、情報収拾の場も書籍からインターネットへと移ってきています。
そのため雑誌の発行部数も各社落ち込んでおり、各社苦戦を強いられています。
今後の成長のポイントとしてはうまく電子化に成功することや、読み放題サービスなどの確立などですね。
②テレビ業界
先ほども申し上げたように、広告収入をベースに収益を上げているテレビ業界ですが、近年ではウェブ広告の割合が増えてきていることから、収益減は避けがたい局面にあるとされています。
皆さんの実感値としてもテレビを見る時間が前よりも減って、Youtubeなどを見る時間が増えてきているのではないでしょうか?
見る人が少なくなると広告効果も減少するので、お金を出して広告を出すスポンサーも減っていきます。
こうした流れから、視聴者数の減少がテレビ局の売上減少へとつながっていくのです。
③コールセンター
電話オペレーターやコールセンターの仕事は今後AIに代替される可能性が非常に高いとされています。
すでに、電話対応でAIを活用し、無人化しているところも増えてきていますね。
実際のトラブル対応にはまだまだ人の手が必要ではありますが、どんな問題を抱えているかの振り分けを行ったり、個別対応の申し込みをする段階までは完全にAIが代替できるレベルにまできています。
以前のような広いオフィスに電話機を並べて応対するという光景はもうすぐ消えてしまうかもしれませんね。
④窓口・受付業務
大きなショッピングセンターなどにいくと受付に女性がいるのをよく見るかと思います。
いきたいお店はどこにあるのかなどを尋ねる際には便利ですが、最近ではタブレットを置いたり、タッチパネルを設置して人件費を削減する企業も増えてきました。
これからは実力主義の時代!自力で稼ぐ力を身につけよう!
会社におんぶに抱っこで定年までのんびりと過ごしていれば安定した収入が約束されている時代は終わりました。
AIによって現在存在する仕事のうち、47%が代替され人出が不要になるとの試算も出ています。
こうした時代だからこそ、個人の力で稼ぎ出す力が必要とされています。
まず伸びそうな業界を見つけ出し、転職したり専門的な知識を深めることで、あらゆる業界でマルチに活躍できる人材になりましょう。
また、会計・IT・英語の3つのスキルはどの業界で働くにしても今後必須になってきます。
何から頑張れば良いかわからないという人は次のような資格を取得するところから始めましょう!
会計:日商簿記2級以上
はじめに紹介するのは、日商簿記です。
会計は経理や財務に関わる仕事だけにしか使わないイメージですが、今後はサラリーマンの必須スキルになっていきます。
日商簿記は初級、3級、2級、1級と4段階ありますが、基本的にビジネス業界で役に立つのは2級と1級になります。
簿記は基本的には会計の知識を広く扱うものとなっており、経理職などを志している方は必須の資格になります。
また、企業会計への理解も深まるのでクライアント企業の課題を数字の面から理解したり、収益性などを見積もるためにも簿記の知識は役に立ちます。
そのため、フロント・バックオフィス問わず利用する機会の多い資格と言えるでしょう。
また、事務職の中でも差別化するためにもぜひ取っておきたい資格ですね。
合格率 | 15〜30% |
難易度 | ★★★★☆ |
稼げる度 | ★★★☆☆ |
IT:ITストラテジスト・マイクロソフトオフィススペシャリスト
これからの時代ではITに関する知識は欠かせません。
しかし、今の日本では中小企業を中心にITに関する知識を持っている人材が大幅に不足しています。
こうした局面で活躍できるのがITストラテジストです。
この資格を保有していることによって、目で見える形でITに強い人材であることをアピールすることができます。
また、ITという特定の分野に強みを持つことによって、コンサルタントとして独立することも視野に入ってきます。
仮に独立して軌道に乗れば、年収1000万円も夢ではなくなりますね!
ただ、合格率はかなり低く、難易度も高めとなっています。
それだけ専門領域としての胸を張れる資格とも言えますね。
合格率 | 14% |
難易度 | ★★★★☆ |
稼げる度 | ★★★★☆ |
また、ITストラテジストはややハードルが高いという方にオススメなのがマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)です。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、ワードやエクセル、パワーポイントなどのパソコン周りの基本的な書類や資料作成能力を証明する資格です。
ITの仕事だけでなく、あらゆる業界での土台となる能力ですのでぜひとも取得しておきたい資格です。
また、こちらの資格はグローバルに認知されているものなので、海外で働きたいという人もしっかりと履歴書に書くことができます。
レベルは一般レベル・上級レベル・マスターレベルがありますので、何回か受験をしてハイレベルなものを目指していくという勉強方法がオススメですね。
合格率 | 非公開 |
難易度 | 級による |
稼げる度 | ★★★☆☆ |
英語:TOEIC
最後に紹介するのは、TOEICです。
これからの時代には、ITと並んで英語能力もビジネスマンとしては必須になっていきます。
特に、リーディングとリスニングは客先とのメールのやり取りや電話対応でも欠かせません。
こうしたシチュエーションでしっかりと活躍するためにも、TOEICの勉強をしておくと良いことはいうまでもありません。
英語を武器として活躍したい場合には、ぜひ900点以上を目指したいところですね!
日系企業で英語はそれなりに必要という場合には、700点台からできれば800点台を目標にしましょう!
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