がん検診は何歳から受診するべき?男女別・部分別に解説!

PC操作する女性

いつか行かなければと思いつつ、どうしても健康診断は後回しにしてしまいがちではありませんか?

「会社をなかなか休むことができないから」「残業が多くて時間ができても家で寝ていたいから」という意見もあるかもしれませんが、やはりガンになるのは誰しも恐ろしいことです。

最近では生涯を通じて2人に1人がガンになってしまう、なんていう通説もありますが、早期の発見や治療をすることができればしっかりと完治することも可能な病気です。

男性と女性では部位によってガンになりやすさが異なりますので、一概にどういった検診を受けていれば安心とは言い切れません。

どんな検診を受ければいいのか、そもそも自分は検診に行く必要があるのかなどの疑問を持っている方も多いかと思いますので、今回は性別ごとに体のどの部分のがん検診をどんな年齢で受診しておくべきなのかをわかりやすく解説していきたいと思います!

20代のうちに受けておきたいガン検診とは!?

ではまず最初に20代のうちに受診しておきたいがん検診の項目を紹介していきます!

女性ならではのがん検診もございますので、しっかりとご自身にあった必要ある検診内容を押さえておいてください!

20代の男性が受診するべきがん検診の項目

  • 胃がん検診

胃がんは50代になってから罹患する人の割合が多いガンの種類ではありますが、発生原因であるピロリ菌は9割近い人の体内に存在していると言われています。

ですから、若いうちに一度検診を受けてピロリ菌の有無をチェックしておくとよいでしょう。

胃がんは日本におけるガンの発症件数の中でもかなり多くの割合を占めているものであり、恐ろしいことに早期の症状がほとんどなく、単なる胃の痛み、不快感、食欲不振など日常的な不調として済ませてしまうので、状況が悪化しがちです。

「ピロリ菌が存在している=胃がんに必ずなる」というわけではありませんが、若いうちに胃がんの可能性について把握しておくことで早期発見を将来的にしやすくするという利点があります。

胃がんの検診は2年に一度が目安とは言われていますが、若いうちに一度検診を受けておけば、早いうちから検診のサイクルができるのも嬉しいですね。

  • 肝臓がん

続いて紹介するのは肝臓ガン検診です。

肝細胞がんのほとんどはB型・C型肝炎ウイルスの感染による慢性肝炎や肝硬変をきっかけに発症します。

B型肝炎とC型肝炎に感染していたとしても、必ずしも肝臓ガンを発症するわけではありませんが、発症リスクは極めて高くなってしまいますので若いうちに一度検診を受けておくことをお勧めします。

また肝臓ガンはアルコールの摂取量によっても発症の可能性が高まるガンでもあります。

肝臓ガンも自覚症状がほとんど出ないものであり、肝臓はしばしば「沈黙の臓器」とも表現されたりします。

肝臓ガンが発症することには、慢性肝炎や肝硬変などの肝臓関連の病気をすでに発症していることがほとんどなので、一刻も早い処置が必要となってしまいます。

ですから20代のうちに一度肝臓の状況も確認しておくのが賢明でしょう。

20代の女性が受診するべきがん検診の項目

20代女性も男性と同じように胃がん検診肝臓がん検診は受診しておきたいところですね。

女性の場合には上記の2つのがん検診にプラスして、子宮頸がん検診を受診しておくとよいでしょう。

子宮頸がんの特徴としては、20代〜30代くらいの若い女性が発症しやすく、毎年約1万人の女性がこのガンを経験しています。

子宮頸がんは早期に治療を行うことができれば、完治や子宮の保護も可能ではあるものの、ステージが進行してしまうと子宮の保存が難しくなってしまったり、最悪の場合には死亡に至ってしまう恐ろしい病気です。

最寄りの産婦人科で検診やワクチン接種も受けることができるので、若い女性は早めの受診をしておきましょう。

30代のうちに受けておきたいがん検診とは!?

では続いて30代のうちに受けておくべきがん検診を紹介していきます。

結婚や出産など何かとライフイベントも多い年齢に差し掛かってくる30代ですから、しっかりと気を抜かずにがん検診を行なっておきましょう!

30代の男性が受診するべきがん検診の項目

  • 肺がん検診(喫煙者の場合)

肺がん検診は基本的には40歳からが検査の対象ではありますが、喫煙者の場合には検診が可能な医療機関を見つけて、30代のうちに一度検査を受けておくことをおすすめします。

肺がんの状況は喫煙の頻度や年数によってかなりばらつきがあるので、自分の喫煙状況が危険なものなのか、どのくらい制限する必要があるのかを30代のうちに医師に確認を取っておくことはかなり重要であると言えますね。

30代の女性が受診するべきがん検診の項目

30代女性でも喫煙者の場合には肺がん検診はほとんどマストでしょう。

女性の場合にはそれにプラスして乳がん検診を受診しておくことをおすすめします。

乳がんの発症率は40代に高まりを見せ、喫煙者は非喫煙者の発症率の1.7倍にまでなるとの研究結果も出ています。

ですから喫煙習慣のある女性は30代のうちに肺がんと乳がんの検診を受けておきましょう。

40代のうちに受けておきたいガン検診とは!?

では引き続いて40代に受けておきたいがん検診を紹介していきます。

何かと病気がちになりやすい40代ですから、検診の項目も増えていきますね。

40代の男性が受診するべきがん検診の項目

  • 頭頸部がん検診

頭頸部がんは、目の下あたりから鎖骨にかけてのエリアで発生する悪性腫瘍のことです。

具体的には、喉頭癌や咽頭癌、舌癌、上顎がんなどの症状が該当します。

喫煙やアルコール摂取、ウイルス感染などあらゆる要因が発症リスクに関わっていきます。

初期症状としては、声が枯れて出にくくなるといった風邪にも似た症状なので発見しにくいのが注意点です。

  • 大腸がん検診

大腸がんは男性であれば11人に1人が診断されるがんであり、死亡数は男性では第3位に該当しています。

運動不足や飲酒、野菜不足の食生活など生活習慣から発症リスクが高まりやすく、ここ20年で死亡数が1.5倍まで高まっているガンでもあります。

大腸がん検診自体は40代のうちに一度受診を行い、問題がなければ5年おきに検診を受診すれば大丈夫でしょう。

大腸がんではカメラ検査を受けますが、医師によって技量に差がありますので、評価の高い医療機関をインターネットでチェックしておくと良いですね。

  • 肝臓がん検診

20代で一度受診した肝臓がん検診ですが、40代でも検診をおすすめします。

  • 肺がん検診(非喫煙者の場合)

タバコを吸わない方であれば、肺がん検診は40代でもOKでしょう。

40代の女性が受診するべきがん検診の項目

40代女性も男性と同じように、頭頸部がん検診・大腸がん検診・肝臓がん検診を受診し始めると良いですね。

また、非喫煙者の場合には乳がん検診を30代ではなく40代で受診してもOKです!

50代以降に受けておきたいガン検診とは!?

50代になってから検診を受けるべき項目というのはそれほど多くありません。

基本的には若いうちからコツコツとがん検診を受け、早期発見をすることを目標にしたいですね。

基本的には50代に至るまでに受診したがん検診を引き続いて受診をしていくという姿勢が大切です。

医療保険とがん保険どっちに入るべき!?保険に入る年齢やタイミングは?

ここまではがん検診を受けるタイミングに関して解説していきました。

ここからは医療保険やがん保険には何歳で入ればいいのか、どのようなタイミングで加入をすれば良いのかなどをまとめていきます!

医療保険とがん保険ってそもそも何が違うの?

そもそもがん保険と医療保険とではどのような違いがあるのでしょうか?

医療保険とは、病気や怪我などを広くカバーしている保険となっています。

医療保険の特徴としてはオプションのつけ方にもよりますが、基本的に「広く浅く」サービスがなされるものと考えておくと良いでしょう。

例えば、入院日数や通院回数に制限あるものが多くなっています。

一方、がん保険の場合にはガンに特化した保険であり、医療保険の1種とされています。

がん保険の場合には、ガンに対する保障に特化しているものの、入院日数が無制限であったり、通院回数も無制限であるなど、がんに対しては万全の備えを取ることができると言えるでしょう。

医療保険は何歳で加入するべき?年齢別・年収別で一覧にまとめます!

この項目では、公益財団法人生命保険文化センターによる、平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」を参考にしています。

世帯全体の医療保険への加入率88.5%です。

前回の調査(平成27年度)では、91.7%でしたので、微減したといえます。

では、世帯主の年齢別の医療保険への加入率を見てみましょう。

世帯主の年齢医療保険への加入率
29歳以下93.9%
30歳~34歳82.6%
35歳~39歳87.4%
40歳~44歳94.3%
45歳~49歳91.8%
50歳~54歳95.1%
55歳~59歳93.7%
60歳~64歳91.3%
65歳~69歳87.4%
70歳~74歳86.3%
75歳~79歳81.5%
80歳~84歳75.4%
85歳~89歳64.3%
90歳以上62.5%

世帯主というのは、一家のの大黒柱であることが多いです。そんな世帯主だからこそ、不測の事態のために医療保険に入っておこうと考える人が多いのでしょう。

さすがに後期高齢者(75歳以上)ともなると、医療保険への加入率は下がっていきます。

これはなぜかと言うと、高齢者になると病気にかかる確率は上がるものの、公的な補償が充実しているからです。

それに対して最も医療保険への加入率が高いのは、50歳~54歳の95.1%でした。

この年齢の世帯主だと、子供が大学生~社会人ぐらいでしょうか。

子供にお金がかかる最後にして最大の時期かもしれません。

したがって、病気で働けなくリスクに備えて、医療保険に加入しているという方が多いのでしょう。

続いて年収面で医療保険への加入状況をチェックしていきます。

世帯年収医療保険への加入率
200万円未満81.9%
200万円以上~300万円未満82.8%
300万円以上~400万円未満84.5%
400万円以上~500万円未満90.9%
500万円以上~600万円未満91.3%
600万円以上~700万円未満92.0%
700万円以上~1000万円未満90.4%
1000万円以上92.8%

世帯年収別の医療保険への加入率を見てみると、年収が上がるごとに加入率も上がる傾向があるように思われます。

年収がそこまで高くない人にとっては、医療保険料はそれなりの負担ですので、加入できないという人もいるかもしれません。

逆に年収が高すぎても、万が一の際にもお金には困らないことから、医療保険の重要性も下がるかもしれませんが、このデータからはわかりません。

保険は若いうちから入るべき!?メリットやデメリットを解説!

基本的には若いうちにはそれほど保険への加入は積極的ではありませんが、若いうちから備えておきたいという人も多くいらっしゃるでしょう。

そこでここからは若いうちから医療保険に加入をするメリットとデメリットをまとめていきます。

若いうちに医療保険に加入するメリットとは!?

若いうちから医療保険に加入する最大のメリットは、保険料が安いということです。

年齢が上がってから医療保険に加入しようとすると、病気のリスクも上がっていることから、保険料がかなり高くついてしまいます。

若いうちに加入するとの差は大きく、場合によっては倍以上になることもあります。

下の図は、年代別に保険料の目安となる金額をまとめたものです。

年齢年間の1人当たりの平均医療費
0~4歳¥245,500
5~9歳¥136,600
10~14歳¥105,500
15~19歳¥80,900
20~24歳¥83,200
25~29歳¥106,800
30~34歳¥125,400
35~39歳¥139,700
40~44歳¥157,400
45~49歳¥193,000
50~54歳¥246,200
55~59歳¥306,200
60~64歳¥386,500
65~69歳¥488,500
70~74歳¥642,500
75~79歳¥778,400
80~84歳¥920,600
85歳以上¥1,063,100
全体¥332,000

20代のうちであれば、平均の医療保険料の3分の1程度で加入できるという点で、かなり保険料は安く済むというのがわかるかと思います。

また、同様に若いうちに医療保険に加入する際は、健康体であることが多いので告知に引っかかることが少ないです。

しっかりと希望通りの保険をかけることができるのも若手の特権と言えるでしょう。

若いうちに医療保険に加入するデメリットとは!?

年収がそれほど上がっていない若いうちに医療保険に入ることは、いくら保険料が安く済むとはいえ家計を圧迫してしまいます。

そもそも病気にかからなければ保険料は余計な支出にもなってしまいますので、どちらがお得かはケースバイケースといえますね。

また、最近では多くの病気が薬による治療で治るようになってきており、従来ほど大型の手術や入院が必要なものは減ってきています。

ですから医療保険に入るほどの大きな病気になりにくい若いうちは健康保険のみでカバーすることも全然可能ともいえますね。

一度保険に入ってから見直すというのもOKです!

最近よく保険の見直しのCMを見る機会が増えてきたとは思いませんか?

一度加入した保険の内容を変更したい場合には保険の見直しをすることで、自分の状況にあった補償内容に変更することができるのです。

なんとなく不安だから保険に入っておきたい、という方はとりあえず医療保険に入っておいて、後々自分にあったプランに変更していくというのも良いでしょう!

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