電気代を節約する方法まとめ!一人暮らしから家族まで使えるアイデアは?

税理士に相談・依頼できること

毎月送られてくる検針票などで電気代を確認することができますが、電気代が家計の負担となっている家庭は多いですね。

電気代を節約したいとは言っても、今時電気を使うものばかりがあふれていて、なかなか上手くいかないかもしれません。

しかし、考え方ひとつで電気代は劇的に節約することが可能です。

具体的には、年間で2万円以上も安くなるかもしれません。

電気代が節約出来たら、そのお金でおいしいものを食べに行ってもいいですし、将来のために貯金してもいいですし、様々なことができるようになりますね。

今回は、電気代を節約する方法を一挙に発表します。かなりボリュームがありますが、是非ご覧ください!

電気代の平均はいくら?世帯の人数ごとに紹介

電気代の節約術を見ていく前に、平均的な電気代をチェックしてみましょう。もし、あなたの電気料金が平均より高かったら、節約ポイントがたくさんあるかもしれませんよ!

今回は、総務省による2018年の家計調査による数値を紹介します。

その調査によると、世帯人数ごとの電気代は、以下のようになりました。

  • 世帯1人:月間3,362円(年間40,344円)
  • 世帯2人:月間9,559円(年間114,708円)
  • 世帯3人:月間11,024円(年間132,288円)
  • 世帯4人:月間11,719円(年間140,628円)
  • 世帯5人:月間12,846円(年間154,152円)

いかがでしたでしょうか。

ご自身の電気の検針票を確認して、平均的な電気料金と比べて高いか低いか、チェックしてみましょう。

それでは、電気代の節約術を紹介していきます。

契約を見直して電気代を節約する方法とは?

電気の使い方を変えなくても、契約を見直すことで電気代が大幅に節約できることもあります。

電気会社を変えることで年間2万円近く節約!?

2016年4月より電力の自由化が始まったことはご存知でしょうか。

それにより、地域にもよりますが、数十社もの電気会社から自分に合ったところを選ぶことができるようになりました。

普段の使い方や契約次第ではありますが、年間で電気代が2万円近く安くなるケースもあるようです。

契約アンペアを下げる

ご自宅の契約アンペアを覚えていますか?

契約の時以来確認していないため、自宅が何アンペアか忘れてしまったという人もいるかと思います。

契約アンペアを見てみると、意外と余裕がある(=下げても大丈夫)なことがあります。

例えば東京電力の従量電灯Bプランで契約している場合、30Aだと基本料金は842円ほどですが、60Aだと1,684円ほどです。

さすがに契約アンペアを半分にするということはなかなかないと思いますが、10A下げるだけでも、大幅な電気代の節約になることは間違いなしです!

支払方法を見直す

現在、皆さんは電気料金をどのように支払っていますか?

口座振替やコンビニ払い、クレジットカード払いなど、電気料金を支払う方法はいくつかありますが、いくつかの条件によっては、今あなたが用いている支払方法はお得ではないかもしれません。

いくつかの条件というのは、口座振替の割引率や電気料金、クレジットカードの還元率などです。

それらの条件はかなり細かく、ここには書ききれないので、以下のページにまとめました。

是非参考にしてください!

家電の使い方を見直すことで節約になる!方法まとめ!

それでは、電気代の節約術を見ていきましょう。最初は家電の節約術です!

なお、記事中に出てくる節約額は、資源エネルギー庁の「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬2017」を参考にしています。

待機電力を減らすことで5%節約できる!

平成24年度の財団法人省エネルギーセンターの報告書によると、一般家庭の消費電力量に占める待機電時消費電力の割合は、5%ほどだそうです。

つまり、単純計算で、待機電力を0にできれば、電気代を5%節約することが可能ということです。

待機電力の構成は、

  • ガス給湯器:19%
  • テレビ:10%
  • エアコン:8%
  • 電話機:8%
  • レコーダー:6%

と続きます。

待機電力を抑えるには、使わない家電のコンセントを抜いておくことが有効です。

コンセントを抜いておくのが面倒だという方は、スイッチで電気を切ることができる節電タップを利用すると便利です。

ただ、最近は常時ネットにつながっていて、情報を常時更新している家電もあります。

そういったものの電源を切ってしまうと、更新が正常にされなくなってしまうので、製品の機能を理解したうえで、電源を切るようにしましょう。

家電は電気代の安い時間に使うことを意識する

契約にもよりますが、時間によって電気代が安くなるサービスを実施している電気会社は多いです。

例えば、東京電力の夜得プランだと、夜間(20時または24時以降)の電気料金が日中のものに比べて、3割前後安くなります。

ですので、夜間割引サービスに加入している方は、洗濯や炊飯、食洗器などの家電を夜間に回すことをお勧めします。

ただ、特に集合住宅に住む方は、夜間の騒音にも注意しましょう。

古い家電は最新の省エネ化家電に買い替えよう

買い替える費用がもったいないからと言って、昔の家電を使い続けていませんか?

最新の省エネ家電はとても電気料金が安いです。ですので、買い替えたとしてもあっという間に元が取れることがほとんどなんですよ!

例えば、白熱電球を電球型のLEDランプに変更することで、年間2,430円節約できます。

買い替えによる節約は、よく使う・そもそもの電気代が高い家電で、特に有効です。

例えば冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどは、省エネ技術の進歩が著しく、年間で1万円以上も節約できる場合があります!

テレビは意外に盲点?2つのポイントを紹介

ボーっと見てしまうテレビですが、使い方を工夫することで電気代を節約できます。

テレビの電源はこまめに切る

誰も見ていないのに何となくテレビをつけっぱなしにしてしまうことって、ありませんか?

テレビはこまめに電気を切り、長期的に使わない時はコンセントを抜いてしまいましょう。

また、一定時間信号がないと電源が切れる省エネモードも併せて活用すると、効果はさらに期待できますよ。

液晶テレビの電源をこまめに消すことで、年間450円ほど節約できます。

画面の明るさは部屋に合った数値にしよう

テレビには明るさ設定があるのをご存知でしょうか。一度も使ったことがないという人もいると思います。

部屋が明るいときはテレビも明るくして構わないですが、映画を見るときなど、部屋を暗くするときはテレビの明るさも下げましょう。

また、最近のテレビには明るさセンサーが搭載されているものもありますので、その機能をオンにしておくのでもOKです。

また、テレビの明るさを調整する前に、テレビのふき掃除をしてみましょう。テレビは静電気によってホコリがつきやすいです。

ホコリがついていると暗く見えるので、掃除はこまめにしましょう!

画面を適度に暗くすることで、年間730円ほど、電気代を節約することができます。

冷蔵庫は電気代節約の宝庫!4つのコツを紹介

電気代がかなりかかる冷蔵庫ですが、それゆえに節約ポイントも多いです。

そもそも冷蔵庫を置く場所は適切か

そもそも冷蔵庫を置く場所は適切でしょうか?

適切な間隔をあけて、直射日光や熱源にさらされないようにしましょう。

熱源というのは、キッチンで言うとガスコンロなどがメインでしょうか。

適切な間隔ですが、上は5センチ~30センチ、横は5ミリ~2センチを目途にしましょう。

詳しくは、各メーカーのカタログなどをご覧ください。

適切な場所に冷蔵庫を置くことで、年間1,220円ほど節約できます。

熱いものは冷ましてから入れよう

カレーやシチューなど、熱い食材をそのまま冷蔵庫や冷凍庫に入れていませんか?

そういったものが冷蔵庫内に入ると、冷ますのに余分な電気が消費されます。

したって、できればしばらく熱を飛ばしたうえで、冷蔵庫内に入れるようにしましょう。

ものは詰め込みすぎない

食べきれなかった食材や、多めに作ったおかずなど、どんどん冷蔵庫にためてしまう人がいます。

それらは食事の準備の手間を減らしてくれることもあり、家族で暮らしていようが一人暮らしだろうが、ついついやってしまうものですよね。

ただ、あまりにも冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、電気代が上がってしまうんです。

冷蔵庫は冷気を循環させて内部を冷やしています。ですので、冷蔵庫内に食材が多すぎると、冷気がうまく循環せず、無駄に冷蔵庫が頑張る羽目になるんです。

ですので、できることなら冷蔵庫内は半分~7割ぐらいの詰め込みで我慢しましょう。

冷蔵庫内にものを詰め込みすぎないことで、年間1,180円電気代を抑えることができます。

ただ、冷凍庫に関しては真逆だと言われています。

冷凍庫は凍った食品自体が保冷剤としての役割を果たすため、詰め込み過ぎるほうが電気効率は良いのです。

設定温度は季節に合わせて適切に

冷蔵庫には温度の設定機能がついています。

多くは冷蔵庫内の壁についていて、細かな温度設定ができるものから、弱・強のみというシンプルなものまであります。

どちらにしても、冷蔵庫の設定温度は高い方が電気代を節約できます。

例えば冬の間だけ弱にするのだけでも効果は大きいです。

ただし、夏はむやみに温度を上げると物が傷んで、食中毒が発生するなどの危険性があるので、ほどほどにしておきましょう。

設定温度を適切にすることで年間1,670円ほど電気代を節約できます。

無駄な開閉をやめて、開けてる時間は短めにしよう

これは言うまでもないとは思いますが、冷蔵庫の扉が開いている時間は極力少なくしましょう。

特に気温が高い季節は、少しの時間空けておくだけで一気に冷蔵庫内の温度が上がってしまします。

それによって電気代が上がってしまうだけではなく、食品も傷んでしまうかもしれないので、そういった面でも、扉は素早く開けて素早く閉めるようにしましょう。

また、冷蔵庫内に食材を詰め込みすぎると、目的のものを探すのも困難になります。そうなると、さらに扉が開けっ放しになるので、電気代が上がってしまいます。

無駄な開閉をせずに速やかに扉を閉めることで、年間440円節約できます。

パソコンはシャットダウンとスリープを使い分けて節約!

仕事でパソコンを使うという人は多いですが、シャットダウンとスリープを使い分けていますか?

パソコンが最も電気を使うのは、特殊なケースを除き、パソコンを立ち上げるタイミングなんです。

つまり、頻繁にシャットダウンと電源オンを繰り返していると、その間ずっとパソコンをつけておくよりも、電気代が多くかかってしまうんです。

では、どれぐらいの時間使わないのなら、シャットダウンしたほうがいいのでしょうか。

Microsoftのホームページによると、その時間は90分だそうです。

つまり、90分以内に再びパソコンを使うのであれば、シャットダウンをせずに、スリープモードで待機させておいた方がお得ということですね。

電気代を節約できる冷房器具の使い方

夏はどうしても冷房を強めに入れたくなりますが、工夫次第ではそこまで冷房を強くしなくても快適に過ごせることがあります。

また、いくつか冷房器具の電気代を抑えるコツを紹介しますが、やりすぎて熱中症になってはかえって危険ですので、注意しましょう。

扇風機を併用しよう

冷房と併用して扇風機を使うと、体感温度を下げることができます。

扇風機というのは、冷房に比べて大変電気代が安く、1時間つけても0.05円~0.5円ほどで、1円もしないんですね。

エアコンから出る空気を扇風機で循環させることで、あまり低い温度設定でなくとも、快適に過ごせます。

冷房の向きは上向きに

小学校のころ理科で習ったように、冷たい空気は下に行きます。

ですので、冷房から出る冷気を無駄にしないために、冷房の風向は上向きにしましょう。

そうすると、自然と冷気が下りてきて、部屋の温度も下がるでしょう。

逆に暖かい空気は上に行くため、暖房は下向きになるようにしましょう。

フィルターはこまめな清掃がカギ(夏冬共通)

エアコンのフィルターの掃除はしていますか?

エアコンのフィルターに汚れがたまると、効率が悪くなり、電気代もかさんでしまいます。

理想としては、2週間に一度はフィルターの掃除をしましょう。

また、最新の機種にはフィルターの自動掃除機能がついているものもあります。

これらの機種では、2週間に一度というペースでフィルターを掃除する必要はありませんが、それでもシーズンごとには手洗いしたほうがいいでしょう。その機能もまだ完璧ではありません。

断熱グッズを活用しよう(夏冬共通)

カーテンや断熱シートなどを用いて、外の暑さや寒さを遮断しましょう。

夏であれば、いわゆる冷感パットと言われるマットや、すだれを用いると体感温度を下げつつ、外の熱気を防ぐことができます。

冬であれば、窓や雨戸を閉めたり、床にコルクマットや段ボールなどを敷いて、冷気の侵入を防ぎましょう。

室外機の吹き出し口付近は整理整頓を意識(夏冬共通)

意外と盲点なのが、室外機周りです。

室外機は庭やベランダなどにあることも多いですが、吹き出し口近くに植木鉢や雑貨などを置いていないですか?

室外機の吹き出し口付近にものを置くと、冷暖房の効率が下がり、電気代が無駄にかかってしまいます。

できるだけ吹き出し口付近は空けるようにしましょう。

電気代を節約できる暖房器具の使い方

夏とおなじぐらいエアコンが恋しくなる冬ですが、こちらもひと工夫で大幅な電気代の節約が見込めます。

ただ、こちらも夏と同じように、過度に暖房を我慢していると、いわゆるヒートショックによる心筋梗塞等のリスクが上がります。

我慢することは正しい節電方法とは言えません。適度に暖房は使いましょう。

電気(ホット)カーペットは必要な広さのみを使用する

電源をつけると暖かくなるカーペットは、冬場に大活躍するアイテムですが、無駄な面積まで温めていませんか?

ついつい大きなホットカーペットを買いたくなりますが、その世帯に合った大きさのものを選ぶようにしましょう。

家族などでホットカーペットを同時に使う人数にムラがある場合は、温める場所を指定できる面積切り替えタイプのものを選びましょう。

電気毛布を活用しよう

一日のうちでもっとも寒いのは夜が明ける前の未明です。その時間に寒くなって起きてしまった経験がある人多いのではないでしょうか。

とはいえ、寝ている間ずっと暖房をつけるのは嫌だという人におすすめしたいのが、電気毛布です。

電気毛布は暖房に比べてずっと安く、フルで使っても一か月40円弱です。

そのため、寒くて眠れない時や、作業中などで動かない時は、電気毛布で代用することで、電気代を大幅に節約することができます。

ただ、電気毛布は低温やけどの恐れもあります。

具体的には、電気毛布の設定を「強」にして、一晩寝ていると、低温やけどになることがあるようです。

ですので、最初は強で温めて、寝るときに弱、または中にするという使い方をお勧めします。

自動運転機能を使う

冷暖房限らず、エアコンが最も電力を使うのは、設定温度にたどり着くまでの間です。

ですので、節電しようと「弱」で運転していて、一向に設定温度にならないという状態は、節電効果どころかむしろ悪影響の恐れもあります。

そんなときに便利なのが、自動運転機能です。

自動運転機能は、設定温度まで一気に持って行ったあとは、細かく微風などで調整してくれる機能です。

強い風が出ていると、何となく消費電力が大きいような気もしますが、気にせずにエアコンの自動機能に任せましょう。

電気代は節約ポイントがたくさんある!日ごろから意識しよう!

電気代の節約術を見てきましたが、どうでしたでしょうか。

日ごろからの意識を変えるだけで、グッと電気代を節約することができそうですね。

また、電気代に限らず、家計が何かと不安だという方は、プロに無料で相談するのがおすすめです!

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